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チラシデザイン制作契約書

チラシデザイン制作契約書は、企業や店舗がデザイナーへチラシ制作を依頼する際に利用できる契約書テンプレートです。制作内容、修正対応、著作権、納品形式、キャンセル時の対応などを明確化し、制作トラブルを防止します。

契約書名
チラシデザイン制作契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
チラシ制作に必要な著作権、修正回数、納品条件を整理している。
利用シーン
店舗が販促チラシ制作をデザイナーへ依頼する/企業が広告用チラシを制作会社へ発注する
メリット
制作範囲や修正条件を事前に明確化でき、納品トラブルを防止できる。
ダウンロード数
2件
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チラシデザイン制作契約書とは?

チラシデザイン制作契約書とは、企業や店舗がデザイナー、制作会社、フリーランスなどにチラシのデザイン制作を依頼する際に、業務内容、報酬、納期、修正回数、著作権、納品形式、キャンセル時の対応などを定める契約書です。チラシ制作では、デザインそのものだけでなく、掲載する文章、写真、ロゴ、地図、QRコード、キャンペーン情報、印刷用データの作成など、複数の要素が関わります。そのため、口頭やメールだけで依頼を進めると、完成後に「どこまで修正できるのか」「印刷用データは納品されるのか」「著作権は誰に帰属するのか」といったトラブルが発生しやすくなります。チラシデザイン制作契約書を作成しておくことで、発注者と受注者の認識を事前にそろえ、制作範囲や責任分担を明確にできます。特に、販促チラシ、イベント告知チラシ、店舗オープンチラシ、採用チラシ、サービス案内チラシなど、外部に配布する広告物では、誤表記や権利侵害が大きな問題につながる可能性があります。そのため、チラシデザイン制作契約書は、単なる発注確認書ではなく、制作トラブルや広告表示上のリスクを防ぐための実務的な書面といえます。

チラシデザイン制作契約書が必要となるケース

チラシデザイン制作契約書は、以下のような場面で特に有効です。

  • 店舗が販促チラシのデザインを外部デザイナーに依頼する場合
  • 企業が新商品や新サービスの広告チラシを制作会社へ発注する場合
  • イベント主催者が告知用チラシやポスター風チラシを制作する場合
  • 不動産会社、士業事務所、スクール、サロンなどが集客用チラシを作成する場合
  • フリーランスデザイナーが継続的にチラシ制作を受託する場合

チラシ制作は比較的小規模な案件に見えることもありますが、実際には広告表現、著作権、商標、肖像権、景品表示法、印刷ミスなどのリスクが含まれます。特に、発注者が写真やロゴ、文章を提供する場合、その素材を利用する権利があるかどうかを確認しておく必要があります。受注者がデザインを制作したとしても、発注者が提供した素材に権利上の問題があれば、完成したチラシ全体がトラブルの原因となる可能性があります。また、チラシ制作では、初稿提出後に何度も修正が発生することがあります。修正回数や追加費用のルールを決めていないと、受注者側の負担が過大になったり、発注者側が想定外の費用を請求されたと感じたりすることがあります。このような認識違いを防ぐためにも、契約書で事前にルールを定めておくことが重要です。

チラシデザイン制作契約書に盛り込むべき主な条項

チラシデザイン制作契約書には、一般的に以下のような条項を盛り込みます。

  • 契約の目的
  • 業務内容
  • 制作物の仕様
  • 報酬及び支払方法
  • 素材の提供と権利保証
  • 修正回数及び追加費用
  • 納品方法及び検収
  • 著作権及び利用許諾
  • 制作実績としての公開可否
  • 秘密保持
  • 再委託
  • キャンセル及び中途解約
  • 免責事項
  • 損害賠償
  • 反社会的勢力の排除
  • 合意管轄

これらの条項を整備することで、制作開始前から納品後までの流れを明確にできます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 業務内容条項

業務内容条項では、受注者がどこまでの作業を担当するのかを明確にします。チラシ制作といっても、単にデザインだけを行う場合もあれば、キャッチコピー作成、原稿整理、画像補正、地図作成、印刷会社への入稿データ作成まで含む場合もあります。たとえば、以下のような内容を具体的に定めると実務上わかりやすくなります。

