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飲食提供業務委託契約書 無料ひな形・テンプレート

飲食提供業務委託契約書

飲食提供業務委託契約書は、飲食の調理・提供・接客・衛生管理などを外部事業者へ委託する際に、業務範囲・責任分担・衛生基準・売上管理などを明確化するための契約書です。飲食店、イベント、キッチンカー等で幅広く利用されます。

契約書名
飲食提供業務委託契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
飲食提供業務の範囲・衛生管理・売上管理・責任分担を総合的に定める体系的な契約書。
利用シーン
イベント会場での飲食提供を外部事業者に委託する場合/店舗オペレーションの一部を専門事業者へ外部委託する場合
メリット
業務範囲と責任を明確にし、食中毒・売上不正などのリスクを大幅に軽減できる。
ダウンロード数
34件

無料ダウンロードについて
「飲食提供業務委託契約書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず 契約書ひな形ダウンロード利用規約 をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

飲食提供業務委託契約書とは?

飲食提供業務委託契約書とは、飲食の調理・提供・接客・衛生管理などの業務を店舗運営者やイベント主催者(委託者)が外部の事業者(受託者)へ委託する際に、その業務範囲・責任分担・衛生基準・金銭管理・事故発生時の対応などを明確にするための契約書です。飲食業務は、「食中毒」「異物混入」「顧客クレーム」「売上金管理」「食材管理不備」など多くのリスクを含みます。これらのリスクは、一度発生すると店舗やイベント全体の信用問題に直結するため、委託・受託の関係を曖昧にしたまま業務を開始することは極めて危険です。
▶ 業務の境界線を明確にしてトラブルを防止する「法的インフラ」こそ、飲食提供業務委託契約書です。
飲食店運営、商業施設での催事出店、フェス・イベントでの出店、キッチンカーの外部委託など、幅広い環境で活用される契約書となっています。

飲食提供業務委託契約書が必要となるケース

飲食の業務委託が行われる場面は多岐にわたり、次のようなケースでは必須と言えます。

  • イベント会場で外部事業者に飲食提供を任せる場合 →複数事業者が同会場で活動するため、明確な責任分担が不可欠。
  • 常設店舗の運営の一部を委託する場合 →調理・接客・洗い場などを別会社に委託するケースでは、衛生基準や業務範囲を明文化する必要がある。
  • 商業施設におけるポップアップや催事出店の場合 →施設のブランド価値を損なわないために、食中毒リスクや品質管理を契約で厳格化する。
  • キッチンカー運営事業の委託 →売上金管理や仕入の責任範囲が不明確だとトラブルになりやすい。
  • 企業イベントやセミナーでのケータリング委託 →アレルギー対応や食品表示など、企業側のリスクを軽減するために契約書が機能する。

このように、飲食提供は「事故発生時の責任追及」が非常にセンシティブな領域であるため、契約書は実務上ほぼ必須の文書と言えます。

飲食提供業務委託契約書に盛り込むべき主な条項

飲食提供業務は、法的・衛生的・運営的な複数の要素が絡み合うため、契約書に盛り込むべき条項も多岐にわたります。最低限必要な条項は以下のとおりです。

  • 業務の目的・範囲
  • 委託料・支払条件
  • 食材・備品の調達責任
  • 衛生管理・法令遵守
  • 品質管理基準
  • スタッフ管理・教育
  • 売上金管理と金銭取扱い
  • クレームや事故発生時の対応フロー
  • 秘密保持・知的財産権
  • 損害賠償と保険加入義務
  • 契約期間・更新・解除条件
  • 不可抗力・契約終了後の措置
  • 紛争解決手続

以下では、実務上特に重要となる条項について詳しく解説します。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 業務範囲条項:曖昧なまま進めるとトラブルの元

業務範囲は飲食提供契約の根幹です。「調理だけ」「提供も含む」「会計オペレーションはどちらが担当するか」「仕込みはどちらが行うか」など、粒度の高い記載が必要です。特に注意すべきポイントは次のとおりです。

  • 提供メニューとレシピの遵守義務
  • 食材の発注者(甲か乙か)を明確化する
  • 提供場所の清掃・ゴミ処理の担当者
  • 会計処理・金銭授受を誰が行うか

