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宿泊約款(ホテル・旅館業) 無料ひな形・テンプレート

宿泊約款(ホテル・旅館業)

宿泊約款(ホテル・旅館業)は、宿泊者と宿泊施設との間で適用される利用条件を定める規約です。宿泊契約の成立、キャンセル規定、料金、貴重品管理、免責事項などを網羅し、施設運営のリスク管理と宿泊者の安全を確保するための重要な文書です。

契約書名
宿泊約款(ホテル・旅館業)
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
宿泊契約からキャンセル、料金、貴重品・施設管理、免責まで、宿泊業に必要な条項を網羅した総合的な約款である。
利用シーン
ホテルや旅館が公式サイトに掲載する宿泊約款として利用する場合/新規開業施設や簡易宿所がトラブル防止のために規約を整備する場合
メリット
運営リスクを軽減し、宿泊者とのトラブルを事前に防止できる。
ダウンロード数
37件

無料ダウンロードについて
「宿泊約款(ホテル・旅館業)」の本ひな形の利用にあたっては、必ず 契約書ひな形ダウンロード利用規約 をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

宿泊約款とは?

宿泊約款とは、ホテルや旅館、簡易宿所、ゲストハウスなどの宿泊施設が、宿泊者に対して適用する利用条件を定めた規約です。宿泊契約の成立条件、予約・キャンセル、料金体系、チェックイン・チェックアウト、貴重品や持ち込み物の管理、施設利用上の禁止事項、免責事項、トラブル発生時の責任範囲など、施設運営に必要な基本的ルールが網羅されています。
宿泊業は、不特定多数の利用者を迎える公共性の高いサービスです。そのため、事前に「どのような条件のもとで宿泊サービスを提供するのか」を明確に示しておく必要があります。これが整備されていない場合、キャンセル料のトラブル、貴重品紛失をめぐる損害賠償、騒音や迷惑行為によるクレーム、施設設備の破損トラブルなどが頻発します。宿泊約款があることで、宿泊者と施設双方が共通ルールに基づいて安心してサービスを利用できるのです。また、多くのホテルチェーンや旅館協会が独自の宿泊約款を公開しており、旅館業法の趣旨に基づき、「提供できるサービスの範囲」「責任の限度」「宿泊拒否の条件」など、法令に沿った形で整備されている点も特徴です。宿泊約款は、施設運営の基礎となる法的インフラといえるでしょう。

宿泊約款が必要となるケース

宿泊約款は、単なる形式的な文書ではなく、宿泊施設にとっては事業の根幹を支える実務文書です。特に以下のような場面では不可欠となります。

  • 予約受付・キャンセル対応のトラブルを防ぎたい場合
  • 宿泊者の迷惑行為や施設破損リスクに備えたい場合
  • 貴重品の紛失や盗難をめぐる責任範囲を明確にしたい場合
  • チェックインやチェックアウト時刻を明確にしたい場合
  • 外国人宿泊者対応のため、旅券番号などの確認事項を整理したい場合
  • 万一の天災・停電・感染症流行などに備えた免責条件を整備したい場合

これらは宿泊業で日常的に発生する課題であり、約款が存在することで、スタッフの負担軽減、対応基準の統一、そして宿泊者との関係性の安定が実現します。

宿泊約款に盛り込むべき主な条項

宿泊約款では、次の条項を基本構成として盛り込む必要があります。

  • 適用範囲(約款の位置付け)
  • 宿泊契約の成立・申込方法
  • 宿泊申込みの拒絶条件
  • 宿泊者の登録義務
  • チェックイン・チェックアウト
  • 料金体系と支払方法
  • キャンセル・不泊・契約解除の条件
  • 利用規則の遵守
  • 貴重品・預かり品・持込み物の管理
  • 宿泊者の損害賠償責任
  • 施設側の免責事項
  • 個人情報保護
  • 準拠法・管轄裁判所

これらを整備することで、宿泊施設の運営上のリスクを大幅に軽減できます。以下では、各条項をさらに詳しく解説します。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 適用範囲

適用範囲条項では、本約款がどの範囲で効力を持つかを明示します。「宿泊契約およびこれに関連するすべての契約に適用される」と明記しておくことで、追加サービス(朝食、駐車場、設備利用など)にも約款の規律を及ぼせます。また、特約がある場合には特約が優先する旨を入れておくと柔軟に運用できます。

2. 宿泊契約の成立

予約がどのタイミングで契約となるかを明確にすることで、予約の無断キャンセルや料金支払のトラブルを防ぎます。宿泊サイトからの予約も承諾時点で契約成立と定めることで、オンライン予約に関する解釈の齟齬をなくすことができます。また、繁忙期や団体予約では申込金の支払いを契約成立の条件にすることも一般的です。

