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従業員貸付金契約書

従業員に対して会社が金銭を貸し付ける際に使用する従業員貸付金契約書のひな形です。貸付金額、返済方法、給与控除、退職時の一括返済、遅延損害金など、企業と従業員双方の権利義務を明確に整理した実務的な契約書です。

契約書名
従業員貸付金契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
従業員への貸付金について、返済方法・給与控除・退職時の取扱いを明確に定めている。
利用シーン
会社が従業員の生活資金や緊急資金を貸し付ける/従業員の引越費用や資格取得費用を会社が貸し付ける
メリット
貸付条件と返済ルールを契約で明確にし、金銭トラブルや退職時の未返済リスクを防止できる。
ダウンロード数
56件

無料ダウンロードについて
「従業員貸付金契約書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

従業員貸付金契約書とは?

従業員貸付金契約書とは、会社が自社の従業員に対して金銭を貸し付ける際に、その条件や返済方法などを明確に定める契約書です。企業が従業員に資金を貸し付けるケースは、引越費用、生活支援、資格取得費用、緊急資金など様々な場面で発生します。しかし、口約束だけで貸付を行うと、返済条件の認識違いや退職時の未返済トラブルなどが発生する可能性があります。そこで、貸付条件を文書で整理した従業員貸付金契約書を作成することで、企業と従業員双方の権利義務を明確にすることができます。
特に企業側にとっては、
・貸付金の返済方法を明確化できる
・退職時の未返済リスクを軽減できる
・給与控除の同意を取得できる
といった重要な役割を果たします。従業員貸付金契約書は、企業の福利厚生制度や社内貸付制度を運用する際の法的な基盤となる文書です。

従業員貸付金契約書が必要となるケース

企業が従業員に対して金銭を貸し付ける場面は意外と多く、次のようなケースで契約書が必要になります。

  • 引越費用の貸付 転勤や入社に伴う引越費用を会社が一時的に立て替える場合。
  • 生活支援の貸付 従業員が急な出費や生活資金不足に直面した際に会社が資金を貸し付ける場合。
  • 資格取得費用の貸付 業務に関連する資格取得費用を会社が貸し付けるケース。
  • 住宅資金や教育費の貸付 企業の福利厚生制度として従業員へ資金を貸し付ける場合。
  • 給与前貸しに近い形の貸付 給与とは別に金銭貸付として扱う場合。

このような場合に契約書を作成しておくことで、返済トラブルや労務トラブルを防止できます。

従業員貸付金契約書に盛り込むべき主な条項

実務上、従業員貸付金契約書には次のような条項を盛り込むことが重要です。

  • 貸付金額
  • 貸付実行方法
  • 利息の有無
  • 返済方法(給与控除など)
  • 返済期限
  • 繰上返済
  • 退職時の取扱い
  • 期限の利益喪失
  • 遅延損害金
  • 相殺条項
  • 管轄裁判所

これらの条項を明確にすることで、貸付金の管理と回収を適切に行うことができます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 貸付金額と貸付実行

契約書では、貸付金額を明確に定める必要があります。また、貸付実行方法も重要です。一般的には、
・指定口座への振込
・振込日
などを記載します。金銭の授受は後から証明できるよう、銀行振込を利用することが望ましいとされています。

2. 利息の設定

従業員貸付では無利息とする企業も多いですが、利息を設定する場合は利率を明確に定めます。ただし、利息を設定する場合は次の法律にも注意が必要です。

  • 利息制限法
  • 出資法

一般的な企業内貸付では、福利厚生として低利または無利息に設定されることが多いです。

3. 給与控除による返済

多くの企業では、毎月の給与から一定額を控除する方法で返済を行います。ただし、給与控除を行う場合には労働基準法第24条との関係に注意が必要です。給与は原則として全額支払いが義務付けられているため、給与控除を行うには従業員の同意を得ておく必要があります。そのため契約書には、「給与から控除することへの同意」を明確に記載しておくことが重要です。

4. 退職時の取扱い

従業員貸付において最もトラブルが多いのが退職時です。
例えば、
・退職した後に返済が止まる
・連絡が取れなくなる
・分割返済が継続できなくなる
といった問題が発生することがあります。
そのため契約書では、

  • 退職時は一括返済とする
  • 退職金から控除できる
  • 退職後の返済方法

などを明確に定めておく必要があります。

5. 期限の利益喪失条項

期限の利益とは、分割返済を認めることで借主が得る利益のことです。しかし、次のような場合には会社が一括返済を求められるようにしておく必要があります。

  • 返済遅延
  • 契約違反
  • 退職後の返済拒否
  • 破産などの信用悪化

これを定めるのが期限の利益喪失条項です。

6. 遅延損害金

返済が遅れた場合に備えて、遅延損害金を定めておくことも重要です。遅延損害金とは、返済期日を過ぎた場合に追加で発生する損害金のことです。これを定めておくことで、返済遅延の抑止効果が期待できます。

従業員貸付金契約書を作成する際の注意点

  • 給与控除の同意を必ず取得する 労働基準法との関係から、給与控除には従業員の同意が必要です。
  • 退職時の回収方法を明確にする 退職後の未返済トラブルを防ぐため、退職時の取扱いを定めておくことが重要です。
  • 貸付制度の社内ルールを整備する 貸付対象者、上限額、返済期間などを社内規程で整備すると運用が安定します。
  • 貸付記録を適切に管理する 貸付金は会社の資産として管理する必要があり、会計処理や税務処理にも注意が必要です。
  • トラブル防止のため必ず契約書を作成する 親しい関係であっても契約書を作成することで、将来的な紛争を防ぐことができます。

まとめ

従業員貸付金契約書は、企業が従業員に対して金銭を貸し付ける際に必要となる重要な契約書です。貸付金額や返済方法、退職時の取り扱いなどを明確に定めることで、企業と従業員双方のトラブルを未然に防ぐことができます。特に実務では、給与控除の同意や退職時の一括返済条項が重要となります。これらを契約書に明記しておくことで、貸付制度を安全かつ円滑に運用することが可能になります。企業の福利厚生制度や社内貸付制度を整備する際には、従業員貸付金契約書を適切に作成し、法的リスクを抑えながら運用していくことが重要です。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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