  • A4片面チラシのデザイン制作
  • A4両面チラシのデザイン制作
  • 掲載文章のレイアウト調整
  • 写真、ロゴ、イラストの配置
  • 印刷用PDFデータの作成
  • Web掲載用画像データの作成

業務範囲が曖昧なままだと、発注者は当然含まれていると思い、受注者は別料金と考えていたというズレが生じます。そのため、契約書や別紙仕様書で制作範囲を明確にしておくことが大切です。

2. 報酬及び支払方法条項

報酬条項では、制作費、支払時期、支払方法、振込手数料の負担を定めます。チラシデザイン制作では、案件によって以下のような料金体系が考えられます。

  • 一式料金
  • 片面ごとの料金
  • 修正回数込みの料金
  • 初稿制作費と追加修正費を分ける料金
  • 印刷費や素材購入費を別途請求する料金

特に注意すべきなのは、デザイン費に印刷費が含まれるかどうかです。デザイン制作のみを依頼したつもりなのか、印刷会社への発注代行まで含むのかによって、費用や責任範囲が変わります。また、着手金を設定する場合は、契約締結時に報酬の一部を支払い、納品後に残額を支払う形にすると、受注者側の未払いリスクを軽減できます。

3. 素材提供条項

素材提供条項では、発注者が提供する文章、写真、ロゴ、地図、QRコード、商品画像などについて定めます。チラシに使用する素材は、第三者の著作権や肖像権、商標権に関わる場合があります。たとえば、インターネット上から無断で取得した画像、有名キャラクター、他社ロゴ、許可を得ていない人物写真などを使用すると、権利侵害となる可能性があります。そのため、契約書では、発注者が提供する素材について、適法な権利を有していること、または必要な許諾を取得していることを保証する条項を設けることが重要です。受注者側としても、提供素材の権利関係まで完全に調査することは難しいため、素材に起因するトラブルは発注者の責任で解決する旨を定めておくと安心です。

4. 修正回数条項

チラシデザイン制作で最もトラブルになりやすいのが修正対応です。発注者としては、納得できるまで修正してほしいと考えがちですが、受注者にとっては修正が増えるほど作業時間が増加します。そのため、契約書では、無料修正の回数や範囲を明確にしておく必要があります。たとえば、以下のように定めることが考えられます。

  • 無料修正は2回までとする
  • 誤字脱字の修正は軽微な修正として扱う
  • デザイン全体の方向性変更は追加費用の対象とする
  • 構成変更、サイズ変更、掲載内容の大幅追加は別途見積りとする

特に、初稿提出後にターゲットや掲載内容そのものが変わる場合は、単なる修正ではなく再制作に近い作業となります。このような場合に備えて、大幅変更は追加業務として扱える条項を入れておくことが重要です。

5. 納品及び検収条項

納品条項では、納期、納品形式、納品方法、検収期間を定めます。
チラシデザイン制作では、納品形式が非常に重要です。発注者が印刷会社に入稿する場合は、印刷用PDFやアウトライン化されたAIデータが必要になることがあります。一方、Web掲載やSNS告知に使う場合は、JPEGやPNGが必要になることもあります。
契約書では、以下のような納品形式を明記しておくとよいでしょう。

  • PDF
  • AI
  • PSD
  • JPEG
  • PNG
  • 印刷会社指定形式の入稿データ

また、納品後に発注者が確認する期間を定めておくことも重要です。たとえば、納品後5営業日以内に不備を通知しない場合は検収完了とみなす、といった条項を置くことで、納品後の責任範囲を明確にできます。

6. 著作権及び利用許諾条項

チラシデザイン制作契約書では、著作権の取り扱いが非常に重要です。原則として、デザインの著作権は制作したデザイナーや制作会社に帰属します。ただし、発注者はチラシを配布したり、広告宣伝に利用したりする目的で制作を依頼しているため、その利用範囲を明確に許諾する必要があります。たとえば、以下のような利用範囲を定めます。

