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コーチング契約書

コーチングサービス提供時に利用できるコーチング契約書のひな形です。セッション内容、報酬、キャンセル、秘密保持、成果保証の否認、知的財産権など、オンライン・対面双方のコーチング業務に必要な条項を整理しています。

契約書名
コーチング契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
コーチング業務特有の成果保証否認やセッション運営ルールを明確に整理している。
利用シーン
ビジネスコーチが個人クライアントへ継続支援を行う/オンラインコーチングサービスを法人向けに提供する
メリット
トラブルになりやすいキャンセル、成果保証、秘密保持の条件を事前に明確化できる。
ダウンロード数
2件
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「コーチング契約書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

コーチング契約書とは?

コーチング契約書とは、コーチがクライアントに対してコーチングサービスを提供する際に、サービス内容、料金、実施方法、キャンセル条件、秘密保持、成果保証の有無などを明確に定める契約書です。コーチングは、クライアントの目標達成、行動改善、キャリア形成、ビジネス課題の整理などを支援するサービスですが、その性質上、成果が必ず数値で保証されるものではありません。そのため、契約書を作成せずにサービスを開始すると、後から「思ったような成果が出なかった」「返金してほしい」「どこまで相談できると思っていた」などのトラブルが発生する可能性があります。コーチング契約書では、主に以下のような事項を定めます。

  • コーチングの目的
  • セッションの実施方法
  • 実施回数・期間・時間
  • 報酬と支払方法
  • 予約変更・キャンセル条件
  • 秘密保持
  • 成果保証の否認
  • 禁止事項
  • 契約解除条件
  • 損害賠償・免責事項

特に、ビジネスコーチング、キャリアコーチング、パーソナルコーチング、エグゼクティブコーチングなどでは、クライアントの業務情報、個人情報、悩み、経営課題などセンシティブな情報を扱うことがあります。そのため、契約書によって守秘義務や責任範囲を明確にしておくことが重要です。

コーチング契約書が必要となるケース

コーチング契約書は、個人向け・法人向けを問わず、継続的にコーチングサービスを提供する場合に作成しておくべき書面です。特に以下のようなケースでは、契約書の整備が重要になります。

  • 継続型のコーチングサービスを提供する場合
  • オンラインでセッションを実施する場合
  • 法人や経営者向けにコーチングを行う場合
  • 高額なコーチングプログラムを販売する場合
  • チャットやメールサポートを含む場合
  • 教材やワークシートを提供する場合
  • 成果や変化に関する期待値が高いサービスを提供する場合

コーチングサービスは、コーチが一方的に成果物を納品する業務委託とは異なり、クライアント自身の行動や意思決定が成果に大きく影響します。そのため、契約書では「コーチは支援を行うが、特定の成果を保証するものではない」という点を明確にしておく必要があります。また、オンラインコーチングでは、通信環境の不具合、日程変更、録音・録画の可否、チャット相談の範囲などもトラブルになりやすいため、事前にルール化しておくことが望ましいです。

コーチング契約書に盛り込むべき主な条項

コーチング契約書には、サービス内容だけでなく、トラブル防止のための条項も含める必要があります。主な条項は以下のとおりです。

  • 目的条項
  • コーチングサービスの内容
  • 契約期間
  • 報酬及び支払方法
  • 予約変更・キャンセル
  • コーチの義務
  • クライアントの義務
  • 禁止事項
  • 知的財産権
  • 秘密保持
  • 個人情報の取扱い
  • 成果保証の否認
  • 免責事項
  • 契約解除
  • 反社会的勢力の排除
  • 合意管轄

これらの条項を整理しておくことで、コーチ側・クライアント側の双方が安心してサービスを進めやすくなります。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 目的条項

目的条項では、本契約が何のために締結されるのかを明確にします。コーチング契約の場合は、目標達成支援、行動改善支援、キャリア形成支援、ビジネス課題の整理など、サービスの目的を記載します。ただし、ここで「売上を必ず増加させる」「転職成功を保証する」「資格合格を約束する」など、成果保証と誤解される表現を入れることは避けるべきです。あくまで、コーチングは支援サービスであり、結果を保証するものではないという前提を保つことが重要です。

2. コーチングサービスの内容

サービス内容条項では、具体的にどのような支援を行うのかを定めます。たとえば、オンラインセッション、対面セッション、チャット相談、メールサポート、目標設定支援、行動計画の作成支援などです。この条項が曖昧だと、クライアントが「いつでも相談できると思っていた」「資料作成までしてもらえると思っていた」などと誤解する可能性があります。そのため、提供範囲を明確にし、必要に応じて「別途合意した内容に限る」といった文言を入れておくことが有効です。

