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国際特許出願(PCT)業務委任契約書

国際特許出願(PCT)業務委任契約書は、特許協力条約に基づく国際出願手続を弁理士等へ委任する際に使用する契約書であり、出願業務範囲、費用負担、知的財産権の帰属、責任範囲などを明確に定めています。

契約書名
国際特許出願(PCT)業務委任契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
PCT出願に特化し国際手続・外国代理人・費用構造を整理している。
利用シーン
企業が海外特許取得を目的に弁理士へ出願を委任する/スタートアップが国際展開を見据えてPCT出願を行う
メリット
国際特許出願特有の費用・責任・権利関係を明確化できトラブルを防止できる。
ダウンロード数
6件
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国際特許出願(PCT)業務委任契約書とは?

国際特許出願(PCT)業務委任契約書とは、企業や個人発明者が、自身の発明について国際的に特許権取得を目指す際に、弁理士や特許事務所へ出願手続を委任するための契約書です。国際特許出願は、世界知的所有権機関が管理する特許協力条約(PCT)に基づき、1回の出願で複数国に対して特許出願の効果を得られる制度です。この制度を利用することで、企業は以下のようなメリットを得られます。

  • 複数国への出願手続きを一本化できる
  • 各国への出願判断を一定期間先送りできる
  • 国際調査により特許性の見通しを得られる

しかし、PCT出願は専門性が高く、翻訳、各国法対応、期限管理など高度な実務が求められるため、専門家への委任が一般的です。その際に必要となるのが、本契約書です。

国際特許出願(PCT)業務委任契約書が必要となるケース

国際特許出願に関する契約書は、単なる形式的な書類ではなく、実務上のトラブルを防ぐために不可欠です。特に以下のような場面で重要になります。

  • 海外市場への進出を見据えた特許戦略を立てる場合 →各国への出願方針や費用負担を明確にする必要があります。
  • スタートアップが技術をグローバル展開する場合 →投資家やパートナーとの関係上、権利帰属の明確化が重要です。
  • 複数国への同時出願を検討している場合 →翻訳・現地代理人・期限管理の責任範囲を整理する必要があります。
  • 大学・研究機関との共同研究成果を出願する場合 →成果物の帰属や出願主体を契約で定める必要があります。
  • 外国代理人を介して手続きを行う場合 →再委託責任や費用構造の透明化が求められます。

このように、PCT出願は関係者が多く、契約による整理が不可欠な分野です。

国際特許出願(PCT)業務委任契約書に盛り込むべき主な条項

PCT業務委任契約書には、以下の条項を必ず盛り込む必要があります。

  • 業務内容(明細書作成・出願・調査対応など)
  • 報酬・費用(翻訳費、外国代理人費用など)
  • 知的財産権の帰属
  • 秘密保持義務
  • 責任範囲・免責
  • 再委託(外国代理人の利用)
  • 契約期間・解除条件
  • 準拠法・管轄

これらを網羅することで、出願手続における責任関係を明確にできます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 業務内容条項

業務内容は最も重要な条項です。単に「出願業務」と記載するのではなく、以下のように具体的に記載することが重要です。

  • 明細書・請求項の作成
  • 国際出願手続の代理
  • 国際調査報告への対応
  • 意見書・補正書の作成
  • 国内移行の助言

曖昧な記載は、「どこまでが委任範囲か」というトラブルの原因になります。

2. 費用・報酬条項

PCT出願では費用構造が複雑です。

  • 出願手数料(国際出願費用)
  • 翻訳費用(特に英語・中国語など)
  • 外国代理人費用
  • 補正・追加対応費用

これらを明確に区分し、「誰が負担するのか」「追加費用の発生条件」を定めることが重要です。

3. 知的財産権の帰属条項

出願対象の発明および成果物の権利帰属は、極めて重要です。通常は以下のように定めます。

  • 発明および特許を受ける権利は依頼者(甲)に帰属
  • 明細書などの成果物も甲に帰属
  • 受任者は人格権を行使しない

特にスタートアップや共同開発案件では、この条項が投資判断に影響することもあります。

4. 秘密保持条項

特許出願前の情報は極めて重要な機密情報です。

  • 発明内容の漏洩防止
  • 未公開情報の保護
  • 契約終了後も義務が継続する旨

これを明確にしておかないと、出願前公開により特許が無効になるリスクがあります。

5. 責任制限条項

PCT出願は結果保証ができない業務です。
そのため、以下を明記します。

  • 特許取得の保証はしない
  • 損害賠償の上限を設定する
  • 不可抗力による責任免除

これにより、過度な責任追及リスクを回避できます。

6. 再委託条項(外国代理人)

国際出願では、各国での手続に外国代理人が関与します。

  • 再委託の可否
  • 責任の所在
  • 費用負担

を明確にしておくことで、海外案件のトラブルを防げます。

国際特許出願(PCT)業務委任契約書を作成する際の注意点

  • 各国移行(ナショナルフェーズ)の条件を明確にする →期限管理ミスは致命的なリスクとなります。
  • 翻訳品質と責任範囲を定める →翻訳ミスは権利範囲に重大な影響を与えます。
  • 費用の見積範囲を事前に共有する →想定外コストによるトラブルを防ぎます。
  • 共同出願・共同研究との整合性を確認する →権利帰属の矛盾を防止します。
  • 専門家チェックを行う →国際案件は法域ごとの違いが大きいため必須です。

まとめ

国際特許出願(PCT)業務委任契約書は、グローバルな知的財産戦略における重要な基盤です。単なる手続委任ではなく、費用、責任、権利、リスクを包括的に整理する役割を持ちます。特に近年は、スタートアップや中小企業でも海外展開が一般化しており、PCT出願の重要性は高まっています。その一方で、制度の複雑さや関係者の多さから、契約による整理を怠ると大きなトラブルにつながります。適切な契約書を整備することで、企業は安心して国際特許戦略を推進できるようになります。今後のグローバル展開を見据え、早期に契約整備を進めることが重要です。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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