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借家権譲渡契約書

借家権譲渡契約書は、賃借人が建物の借家権を第三者へ譲渡する際に必要となる契約書です。賃貸人の承諾を前提に、譲渡条件や対価、原賃貸借契約の承継関係を明確に定め、後日のトラブルを防止します。

契約書名
借家権譲渡契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
賃貸人の承諾を効力発生条件とし、借家権の承継関係を明確に定めている。
利用シーン
店舗や事務所を第三者に引き継ぐ場合/事業譲渡に伴い賃借人の地位を移転する場合
メリット
借家権譲渡に伴う権利義務を整理でき、賃貸人・譲渡人・譲受人間の紛争を防止できる。
ダウンロード数
31件

無料ダウンロードについて
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借家権譲渡契約書とは?

借家権譲渡契約書とは、建物を賃借している賃借人が、その建物に関する借家権を第三者へ譲渡する際に締結する契約書です。借家権とは、賃貸借契約に基づき建物を使用・収益する権利をいい、単なる占有とは異なり、法的に保護された重要な権利です。特に、店舗や事務所、事業用不動産では、内装や立地の価値が高く、借家権自体に経済的価値が認められるケースも少なくありません。そのため、借家権の譲渡は実務上頻繁に行われています。ただし、借家権の譲渡は賃借人と譲受人だけで完結するものではなく、原則として賃貸人の承諾が必要となる点が大きな特徴です。この承諾関係や権利義務の承継内容を明確にするために、借家権譲渡契約書が不可欠となります。

借家権譲渡が行われる主なケース

借家権譲渡契約書は、次のような実務シーンで利用されます。

  • 飲食店や小売店を第三者に譲渡する場合
  • 事業譲渡に伴い、店舗や事務所をそのまま引き継ぐ場合
  • 個人事業主が廃業し、後継者に店舗を引き渡す場合
  • 法人の組織再編や事業再構築により賃借人の地位を移転する場合

これらのケースでは、単に建物を明け渡すのではなく、賃貸借契約を維持したまま第三者に引き継ぐことが多いため、借家権の譲渡という形が選択されます。

借家権譲渡と転貸の違い

借家権譲渡と混同されやすいものに「転貸」がありますが、両者は法的性質が異なります。

  • 借家権譲渡:賃借人の地位そのものが第三者に移転する
  • 転貸:賃借人の地位は残り、第三者に又貸しする

借家権譲渡では、譲受人が新たな賃借人となり、原賃貸借契約上の権利義務を包括的に承継します。一方、転貸では、元の賃借人が賃貸人に対する責任を引き続き負う点が大きな違いです。

借家権譲渡に賃貸人の承諾が必要な理由

借家権は賃貸人の所有する建物を使用する権利であるため、誰が賃借人になるかは賃貸人にとって重大な関心事項です。そのため、多くの賃貸借契約では、借家権の譲渡に賃貸人の事前承諾を要する旨が定められています。仮に承諾を得ずに借家権を譲渡した場合、契約違反として賃貸借契約を解除されるリスクもあります。このため、借家権譲渡契約書では、賃貸人の承諾を「効力発生条件」として明記することが実務上重要です。

借家権譲渡契約書に必ず盛り込むべき条項

1. 譲渡の目的と対象建物

どの建物の借家権を譲渡するのかを明確にするため、所在地、建物の表示、用途などを具体的に記載します。曖昧な記載は後日の紛争原因となるため注意が必要です。

2. 賃貸人の承諾条項

賃貸人の書面による承諾を効力発生条件とする条項は、借家権譲渡契約書の中核となる部分です。この条項がないと、譲渡の有効性を巡るトラブルが生じやすくなります。

3. 譲渡対価と支払方法

借家権に対価が発生する場合、その金額、支払期日、支払方法を明確に定めます。特に事業用物件では高額になることも多く、記載漏れは重大なリスクとなります。

4. 原賃貸借契約の承継

譲受人が原賃貸借契約上の賃借人の地位を承継すること、契約内容を遵守する義務を負うことを明記します。これにより、賃貸人との契約関係が円滑に移行します。

5. 敷金・保証金の取扱い

敷金や保証金は、賃貸人との関係も含むため、甲乙間だけで完結しないことが多い項目です。そのため、別途協議とする旨を定め、将来的な精算トラブルを防止します。

6. 契約不適合責任

現状有姿での譲渡とし、原則として譲渡人の責任を限定する条項を設けることが一般的です。ただし、故意や重過失がある場合の例外規定も重要です。

7. 解除・損害賠償条項

契約違反があった場合の解除権や損害賠償責任を定めることで、当事者双方のリスク管理が可能となります。

借家権譲渡契約書作成時の注意点

借家権譲渡契約書を作成する際には、次の点に特に注意が必要です。

  • 原賃貸借契約の内容を必ず確認すること
  • 賃貸人の承諾条件や承諾書の形式を事前に確認すること
  • 事業譲渡契約など他の契約書との整合性を取ること
  • 税務上の取扱いについても専門家に確認すること

特に、原賃貸借契約に借家権譲渡禁止条項がある場合、その内容次第では譲渡自体が認められない可能性もあります。

借家権譲渡契約書をひな形で作成するメリット

ひな形を活用することで、条項漏れを防ぎ、一定水準の契約内容を効率的に整えることができます。特に、頻繁に契約書を作成する事業者にとっては、業務効率化と法的リスク低減の両立が可能となります。ただし、ひな形はあくまで一般的な想定に基づくものです。個別事情に応じた修正や専門家の確認は不可欠です。

まとめ

借家権譲渡契約書は、賃借人の地位を第三者に移転するという重要な法律関係を整理するための契約書です。賃貸人の承諾、譲渡対価、契約承継の範囲などを明確に定めることで、当事者間のトラブルを未然に防ぐことができます。店舗や事業用物件の引継ぎが増える中で、借家権譲渡契約書の重要性は今後ますます高まっていくでしょう。実務に即した契約書を整備し、安全かつ円滑な取引を実現することが重要です。

本ページに掲載するWebサイト制作契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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