3. 契約期間

契約期間では、コーチングサービスがいつからいつまで提供されるのかを定めます。単発セッションであれば1回限り、継続型であれば3か月、6か月、1年などの期間を設定することが一般的です。
継続契約の場合は、自動更新の有無も明確にしておく必要があります。自動更新を採用する場合には、更新停止の申出期限を定めておくと、契約終了をめぐるトラブルを防ぎやすくなります。

4. 報酬及び支払方法

報酬条項では、コーチング料金、支払期限、支払方法、振込手数料の負担者などを定めます。月額制、回数券制、一括払い、分割払いなど、サービスの提供形態に応じて記載を調整する必要があります。特に高額なコーチングプログラムの場合は、支払遅延、途中解約、返金の可否についても明確にしておくことが重要です。返金条件が曖昧なままだと、成果が出なかったことを理由に返金請求を受ける可能性があります。

5. 予約変更・キャンセル条項

コーチングでは、セッション日時の変更やキャンセルが頻繁に発生することがあります。そのため、何日前まで変更可能か、直前キャンセルの場合に料金が発生するか、無断欠席をどう扱うかを契約書に記載しておく必要があります。たとえば、前日以降のキャンセルは1回分消化、無断欠席は実施済み扱いとするなど、具体的なルールを定めておくと運用しやすくなります。

6. コーチの義務

コーチの義務としては、誠実にサービスを提供すること、クライアントの人格や価値観を尊重すること、取得した情報を適切に管理することなどが挙げられます。ただし、コーチがクライアントの意思決定を代行するわけではありません。そのため、契約書では「助言・支援を行う」ことと「最終的な判断はクライアントが行う」ことを分けて考える必要があります。

7. クライアントの義務

クライアント側にも、必要な情報を誠実に提供すること、セッションに主体的に参加すること、料金を期限までに支払うことなどの義務があります。コーチングは、クライアント自身の行動が成果に直結するサービスです。そのため、契約書においても、クライアントが自らの責任でサービスを利用することを明記しておくとよいでしょう。

8. 禁止事項

禁止事項では、コーチングサービスの適正な運営を妨げる行為を明確にします。たとえば、無断録音、無断転載、誹謗中傷、営業妨害、虚偽情報の提供などです。特にオンラインコーチングでは、セッション内容が録音・録画され、SNSや外部サイトに公開されるリスクもあります。そのため、録音・録画・転載・第三者共有の可否については明確にしておくことが重要です。

9. 知的財産権条項

コーチが提供する教材、資料、ワークシート、動画、講義資料、独自メソッドなどには、著作権その他の知的財産権が発生する場合があります。契約書では、これらの権利がコーチ又は正当な権利者に帰属することを明記し、クライアントが無断で複製、配布、販売、公開しないよう定めておく必要があります。特に講座型・プログラム型のコーチングでは、教材の流出防止が重要です。

10. 秘密保持条項

コーチングでは、クライアントの仕事、人間関係、収入、経営課題、心理的な悩みなど、外部に知られたくない情報を扱うことがあります。そのため、秘密保持条項は非常に重要です。コーチ側は、セッションで知り得た情報を第三者に漏らしてはなりません。また、法人向けコーチングでは、会社の内部情報、経営戦略、人事情報などを扱う場合があるため、秘密保持義務の範囲をより厳格に定めることが望ましいです。

11. 個人情報の取扱い

クライアントの氏名、連絡先、決済情報、相談内容などは個人情報に該当する可能性があります。契約書では、個人情報をどのような目的で利用するのかを明確にしておく必要があります。また、プライバシーポリシーを別途作成している場合は、契約書内でその内容に従って取り扱う旨を記載すると、運用上も整理しやすくなります。

12. 成果保証の否認条項

コーチング契約書で特に重要なのが、成果保証の否認条項です。コーチングは、クライアントの目標達成を支援するサービスですが、必ずしも特定の結果を保証するものではありません。たとえば、以下のような成果は、コーチだけでなくクライアント本人の行動や外部環境に左右されます。

