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ブランドデザイン契約書

ブランドデザイン契約書は、企業や商品・サービスのブランド構築を目的として、ブランドコンセプト設計、ロゴ制作、VI開発、ブランドガイドライン作成などを委託する際に利用する契約書です。成果物の権利帰属、修正対応、報酬、実績公開などブランド制作特有の条件を整理できます。

契約書名
ブランドデザイン契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
ブランド戦略からビジュアル設計までの制作範囲と権利関係を明確に定められる。
利用シーン
企業がブランドリニューアルのためデザイン会社へブランド開発を委託する場合/スタートアップが新ブランド立ち上げに伴いロゴやブランドガイドライン制作を依頼する場合
メリット
ブランド資産の利用条件や成果物の権利帰属を事前に整理しトラブルを防止できる。
ダウンロード数
11件
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「ブランドデザイン契約書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

ブランドデザイン契約書とは?

ブランドデザイン契約書とは、企業や商品、サービスのブランド構築に関するデザイン業務を外部のデザイナーや制作会社へ依頼する際に締結する契約書です。ブランドデザインは単なるロゴ制作に留まりません。ブランドコンセプトの策定、ブランドストーリーの設計、ロゴ開発、ブランドカラーの選定、ビジュアルアイデンティティ(VI)の構築、ブランドガイドラインの作成など、企業の価値や世界観を形にする重要な業務です。そのため、通常のデザイン制作契約書では整理しきれない事項が多く存在します。
例えば、

  • 成果物の著作権は誰に帰属するのか
  • ブランドコンセプトは成果物に含まれるのか
  • 修正回数は何回までか
  • ロゴの商標登録は誰が行うのか
  • デザイナーは制作実績として公開できるのか
  • ブランドガイドラインの利用範囲はどこまでか

といった点を事前に明確化しておかなければ、後に大きなトラブルへ発展する可能性があります。ブランドデザイン契約書は、こうしたリスクを未然に防ぎ、発注者と受託者の認識を統一するための重要な契約書です。

ブランドデザイン契約書が必要になるケース

ブランドデザイン契約書は以下のような場面で利用されます。

新規ブランドの立ち上げ

新商品の発売や新規事業開始に伴い、ブランドコンセプトからデザイン制作までを外部へ依頼するケースです。スタートアップ企業や新規法人設立時によく利用されます。

企業のブランドリニューアル

既存企業がブランドイメージ刷新を目的として、ロゴやブランド戦略を再構築する場合に利用されます。

店舗ブランドの開発

飲食店、美容室、アパレルブランドなどで、店舗コンセプトやビジュアル設計を依頼するケースです。

商品ブランドの開発

化粧品、食品、健康食品などの商品ブランド構築時にも活用されます。

ブランドガイドラインの整備

企業規模拡大に伴い、ブランド運用ルールを整備する際にも締結されます。

ブランドデザイン契約書に記載すべき主な条項

ブランドデザイン契約書には以下の条項を盛り込むことが一般的です。

  • 契約目的
  • 業務範囲
  • 制作内容
  • 納品方法
  • 検収方法
  • 修正対応
  • 報酬及び支払条件
  • 著作権及び知的財産権
  • ブランドガイドラインの利用
  • 実績公開
  • 秘密保持
  • 損害賠償
  • 契約解除
  • 反社会的勢力排除
  • 準拠法及び管轄裁判所

これらを明確に定めることで、制作途中や納品後のトラブルを大幅に減らすことができます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1.業務内容条項

ブランドデザイン契約において最も重要な条項の一つです。ブランドデザインという言葉だけでは、どこまでの業務を含むのか判断できません。
例えば、

  • ブランド戦略設計
  • ブランドコンセプト作成
  • ネーミング提案
  • ロゴ制作
  • VI設計
  • ガイドライン制作
  • 販促物デザイン

