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通関・機材輸送委託契約書 無料ひな形・テンプレート

通関・機材輸送委託契約書

通関・機材輸送委託契約書は、企業が輸出入や海外遠征・国際イベント参加に伴い必要となる通関手続・輸送・保管業務を専門業者へ委託する際の条件を定める契約書です。手続の責任範囲や事故対応を明確にし、輸送トラブルを防止します。

契約書名
通関・機材輸送委託契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
通関手続から輸送・保管・事故対応まで、責任範囲を包括的に整理できる実務的な委託契約書です。
利用シーン
スポーツチームや企業が海外遠征・展示会で機材を国外へ持ち出す場合/企業が輸出入案件で通関業者やフォワーダーに業務委託する場合
メリット
業務範囲と責任分担を明確化することで、輸送遅延・破損などのトラブルリスクを大幅に減らせます。
ダウンロード数
27件

無料ダウンロードについて
「通関・機材輸送委託契約書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず 契約書ひな形ダウンロード利用規約 をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

通関・機材輸送委託契約書とは?

通関・機材輸送委託契約書とは、企業や団体が輸出入、国際イベント参加、海外遠征、展示会利用などに伴い必要となる「通関手続・輸送・保管・搬入出」などの業務を、物流会社・フォワーダー・通関業者(以下総称して受託者)に委託する際に、両者の権利義務を明確化するための契約書です。
国際輸送、とくに通関が絡む輸送は、単純な国内配送と異なり、
・税関への申告
・必要書類の準備
・関税・消費税などの負担区分
・検査への立会い
・輸送中の破損・遅延・紛失リスク
・保険の付保
など、多数の専門的要素が関わります。これらを曖昧なまま進めると、税関トラブル、積み残し、機材破損、想定外の費用発生、スケジュール遅延など、重大なリスクが発生します。そのため、企業は業者へ業務を委託する際に契約書を整備することが極めて重要になります。

通関・機材輸送委託契約書が必要となるケース

国際的なビジネス活動が増える中、以下のようなケースで本契約書が必須となります。

  • 海外展示会へ参加し、大型機材や展示物を国外に持ち出す場合
  • スポーツチームが海外遠征で競技機材を輸送する場合
  • 撮影クルーが海外ロケで撮影機材を輸出入する場合
  • メーカーが製品検査や実験のためにサンプル品を輸出する場合
  • 研究機関が精密測定機を国際輸送する場合
  • 舞台・音楽イベントが海外公演で音響・照明機材を持ち込む場合
  • 企業が貿易を行い、通関業者に輸出入申告を依頼する場合

これらの事例では、輸送物が高額・専門性の高い機材であることが多く、輸送過程における管理・責任範囲を明確にしなければ重大な損害につながる可能性があります。

通関・機材輸送委託契約書に盛り込むべき主な条項

本契約書で定めるべき主要条項を整理します。

  • 契約目的(業務範囲の明確化)
  • 定義(通関業務・輸送業務・機材の範囲)
  • 業務内容(通関・輸送・保管・搬入出等の具体化)
  • 再委託(フォワーダー・配送会社利用の可否)
  • 料金・税金の負担(関税・消費税・保税料など)
  • 書類・情報提供責任(インボイス・パッキングリスト等)
  • 事故時の責任(破損・紛失・遅延等)
  • 保険付保(誰がどの保険を付保するか)
  • 秘密保持
  • 契約期間・更新
  • 解除・損害賠償
  • 不可抗力
  • 管轄裁判所

これらの条項が整備されることで、輸送業務の専門性と特有のリスクを適切に管理することができます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 業務範囲条項(通関・輸送・保管の明確化)

国際輸送は工程が多いため、「乙がどこまでやるか」を書面で明確にする必要があります。
例:
・通関書類の作成
・申告および検査立会い
・荷役・梱包
・保管管理
・陸海空輸送の手配
・目的地での搬入・搬出
曖昧なまま進めると、「保管費はどちら負担か?」「荷役作業は料金に含まれるのか?」「現地税関の追加検査費用は?」といったトラブルが多発します。

2. 再委託条項(フォワーダーの利用)