3. 宿泊申込みの拒絶

宿泊業は公共性が高いため、安易に宿泊拒否することは法的に難しい側面があります。しかし、旅館業法では一定の条件に該当する場合に限り宿泊拒否が認められています。そのため本条項では、暴力団排除、伝染病、迷惑行為、天災等の理由を明記し、合理的な範囲で宿泊拒否が行えるように規定します。特に反社会的勢力の排除条項は、現在の宿泊業では必須です。

4. 宿泊者の登録

旅館業法により、宿泊者の氏名・住所・職業などの確認は義務付けられています。外国人宿泊者の場合、国籍・旅券番号の記載が必要となるため、規定に盛り込む必要があります。

5. チェックイン・チェックアウト

時間の明示はトラブル防止に不可欠です。規定が曖昧な場合、宿泊者が無断で遅延・延長する可能性があり、清掃スケジュールや次の宿泊者に影響が生じます。時間外利用に追加料金を設定できる旨も明確に記載します。

6. 料金の支払い

料金体系は施設ごとに異なるため、料金表と連動して明確にしておく必要があります。宿泊日数短縮時の返金不可など、実務で生じるケースにも備えておくことが重要です。

7. 宿泊者による契約解除(キャンセル)

キャンセル料の根拠となる条項であり、最もトラブルが多い部分です。キャンセルの連絡がない場合の不泊扱い、チェックイン時間を過ぎた場合の扱いなど、具体的な判断基準を定めることで紛争を防ぐことができます。

8. 当施設による契約解除

宿泊者による迷惑行為、暴力、設備破損、ルール違反などがあった場合、施設側が契約を解除できる根拠を与えます。これがないと、危険行為が発生しても強制退去が難しくなります。

9. 利用規則の遵守

館内の掲示物や案内書に従う義務を明記し、館内喫煙、火気使用、騒音など細かいルールを柔軟に運用できるようにします。

10. 営業時間・サービス提供

レストラン、浴場、大浴場、ラウンジなどの営業時間変更に対応できるよう、掲示または案内書に依拠する形で規定します。

11. 貴重品・預かり品の管理

宿泊者の貴重品紛失は最も頻発するトラブルの一つです。フロント預かりの場合は善管注意義務を負う一方、客室内の貴重品については施設側の責任を限定できるよう規定します。

12. 持込み物の損害

宿泊者の持ち込み物が壊れた場合、施設の故意・重大な過失がない限り責任を負わない旨を明記します。高額品や趣味機材を持ち込むケースが増えているため、実務上重要な条項です。

13. 駐車場利用

駐車場内の事故は、宿泊契約とは別の法律関係になるため、明確に独立させて責任範囲を限定します。盗難や物損事故についても、施設の過失の有無に応じて責任の範囲を規定します。

14. 宿泊者の責任

宿泊者が施設設備を破損した場合の賠償義務を定めます。家具・寝具・浴場設備・電子機器などの破損は現場で頻発するため、実務上不可欠です。

15. 免責事項

天災・停電・感染症など、施設の支配を超える事態が起きた場合の免責を規定します。特に近年は感染症流行による営業中断リスクが高いため、事前に明確化しておく重要性が高まっています。

16. 個人情報の取扱い

宿泊者の情報は個人情報保護法の対象となるため、利用目的・管理方法・第三者提供の可否などを明記する必要があります。海外予約サイトからの情報連携なども含め、現代的な対応が求められます。

17. 準拠法・管轄裁判所

紛争発生時にどの裁判所で争うかを事前に特定しておくことで、遠隔地の宿泊者からの訴訟リスクを軽減します。「施設所在地を管轄する裁判所」とするのが一般的です。

宿泊約款を作成・運用する際の注意点

  • 約款は施設のウェブサイトに必ず掲載し、予約ページから閲覧できるようにする
  • チェックイン時に利用規則とあわせて案内することで、トラブル予防効果が高まる
  • 宿泊者が外国人の場合は英語版約款を用意することが望ましい
  • 料金表・キャンセルポリシーとの整合性を必ずとる
  • 旅館業法や消防法など、関連法令改正時には内容を見直す
  • 外部予約サイト(OTA)の規約と矛盾が生じないようにする

宿泊約款は、単に“施設を守るための規約”ではなく、“宿泊者が安心して利用できる環境を保証する文書”です。双方の権利義務を明確にし、適切なオペレーションを支える基盤として機能します。

まとめ

宿泊約款は、ホテル・旅館・ゲストハウスなどの宿泊業において、最も重要な法的文書の一つです。キャンセルポリシー、料金、チェックイン・チェックアウト、施設利用上のルール、貴重品管理、免責事項、紛争解決の方法など、宿泊業の実務で必ず問題になるポイントを網羅的に整理することで、トラブルを未然に防ぎ、安定した運営を可能にします。宿泊者と施設の双方にとって安心で快適な環境を整えるためにも、宿泊約款は必ず整備し、定期的に見直すことが望まれます。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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