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保守・運用契約書

保守・運用契約書は、Webサイト、システム、アプリケーションなどの継続的な保守管理や運用支援を外部事業者へ委託する際に利用する契約書です。障害対応、監視、バックアップ、セキュリティ対策、報酬、責任範囲などを明確にし、運用トラブルを未然に防止します。

契約書名
保守・運用契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
システムやWebサイトの継続的な保守管理業務に必要な責任範囲や対応内容を明確化できる。
利用シーン
企業がWeb制作会社へサイト保守を委託する/システム運営会社が外部ベンダーへ運用管理業務を依頼する
メリット
障害対応や保守範囲を事前に定めることで運用トラブルや責任問題を防止できる。
ダウンロード数
6件
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保守・運用契約書とは?

保守・運用契約書とは、Webサイト、システム、アプリケーション、サーバーなどの継続的な維持管理業務を委託する際に締結する契約書です。システムやWebサイトは公開後も継続的な管理が必要になります。サーバー監視、バックアップ、セキュリティ対策、ソフトウェア更新、障害対応などを適切に実施しなければ、サービス停止や情報漏えいなど重大な問題につながる可能性があります。

そのため、保守・運用契約書では、

  • 保守業務の範囲
  • 対応時間や対応方法
  • 障害発生時の責任範囲
  • 報酬や追加費用
  • セキュリティ対策
  • 損害賠償の範囲

を明確に定め、委託者と受託者双方の認識を一致させることが重要です。特に近年はWebサイトやクラウドサービスへの依存度が高まっており、保守・運用契約は企業活動を支える重要な法的基盤となっています。

保守・運用契約書が必要になるケース

保守・運用契約書は、以下のような場面で活用されます。

Webサイトの保守管理を依頼する場合

企業ホームページや採用サイト、ECサイトなどを制作会社へ継続的に管理してもらう場合に利用されます。

  • WordPress更新
  • プラグイン管理
  • 軽微な修正
  • バックアップ取得
  • 障害対応

などが主な対象となります。

システム運用を外部委託する場合

業務システムや顧客管理システムの監視や運用業務を外部ベンダーへ委託する際にも必要です。運用体制や障害時の連絡フローを明確化することでトラブルを防止できます。

サーバー管理を委託する場合

クラウドサーバーや専用サーバーの管理業務を委託するケースです。

  • サーバー監視
  • リソース管理
  • セキュリティ更新
  • 障害復旧

などを契約で整理します。

アプリケーション保守を依頼する場合

スマートフォンアプリや業務アプリの継続運用にも保守契約が活用されます。OSアップデートへの対応や不具合修正などを事前に定めておくことが重要です。

保守と運用の違い

保守と運用は似ていますが、実務上は異なる意味を持ちます。

項目 保守 運用
目的 正常な状態を維持する サービスを継続的に動かす
主な業務 障害対応・修正 監視・管理・設定変更
実施タイミング 問題発生時 日常的
不具合修正 サーバー監視

実際の契約では両方を含めて「保守・運用契約」とするケースが一般的です。

保守・運用契約書に盛り込むべき主要条項

保守・運用契約書には次の条項を盛り込むことが重要です。

  • 業務範囲
  • 対応時間
  • 障害対応
  • 報酬
  • 追加業務
  • 秘密保持
  • 個人情報保護
  • 知的財産権
  • 損害賠償
  • 契約期間
  • 解除条件
  • 反社会的勢力排除
  • 準拠法・管轄裁判所

これらを明確にすることで、運用中のトラブルを大幅に減らすことができます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1.業務範囲条項