など、業務範囲は案件ごとに大きく異なります。実務では「別紙仕様書」を作成し、対象業務を具体的に明記することが推奨されます。

2.修正対応条項

デザイン案件で最もトラブルになりやすい部分です。契約書で修正回数を明確に定めておかなければ、無制限の修正要求が発生する可能性があります。
例えば、

  • 初回提案後2回まで無償修正
  • 3回目以降は追加費用
  • 方向性変更は別案件扱い

などのルールを設定することが一般的です。特にブランド開発案件は抽象的な要望が多いため、修正条件の明確化は必須です。

3.著作権条項

ブランドデザイン契約で最も慎重に検討すべき条項です。ロゴやブランドガイドラインは著作物として保護される可能性があります。著作権の取り扱いには主に次の2種類があります。

  • 著作権譲渡型
  • 利用許諾型

著作権譲渡型では、発注者が自由に利用できる一方で制作費が高額になる傾向があります。利用許諾型では、著作権はデザイナー側に残り、契約範囲内でのみ利用可能となります。実務では報酬額とのバランスを考慮して決定します。

4.ブランドガイドライン条項

ブランドガイドラインとは、ブランドの統一性を維持するための運用ルールです。
一般的には、

  • ロゴ使用ルール
  • カラー規定
  • フォント規定
  • 写真表現ルール
  • 禁止事項

などが記載されます。ブランド価値の毀損を防ぐため、利用条件を契約書に盛り込むことが重要です。

5.商標登録との関係

ロゴ制作案件では商標登録の問題も発生します。契約時には以下を整理しておくべきです。

  • 商標調査の実施有無
  • 商標出願者
  • 出願費用負担者
  • 登録後の権利者

商標登録を予定している場合は、別途商標関連条項を追加することが望ましいでしょう。

6.実績公開条項

多くのデザイナーは制作実績をポートフォリオとして活用します。
しかし発注者によっては、

  • 未公開ブランド
  • 新商品発売前
  • 秘密プロジェクト

であるケースもあります。
そのため、

  • 公開可能時期
  • 公開媒体
  • 公開範囲

を契約で定めておくことが重要です。

7.秘密保持条項

ブランド開発では企業の経営戦略や新商品情報が共有されることが少なくありません。
例えば、

  • 事業計画
  • 商品企画
  • 市場調査結果
  • 販売戦略
  • 顧客データ

などが対象になります。そのため秘密保持条項は必須といえます。

ブランドデザイン契約書を作成する際の注意点

成果物を明確に定義する

ブランドコンセプトやネーミング案など、目に見えない成果物も対象になる場合があります。契約書や仕様書で明確に定義しておくことが重要です。

著作権と商標権を混同しない

著作権と商標権は全く異なる権利です。ロゴの著作権を取得しても、自動的に商標権を取得できるわけではありません。別途商標出願が必要となります。

追加業務の定義を明確にする

ブランド開発では途中で業務範囲が拡大しやすい傾向があります。追加業務の定義や追加費用の算定方法を事前に定めておくことが大切です。

ブランド運用ルールを整備する

完成したブランドを長期的に運用するためには、ブランドガイドラインの整備が重要です。契約書と合わせて運用ルールも作成しておきましょう。

成果物の利用範囲を定める

ウェブサイト、SNS、広告、印刷物、パッケージなど、利用媒体を明確にしておくことで後のトラブルを防げます。

ブランドデザイン契約書とロゴデザイン契約書の違い

項目 ブランドデザイン契約書 ロゴデザイン契約書
対象範囲 ブランド全体 ロゴ制作中心
制作内容 戦略・コンセプト・VI含む ロゴデザイン中心
成果物 ブランド資産全般 ロゴデータ
期間 比較的長期 比較的短期
契約規模 中〜大規模案件 小〜中規模案件

ブランドデザイン契約書は企業のブランド価値そのものを構築するための契約であり、ロゴデザイン契約書よりも広範囲な内容を扱います。

まとめ

ブランドデザイン契約書は、企業や商品・サービスのブランド構築に関する業務を安全かつ円滑に進めるための重要な契約書です。特にブランド開発では、成果物の範囲が広く、著作権や商標権、修正対応、ブランド運用など複雑な要素が関係します。そのため、業務内容や権利関係を曖昧なまま進めるのではなく、契約書によって事前に整理しておくことが重要です。適切なブランドデザイン契約書を整備することで、発注者とデザイナー双方が安心してブランド構築プロジェクトを進めることができ、長期的なブランド価値の向上にもつながります。

本ページに掲載するブランドデザイン契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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