  • 紙媒体として印刷、配布する利用
  • 店舗内やイベント会場で掲示する利用
  • Webサイトに掲載する利用
  • SNSで告知画像として使用する利用
  • 営業資料や社内資料に転載する利用

一方で、発注者がデザインデータを改変したり、別の商品広告に流用したり、テンプレートとして継続利用したりする場合には、別途許諾や追加費用が必要になるケースがあります。著作権を発注者に譲渡する場合は、著作権法第27条及び第28条の権利を含めて譲渡するかどうかも明記する必要があります。単に著作権を譲渡するとだけ記載すると、翻案権や二次的著作物に関する権利が譲渡対象に含まれるか不明確になる可能性があるため注意が必要です。

7. 制作実績の公開条項

受注者がデザイナーや制作会社である場合、完成したチラシをポートフォリオ、Webサイト、SNS、営業資料などに掲載したいことがあります。一方で、発注者側としては、キャンペーン開始前のチラシ、未公開商品の広告、社内向け資料に近いチラシなどを公開されたくない場合もあります。そのため、制作実績として公開できるかどうか、公開する場合の時期や範囲を契約書で定めておくことが重要です。たとえば、原則として公開可能としつつ、発注者が事前に非公開を求めた場合は公開しない、という形にすることが考えられます。

8. キャンセル及び中途解約条項

チラシ制作では、制作開始後にイベントが中止になった、キャンペーン内容が変わった、社内方針が変更されたなどの理由で、発注者側からキャンセルされることがあります。この場合、受注者がすでに作業を進めているにもかかわらず、報酬が一切支払われないと不公平です。そのため、進行状況に応じたキャンセル料や、既に実施した作業分の費用を請求できる条項を設けておく必要があります。たとえば、以下のようなルールが考えられます。

  • 制作着手後のキャンセルは着手金を返還しない
  • 初稿提出後のキャンセルは報酬の50%を請求する
  • 納品直前のキャンセルは報酬全額を請求する
  • 外注費や素材購入費など実費は別途請求する

キャンセル料は、実際の業務内容や進行状況に応じて合理的な範囲で定めることが大切です。

9. 免責条項

免責条項では、受注者が責任を負わない範囲を明確にします。チラシ制作では、発注者が提供した原稿に誤りがあった場合や、印刷会社の工程で色味の差異や印刷不良が生じた場合など、受注者だけでは管理できない問題が発生することがあります。そのため、以下のような事項について、受注者の責任範囲を限定する条項を設けることが一般的です。

  • 発注者提供素材の内容や権利関係
  • 発注者が確認済みの原稿に含まれる誤字脱字
  • 印刷工程における色味の差異
  • 印刷会社側の不備
  • 発注者によるデータ改変後の不具合

ただし、受注者に故意又は重大な過失がある場合まで免責することは適切ではありません。契約書では、責任制限の範囲を合理的に定めることが重要です。

チラシデザイン制作契約書を作成する際の注意点

制作範囲を具体的に記載する

チラシデザイン制作では、デザインだけなのか、原稿作成や印刷入稿まで含むのかを明確にする必要があります。特に、発注者が制作に慣れていない場合、デザイン費の中にコピー作成、写真選定、地図作成、印刷会社とのやり取りまで含まれると考えていることがあります。契約書では、業務に含まれる作業と含まれない作業を分けて記載すると、トラブル防止に役立ちます。

修正回数と追加費用を明確にする

修正対応は、チラシ制作で最も認識違いが起きやすい部分です。軽微な修正であれば無料対応としつつ、大幅なデザイン変更や構成変更は追加費用の対象とするなど、具体的な基準を定めておくことが重要です。また、修正指示の期限も決めておくと、制作スケジュールが長期化することを防げます。

著作権の帰属を曖昧にしない

発注者が制作費を支払ったからといって、当然に著作権が移転するわけではありません。制作物の著作権を受注者に残すのか、発注者へ譲渡するのか、または一定範囲で利用許諾するのかを明確に定める必要があります。特に、チラシデザインをWeb広告、ポスター、パンフレット、SNS画像などに再利用する可能性がある場合は、二次利用の可否を事前に決めておくべきです。