実務ではフォワーダーや配送会社の利用は不可欠です。
しかし、
・再委託を許可するか
・再委託時の責任は誰が負うか
を定めないと「責任の押し付け合い」になるため、契約書で明確にしておく必要があります。一般的には、「再委託は許可。ただし責任は乙が負う」とするケースが多いです。

3. 情報・書類提供の責任分担

通関では書類の誤りが致命的です。特に以下が重要です。

  • インボイス(商業送り状)
  • パッキングリスト
  • HSコード
  • 原産地証明書
  • 危険物の有無・分類
  • 輸出入許可が必要な物品の情報

これらが甲の責任で提供されるのか、乙が作成するのかを明確にしておく必要があります。

4. 事故時の責任(破損・盗難・遅延)

国際輸送において事故は一定の確率で発生します。
例:
・空港・港湾での荷物の落下
・運送途中の衝撃による破損
・仕向地での検査遅延
・航空便の欠航による遅延
・積み忘れ・積み残し
契約書では、
・乙に責任がある場合の賠償
・不可抗力による免責
を明確にする必要があります。とくに「不可抗力」は非常に重要です。

  • 台風など天候理由による欠航
  • 港湾ストライキ
  • 税関混雑
  • 国際情勢の変化

これらは乙の責任ではありません。

5. 保険条項(保険付保者の明確化)

高額な機材を送る場合、 「誰が動産総合保険を付保するか」 を明記しなければなりません。一般的には以下の2パターン。

  • 甲が付保(もっとも多い)
  • 乙が付保し、保険料を甲負担

保険付保を怠ると、破損時の損害額が非常に大きくなるため注意が必要です。

6. 秘密保持条項

輸送機材に企業秘密を含む場合や、非公開の製品サンプルを輸出入する場合は、秘密保持が特に重要です。
とくに展示会前の新製品や未発表機の輸送では必須です。

7. 契約期間・更新条項

輸送案件は単発の場合も、年間で継続する場合もあります。
契約期間、更新方法、終了時の取り扱いを定めておきましょう。

8. 損害賠償条項

損害賠償は「通常かつ直接の損害に限る」と制限するのが一般的です。
例:
誤配送で展示会に間に合わずに発生した「逸失利益」は通常、賠償対象外です。

9. 不可抗力条項

国際輸送では不可抗力が多いため、必須の条項です。税関、空港、港湾、運送会社の事情で遅延が発生する可能性は高く、業者の責任でない遅延を免責する必要があります。

通関・機材輸送委託契約書を作成する際の注意点

  • 機材の特性(精密・大型・温度管理・危険物)を契約書に反映する
  • 運送ルート(海上・航空・陸路)を事前確認する
  • 輸送スケジュールを余裕を持って設定する
  • 再委託先の品質を確認する
  • 現地税関のルール・必要書類を事前調査する
  • 保険加入を必ず検討する
  • 輸送中の連絡手段・トラッキング方法を決めておく
  • 費用負担(関税・保管料・検査料など)を明記する

これらを事前に整理しておくことで、輸送トラブルの大半を回避できます。

通関・機材輸送委託契約書の実務メリット

  • 業務範囲が明確になり、責任分担の曖昧さを解消できる
  • 通関や輸送トラブル時の対応が早くなる
  • 事故時の損害賠償範囲が明確になる
  • 再委託(フォワーダーなど)の責任問題を防げる
  • 海外展示会や国際イベントの運営がスムーズになる
  • 社内コンプライアンス向上につながる

特に「スケジュール遅延のリスクを極力排除できる」ことは実務上の最大メリットです。

まとめ

通関・機材輸送は、国内配送とは比べものにならないほど複雑で、リスクが高い領域です。検査・税関・運送・保管・梱包など、多数の工程と関係者が関わるため、業務範囲と責任を契約書で明確にしておかなければトラブルが必ず発生します。
通関・機材輸送委託契約書を整備することで、
・手続の明確化
・事故時の対応
・費用負担の確定
・保険手配の整理
・再委託時の責任関係の明確化
を図ることができ、海外イベント・展示会・国際プロジェクトの成功確率を大幅に高めることができます。国際輸送に関わるすべての企業・団体は、この契約書を活用して、安全で確実な輸送体体制を整備することが求められます。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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