業務範囲の不明確さは、現場トラブル・クレーム処理の遅延・追加費用の発生に直結します。

2. 委託料と費用負担:総額か歩合かで大きく変わる

飲食の委託契約では、以下の3つの方式が一般的です。

  • 固定費方式(定額委託料)
  • 売上歩合方式(売上の●%を支払う)
  • 混合方式(固定+歩合)

どの方式であっても、「消耗品費」「人件費」「仕込み費用」「食材費」「備品費用」の負担者を明確にしなければなりません。

3. 衛生管理条項:飲食契約で最も重要

飲食提供において最大のリスクが食中毒です。

  • 食品衛生法・自治体条例の遵守
  • 調理スタッフの衛生教育
  • 冷蔵・冷凍保管基準
  • アレルギー表示・原材料管理

事故が起きた場合の責任が「委託者」と「受託者」のどちらにあるかは、契約書で明文化しておく必要があります。

4. 売上金管理:トラブルが多い領域

売上金の扱いは法律トラブルにつながりやすい部分です。

  • レジ操作の担当者
  • 締め作業の手順
  • 売上差異が出た場合の責任
  • クレジット・電子マネーの処理方法

委託者がレジを管理する場合、受託者の「金銭授受の権限範囲」を厳密に定める必要があります。

5. クレーム対応:即時報告義務を必ず記載

顧客クレームは放置すると炎上につながり、ブランド価値の毀損を招きます。契約書には必ず以下を盛り込みます。

  • 発生後すぐに甲へ報告する義務
  • 飲食事故(異物混入・アレルギー事故)は即時連絡
  • 乙が単独で謝罪や返金を行うことを禁止する場合もある

企業やイベント主催者は、ブランドイメージを保持するため、対応窓口の権限範囲を明確にしておく必要があります。

6. 知的財産権:レシピやマニュアルは誰のもの?

飲食提供では、レシピやマニュアル、調理ノウハウが関係します。 特に以下の取り扱いは契約書での明示が必要です。

  • 委託者が提供したレシピは委託者に帰属する
  • 受託者が独自に作成したレシピや改善案の帰属
  • 競業他社への転用禁止

レシピ流出はブランド崩壊にもつながるため、秘密保持条項とセットで整備が必要です。

7. 損害賠償条項:飲食事故は高額化しやすい

食中毒や異物混入事故が発生すると、 「多数の顧客が体調を崩す」「営業停止指導が入る」 など大きな損害が発生します。
そのため契約書には、

  • 受託者の故意・過失による損害賠償責任
  • 営業損失(休業損害)への賠償範囲
  • 弁護士費用負担

などを明確にします。

8. 保険加入義務:リスクヘッジの重要要素

飲食業務には以下の保険加入が推奨されます。

  • 生産物賠償責任保険(PL保険)
  • 施設賠償責任保険
  • スタッフ労災保険

契約書に保険加入義務を記載することで、万一の事故に備えたリスクヘッジが可能になります。

飲食提供業務委託契約書を作成する際の注意点

  • 口約束での運営は絶対に避ける →飲食は事故時の法的責任が重く、必ず文書化が必要。
  • 現場オペレーションと契約内容を整合させる →契約と現場の実態がズレると事故時に責任の所在が不明確になる。
  • 提供場所ごとのルールを反映する →商業施設やイベント会場には個別ルールが多い。
  • 衛生基準を明文化する →「一般的な衛生管理」では不十分。温度管理基準なども記載する。
  • 契約更新・解除の条件を明確にする →繁忙期イベントなど、期間限定業務では特に重要。
  • 専門家による契約チェックを推奨 →食品衛生法・自治体条例の解釈が絡むため、弁護士の確認が望ましい。

まとめ

飲食提供業務委託契約書は、飲食現場に潜む多数のリスクを管理し、委託者と受託者の関係を適切に規定するための「法的安全装置」です。

  • 業務範囲の明確化
  • 衛生管理の基準化
  • 売上金管理の透明化
  • 事故時の責任分担
  • 知的財産(レシピ)の保護

これらは店舗運営やイベントの信頼性を向上させ、継続的で安全な飲食提供の実現につながります。飲食業務は消費者の安全と企業の信用に直結するため、契約書の整備は単なる事務作業ではなく、事業リスクを大幅に削減するための重要な経営判断と言えます。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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