印刷物特有のリスクを考慮する

チラシは最終的に印刷物として配布されることが多いため、印刷に関するリスクも考慮する必要があります。画面上の色味と印刷後の色味は完全に一致しない場合があります。また、印刷会社の仕様によって、塗り足し、解像度、カラーモード、フォントのアウトライン化などが求められることがあります。受注者が印刷入稿まで担当するのか、発注者が自ら印刷会社へ入稿するのかを明確にし、それぞれの責任範囲を契約書に記載しておくことが望ましいです。

広告表現の確認責任を定める

チラシは広告物であるため、掲載内容が法令や業界ルールに反しないか注意する必要があります。たとえば、価格表示、割引表示、期間限定キャンペーン、実績表示、効果効能の表現などは、内容によって景品表示法、薬機法、業法上の広告規制などに関係することがあります。デザイナーは法的審査を専門に行う立場ではないことが多いため、広告表現の最終確認は発注者が行う旨を定めておくと、責任分担が明確になります。

チラシデザイン制作契約書を利用するメリット

チラシデザイン制作契約書を利用するメリットは、主に以下のとおりです。

  • 制作範囲を明確にできる
  • 修正回数や追加費用のトラブルを防げる
  • 著作権や二次利用のルールを整理できる
  • 納期や納品形式を明確にできる
  • 素材提供や広告表現に関する責任分担を定められる
  • キャンセル時の費用負担を事前に決められる

特に、フリーランスデザイナーや小規模制作会社にとっては、契約書を用意することで、無制限の修正依頼や未払いリスクを防ぎやすくなります。また、発注者にとっても、納品物の形式や利用範囲が明確になるため、完成後に安心してチラシを配布、掲載、再利用しやすくなります。

チラシデザイン制作契約書に関するよくあるトラブル

修正が何度も続いてしまう

無料修正回数を定めていない場合、発注者から何度も修正依頼が入り、制作工数が膨らむことがあります。これを防ぐには、無料修正の回数、軽微な修正の範囲、大幅変更時の追加費用を契約書に明記することが重要です。

納品データの形式で揉める

発注者が編集可能なAIデータやPSDデータを求めた一方で、受注者はPDFやJPEGのみの納品を想定していたというケースがあります。編集可能データは二次利用や改変に関わるため、納品対象に含めるかどうかを明確に定める必要があります。

著作権が発注者に移ったと思われる

発注者が制作費を支払ったことで、デザインを自由に改変、転用、再利用できると考えるケースがあります。しかし、著作権の譲渡には明確な合意が必要です。利用許諾の範囲と著作権の帰属を分けて記載することが大切です。

掲載内容の誤りが発覚する

チラシ印刷後に価格、日付、住所、電話番号、QRコードなどの誤りが見つかることがあります。誰が原稿確認の責任を負うのか、検収後の修正や再印刷費用を誰が負担するのかを定めておくと、トラブルを防ぎやすくなります。

まとめ

チラシデザイン制作契約書は、チラシ制作を外部に依頼する際に、業務内容、報酬、納期、修正回数、納品形式、著作権、キャンセル対応などを明確にするための契約書です。チラシ制作は、比較的小規模な広告物であっても、デザイン、原稿、素材、印刷、広告表現、著作権など多くの要素が関わります。契約内容を曖昧にしたまま進めると、修正対応、納品データ、著作権、印刷ミス、費用負担をめぐってトラブルになる可能性があります。事前に契約書を作成しておけば、発注者と受注者の認識をそろえ、安心して制作を進めることができます。特に、フリーランスデザイナー、広告制作会社、店舗、企業、イベント主催者などがチラシ制作を行う場合には、実務に合った契約書を用意しておくことが重要です。チラシデザイン制作契約書を活用することで、制作範囲や責任分担を明確にし、納品後のトラブルを未然に防ぐことができます。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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