  • 売上の増加
  • 収入の向上
  • 転職成功
  • 資格試験の合格
  • 人間関係の改善
  • 目標達成

そのため、契約書では「甲は一定の成果を保証するものではない」と明記しておくことが不可欠です。

13. 免責事項

免責事項では、コーチが責任を負わない範囲を定めます。たとえば、クライアント自身の判断による行動、通信環境の不具合、外部サービスの停止、不可抗力による損害などです。ただし、すべての責任を一方的に免除する内容は無効と判断される可能性もあります。そのため、故意又は重過失がある場合は除外するなど、合理的な内容にすることが重要です。

14. 契約解除条項

契約解除条項では、どのような場合に契約を終了できるかを定めます。料金未払い、禁止事項違反、信頼関係を著しく損なう行為、反社会的勢力との関与などが代表例です。コーチングは、コーチとクライアントの信頼関係を前提とするサービスです。そのため、信頼関係が破壊された場合には、契約を終了できる仕組みを設けておくことが望ましいです。

コーチング契約書を作成する際の注意点

成果を保証する表現を避ける

コーチング契約書では、成果保証と受け取られる表現に注意が必要です。「必ず成功する」「売上が上がる」「人生が変わる」などの表現は、広告上も契約上もトラブルの原因になり得ます。契約書では、コーチングは目標達成を支援するものであり、最終的な成果はクライアント自身の行動や環境によって異なることを明記しておきましょう。

キャンセル・返金条件を明確にする

コーチングでは、途中解約や返金をめぐるトラブルが起こりやすい傾向があります。特に、複数回分を一括で支払うプログラムでは、未実施分を返金するのか、返金しないのか、事務手数料を差し引くのかを明確にしておく必要があります。また、セッション直前のキャンセルや無断欠席についても、契約書又は利用規約で明示しておくことが大切です。

オンライン実施時のルールを定める

オンラインコーチングでは、Zoom、Google Meet、Teamsなどの外部サービスを利用することが多くあります。その場合、通信障害、接続不良、録音・録画、入室遅延などのルールを定めておく必要があります。
たとえば、クライアント側の通信環境不良によってセッションが受けられなかった場合の扱いを決めておくと、後日のトラブルを防ぎやすくなります。

医療・心理カウンセリングとの違いを明確にする

コーチングは、医療行為や心理治療ではありません。メンタルヘルスの不調、疾患、診断、治療が関係する場合には、医師や専門機関の対応が必要になることがあります。そのため、コーチング契約書では、サービスが医療行為、診断、治療、心理療法を目的とするものではないことを記載しておくと安心です。特にパーソナルコーチングやライフコーチングでは、この点が重要になります。

教材・ノウハウの無断利用を防ぐ

コーチングサービスでは、独自のメソッド、ワークシート、講義資料、動画教材などを提供することがあります。これらが無断で複製・販売・公開されると、コーチ側に大きな損害が生じる可能性があります。契約書では、知的財産権の帰属と利用制限を明確にし、クライアントが個人利用の範囲を超えて使用できないことを定めておくべきです。

コーチング契約書と利用規約の違い

コーチング契約書と利用規約は似ていますが、役割が異なります。

項目 コーチング契約書 利用規約
目的 個別の契約条件を定める サービス利用全体の共通ルールを定める
対象 特定のクライアント すべての利用者
内容 料金、期間、回数、個別条件など 禁止事項、免責、利用条件など
向いているケース 高額・継続型・法人向けサービス Webサービス型・多数利用者向けサービス

個別性の高いコーチングサービスでは、利用規約だけでなく、個別の契約書を作成することで、より明確に条件を整理できます。一方で、オンライン講座や会員制サービスのように多数の利用者へ同一条件で提供する場合は、利用規約と申込フォームを組み合わせる方法もあります。

まとめ

コーチング契約書は、コーチングサービスを安全かつ円滑に提供するために重要な契約書です。コーチングは、クライアントの目標達成や行動変容を支援する価値あるサービスですが、成果が必ず保証されるものではないため、契約条件を明確にしておく必要があります。特に、報酬、キャンセル、返金、秘密保持、知的財産権、成果保証の否認、免責事項は、実務上トラブルになりやすいポイントです。これらを契約書で整理しておくことで、コーチ側は安心してサービスを提供でき、クライアント側もサービス内容を正しく理解したうえで利用できます。オンラインコーチングや高額プログラム、法人向けコーチングを提供する場合には、契約書の重要性はさらに高まります。自社のサービス内容や提供方法に合わせて条項を調整し、必要に応じて専門家の確認を受けながら、実態に合ったコーチング契約書を整備することが大切です。

本ページに掲載するコーチング契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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