最も重要な条項です。

保守契約で最も多いトラブルは、

「どこまでが契約範囲なのか」

という認識の違いです。

例えば、

  • ページ修正は何回までか
  • 画像差し替えは対象か
  • 新規ページ作成は含まれるか
  • サーバー移転は含まれるか

を具体的に定めておく必要があります。曖昧な記載は追加費用トラブルの原因になります。

2.対応時間条項

問い合わせや障害対応を行う時間帯を定める条項です。

例えば、

  • 平日9:00〜18:00
  • 土日祝除く
  • 24時間365日対応

など、実際の運用体制に合わせて定めます。特に夜間対応の有無は重要なポイントです。

3.障害対応条項

障害発生時の対応内容を定めます。

一般的には、

  • 障害受付方法
  • 初動対応時間
  • 報告方法
  • 復旧支援内容

などを規定します。

ただし、完全な復旧や即時対応を保証しない旨も併せて記載することが重要です。

4.SLA条項

SLAとはサービスレベル合意のことです。

具体例として、

  • 障害通知から2時間以内に初動対応
  • 稼働率99.9%以上
  • 問い合わせ返信24時間以内

などがあります。高額な保守契約ではSLAを定めることが一般的です。

5.追加業務条項

保守契約と制作契約を混同しないための条項です。

例えば、

  • 新機能追加
  • 大規模デザイン変更
  • システム改修
  • サーバー移設

などは別途費用とすることを明記します。この条項がないと、無償対応を求められる原因になります。

6.バックアップ条項

データ保全のために重要な条項です。

実務では、

  • 取得頻度
  • 保存期間
  • 保存場所
  • 復元対応範囲

を定めます。また、バックアップが存在していても完全復旧を保証しない旨を規定するケースが一般的です。

7.セキュリティ条項

近年特に重要性が高まっています。

保守会社は、

  • 脆弱性対応
  • アクセス管理
  • マルウェア対策
  • セキュリティ更新

などを行います。

ただし、サイバー攻撃を完全に防げるわけではないため、その旨を契約で明記しておく必要があります。

8.秘密保持条項

保守業務では管理画面や顧客情報へアクセスすることがあります。

そのため、

  • 顧客情報
  • 営業情報
  • 技術情報
  • システム構成情報

などの漏えいを防ぐため秘密保持条項が必要です。

9.個人情報保護条項

ECサイトや会員サイトでは個人情報を取り扱います。

個人情報保護法への対応を明確にするため、

  • 利用目的の限定
  • 安全管理措置
  • 再委託管理
  • 漏えい時の報告義務

などを規定します。

10.損害賠償条項

保守会社が負う責任範囲を明確化するための条項です。

多くの契約では、

  • 直接損害のみ対象
  • 通常損害のみ対象
  • 間接損害は除外
  • 賠償額に上限を設ける

という形で定められています。保守料金を超える損害が発生するケースもあるため、非常に重要な条項です。

保守・運用契約書を作成する際の注意点

保守と開発を区別する

新機能開発や大規模改修は保守契約に含めないことが一般的です。契約範囲を明確にしましょう。

対応時間を明確にする

24時間対応なのか、営業時間内のみなのかを明記する必要があります。

責任範囲を限定する

第三者サービスやクラウド障害まで責任を負わない旨を記載することが重要です。

SLAの内容を具体化する

対応速度や稼働率を定める場合は数値で明記しましょう。

追加費用の発生条件を定める

どのような場合に別料金となるのかを具体的に定めておくことが大切です。

保守・運用契約書と関連契約書の違い

契約書 主目的 対象業務
保守・運用契約書 維持管理 監視・障害対応・更新
Webサイト制作契約書 新規制作 サイト構築
システム開発契約書 開発 システム構築
サーバー管理契約書 サーバー保守 インフラ管理
ホームページ更新契約書 コンテンツ更新 ページ修正

まとめ

保守・運用契約書は、Webサイトやシステムを安定して運営するために欠かせない契約書です。

特に、

  • 業務範囲
  • 障害対応
  • セキュリティ対策
  • 追加費用
  • 責任範囲
  • 損害賠償

を明確に定めることで、委託者と受託者双方のトラブルを未然に防ぐことができます。Webサイト保守、WordPress管理、システム運用、サーバー監視などを外部へ委託する場合は、実際の運用内容に合わせた保守・運用契約書を整備し、継続的かつ安定的なサービス運営を実現することが重要です。

本ページに掲載する保守・運用契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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株式会社pekoが運営する電子契約サービス「mysign(マイサイン)」の運営チームメンバー。法令遵守と信頼性の高い契約運用をテーマに、電子署名や契約実務に関する情報を発信しています。

 
 
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