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障害対応ポリシー

障害対応ポリシーは、システム障害やサービス停止などのインシデント発生時における対応手順や責任体制を定める社内規程です。初動対応、復旧手順、情報共有、再発防止までを体系的に整理し、安定したサービス運営と事業継続を実現するために活用できます。

契約書名
障害対応ポリシー
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
障害発生から復旧、原因分析、再発防止までの対応フローを体系的に定められます。
利用シーン
SaaSやクラウドサービスを運営する企業が障害対応手順を整備する場合/社内システムや業務システムのインシデント対応ルールを策定する場合
メリット
障害発生時の対応を標準化し、迅速な復旧と利用者への影響の最小化を図ることができます。
ダウンロード数
4件
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「障害対応ポリシー」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

障害対応ポリシーとは?

障害対応ポリシーとは、システム障害やネットワーク障害、クラウドサービスの停止、サーバー障害、アプリケーションの不具合などが発生した際に、企業としてどのような手順・体制で対応するかを定めた社内規程です。企業活動の多くがITシステムに依存する現在では、障害が発生すると業務停止、売上減少、顧客満足度の低下、信用失墜など、多大な影響が生じる可能性があります。そのため、障害発生後に場当たり的な対応をするのではなく、あらかじめ障害対応ポリシーを整備し、対応手順を標準化しておくことが重要です。障害対応ポリシーには一般的に、次のような事項を定めます。

  • 障害の定義と分類
  • 障害発生時の連絡体制
  • 初動対応手順
  • 原因調査・復旧方法
  • 利用者への情報提供方法
  • 再発防止策の策定方法

これらを明文化することで、担当者による対応のばらつきを防ぎ、迅速かつ適切な障害対応を実現できます。

障害対応ポリシーが必要となるケース

障害対応ポリシーは、ITシステムを利用する企業であれば業種を問わず整備することが望まれます。特に以下のようなケースでは重要性が高まります。

  • SaaS・クラウドサービスを提供している場合 →サービス停止が利用者へ直接影響するため、迅速な対応体制が必要になります。
  • ECサイトを運営している場合 →障害によって注文受付や決済が停止すると売上へ直結します。
  • 社内業務システムを運用している場合 →基幹システムや会計システムが停止すると業務全体が停滞する可能性があります。
  • 金融・医療・公共分野のシステムを運営している場合 →社会的影響が大きく、高度な障害対応体制が求められます。
  • 情報セキュリティ認証を取得している場合 →ISMSや各種ガイドラインでもインシデント対応体制の整備が推奨されています。

障害対応ポリシーに盛り込むべき主な項目

障害対応ポリシーでは、次の項目を定めることが一般的です。

  • 目的
  • 適用範囲
  • 障害・インシデントの定義
  • 障害レベルの分類
  • 障害検知方法
  • 連絡・報告体制
  • 初動対応手順
  • 復旧対応
  • 利用者への情報提供
  • 障害記録の保存
  • 原因分析
  • 再発防止策
  • 教育・訓練
  • ポリシーの見直し

これらを体系的に整備することで、障害発生時の対応品質を維持できます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 目的条項

目的条項では、本ポリシーを策定する理由を明確にします。

一般的には、

  • サービス停止時間の最小化
  • 迅速な復旧
  • 利用者への影響軽減
  • 企業信用の維持

などを記載します。目的を明確にすることで、障害対応における判断基準を共有できます。

2. 障害レベルの分類

障害を重要度別に分類することで、適切な対応体制を構築できます。

例えば、

  • レベル1:軽微な障害
  • レベル2:一部サービス停止
  • レベル3:重大障害・全面停止

のように区分すると、報告先や対応スピードを統一できます。

3. 初動対応

障害対応では、最初の数十分が極めて重要です。

初動対応では、

  • 障害内容の確認
  • 影響範囲の把握
  • 担当責任者への報告
  • 暫定措置の実施
  • 障害記録の開始

などを定めます。初動が標準化されていれば、混乱を防止できます。

4. 障害復旧

復旧対応では、

  • 原因調査
  • システム修正
  • バックアップからの復元
  • 動作確認
  • サービス再開

までを明確にします。また、復旧判断を誰が行うのかも定めておくことが重要です。

5. 利用者への情報公開

障害発生時には、利用者への適切な情報提供も重要になります。

一般的には、

  • 障害発生日時
  • 影響範囲
  • 現在の状況
  • 復旧予定
  • 復旧完了のお知らせ

などを、Webサイトやステータスページ、メールなどで案内します。情報公開が遅れると、不信感や問い合わせの増加につながるため、公開基準を定めておくことが望まれます。

6. 原因分析と再発防止

障害は復旧して終わりではありません。

障害発生後には、

  • 根本原因の分析
  • システム改善
  • 運用改善
  • 監視体制の強化
  • 教育・訓練の実施

を行い、同様の障害を防止することが重要です。

障害対応ポリシーを運用する際の注意点

  • 連絡体制を最新の状態に保つ 担当者の異動や組織変更があれば、速やかに更新しましょう。
  • 障害対応マニュアルと整合性を持たせる ポリシーだけでなく、具体的な運用手順書も整備しておくことが重要です。
  • 定期的な訓練を実施する 障害は予告なく発生するため、定期的な障害対応訓練を行い、実効性を確認しましょう。
  • クラウド事業者との役割分担を明確にする クラウドサービスを利用している場合は、自社とサービス提供者の責任範囲を整理しておく必要があります。
  • 障害履歴を継続的に管理する 過去の障害記録を分析することで、傾向把握や改善活動に役立てることができます。
  • セキュリティ事故との連携を考慮する 障害とサイバー攻撃は区別が難しい場合もあるため、情報セキュリティインシデント対応手順との整合性も重要です。

障害対応ポリシーと関連規程との違い

規程・文書 主な目的 対象
障害対応ポリシー システム障害発生時の対応方針を定める 全社の障害対応
インシデント対応手順書 実際の対応手順を詳細化する 担当部署
SLA(サービス品質保証書) サービス品質や復旧目標を利用者へ示す 顧客・利用者
セキュリティ運用基準書 情報セキュリティ全般の運用を定める 全社
BCP(事業継続計画) 災害・重大事故発生時の事業継続を図る 経営全体

障害対応ポリシーは「障害対応の基本方針」を定める文書であり、具体的な作業手順を定めるインシデント対応手順書や、顧客向けのSLAとは目的が異なります。

まとめ

障害対応ポリシーは、企業のITサービスを安定的に運営するための基本方針を定める重要な社内規程です。障害発生時の初動対応、連絡体制、復旧手順、情報公開、再発防止策をあらかじめ整理しておくことで、サービス停止時間の短縮や顧客への影響軽減につながります。近年はクラウドサービスやオンライン業務が一般化し、システム障害が企業活動へ与える影響はますます大きくなっています。そのため、障害対応ポリシーを定期的に見直し、訓練や運用改善を継続することが、企業の信頼性向上と事業継続性の確保につながります。

本ページに掲載する障害対応ポリシーのひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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