カウンセリング結果記録書とは?
カウンセリング結果記録書とは、カウンセリングの実施内容、相談の経過、カウンセリングの結果、今後の対応方針などを整理し、文書として記録するための書類です。心理カウンセリング、キャリアカウンセリング、コーチング、オンライン相談など、相談支援を伴う幅広い分野で活用されています。この記録書は、単なるメモではなく、カウンセリングの内容を客観的に振り返り、継続的な支援につなげるための重要な資料です。特に複数回にわたるカウンセリングを行う場合や、一定期間を空けて再度支援を行う場合には、過去の記録が支援の質を大きく左右します。また、カウンセリング提供者にとっては、支援内容を整理し説明責任を果たすための内部記録としての役割も果たします。
カウンセリング結果記録書が必要となる理由
カウンセリング結果記録書が重要とされる理由は、大きく分けて三つあります。一つ目は、相談内容と対応の整理です。カウンセリングでは、相談者の感情や思考が整理されていく過程そのものが重要ですが、その過程を記録として残すことで、支援の流れを客観的に把握できます。二つ目は、継続的な支援の質の向上です。前回までの経過や合意した対応方針を記録しておくことで、次回以降のカウンセリングが断片的にならず、一貫性のある支援が可能になります。三つ目は、トラブル防止の観点です。後日、カウンセリング内容について認識の相違が生じた場合でも、記録書が存在すれば、当時どのような整理がなされていたのかを確認できます。
カウンセリング結果記録書の主な利用シーン
心理カウンセリング
心理カウンセリングでは、相談者の感情の変化や気づきの過程を丁寧に記録することが重要です。結果記録書を用いることで、相談者自身の変化を可視化し、支援の積み重ねを確認できます。
キャリアカウンセリング・就職相談
キャリアに関する相談では、相談者の価値観、希望、課題が段階的に整理されていきます。結果記録書により、相談者がどの段階まで整理できているのかを把握しやすくなります。
オンライン相談・継続支援
オンラインでの相談は対面に比べ記憶が曖昧になりやすいため、記録の重要性が高まります。記録書を残すことで、場所や時間を問わず一貫した支援が可能になります。
カウンセリング結果記録書に盛り込むべき主な項目
一般的なカウンセリング結果記録書には、次のような項目を盛り込むことが望まれます。
カウンセリング実施概要
実施日、実施方法、担当者、相談者など、基本情報を明確にします。これにより、記録の特定や時系列整理が容易になります。
相談内容の要旨
相談者がどのような悩みや課題を抱えていたのかを、要点を押さえて記載します。すべてを詳細に書く必要はなく、主題が分かる形で整理することが重要です。
カウンセリング経過
カウンセリング中に確認された事実、相談者の反応、カウンセラーの対応などを客観的に記録します。主観的な評価や断定的表現は避け、事実と整理内容を中心にまとめます。
カウンセリング結果
相談者が整理できた点、合意した方向性、現時点で残っている課題などを明確にします。結果を言語化することで、支援の区切りが明確になります。
今後の対応方針
継続支援の有無、次回の検討事項、日常生活での留意点などを整理します。ここを明確にすることで、相談者の行動につながりやすくなります。
作成時に注意すべきポイント
事実と評価を分けて記載する
カウンセリング結果記録書では、相談者の発言や確認事項などの事実と、カウンセラーの所見や整理内容を混同しないことが重要です。記録としての客観性を保つためにも、断定的な表現は避けましょう。
専門的判断と誤解されない表現にする
心理的・医学的・法的な判断を行っているように受け取られないよう、あくまでカウンセリングの過程を整理した記録であることを明確にします。
個人情報の取扱いに配慮する
カウンセリング結果記録書には、相談者の個人情報やセンシティブな内容が含まれることが多いため、保管方法や閲覧権限には十分な配慮が必要です。
カウンセリング結果記録書と同意書・契約書との違い
カウンセリング結果記録書は、あくまで実施内容の記録であり、権利義務を定める契約書や、同意を取得する同意書とは役割が異なります。同意書は、カウンセリングを受けること自体への同意や注意事項の確認を目的とし、契約書は提供条件や責任範囲を明確にするものです。一方、結果記録書は、カウンセリング後の整理資料として位置づけられます。これらを混同せず、それぞれの目的に応じた書式を用意することが、実務上非常に重要です。
実務で活用するための工夫
文章形式で統一する
表形式ではなく文章形式で記載することで、相談内容の流れや背景を自然に整理できます。特にSEO公開用のひな形としては、汎用性が高くなります。
継続利用を前提に構成する
一回限りではなく、複数回のカウンセリングを想定した構成にすることで、実務での使い勝手が向上します。
免責文を明記する
記録書の性質上、将来の結果や改善を保証するものではないことを明示する免責文は必須です。これにより、不要な誤解やトラブルを防ぐことができます。
まとめ
カウンセリング結果記録書は、相談内容と支援の経過を整理し、継続的なサポートの質を高めるための重要な書類です。心理カウンセリングやキャリア相談、オンライン相談など、相談支援を行うあらゆる場面で活用できます。適切な項目を盛り込み、客観性と実務性を意識して作成することで、記録としての価値が高まります。また、同意書や契約書と役割を分けて運用することが、安心してカウンセリングを提供するための基盤となります。