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SLA(サービス品質保証書)

SLA(サービス品質保証書)の無料ひな形です。クラウドサービスやSaaS、システム保守などのサービス提供における可用性、障害対応時間、サポート体制、メンテナンス、サービスレベルを明確に定め、提供者と利用者の認識の違いによるトラブルを防止します。

契約書名
SLA(サービス品質保証書)
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
サービス品質の目標値や障害対応基準、サポート体制を明確に定めたSLAのひな形です。
利用シーン
SaaS事業者が法人顧客へサービス品質を保証する場合/クラウドサービスやシステム保守サービスの提供条件を定める場合
メリット
サービス品質の基準を明文化することで、障害対応やサービス提供範囲に関する認識の相違やトラブルを未然に防止できます。
ダウンロード数
2件
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「SLA(サービス品質保証書)」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

SLA(サービス品質保証書)とは?

SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証書)とは、サービス提供者が利用者に対して提供するサービス品質の基準や目標値を定める文書です。特にSaaS、クラウドサービス、システム保守、ホスティングサービス、ITアウトソーシングなどでは、契約書とあわせてSLAを作成することが一般的です。サービスを利用する企業は、「どの程度安定して利用できるのか」「障害が発生した場合はいつ対応してもらえるのか」といった点を重視します。一方、サービス提供者にとっても、サービス品質の基準を明確にすることで、利用者との認識の違いによるトラブルを防ぐことができます。SLAは単なる品質保証ではなく、提供するサービスの水準を可視化し、双方の期待値を一致させるための重要な運用ルールでもあります。

SLAが必要となるケース

SLAは、継続的なITサービスを提供する事業者において特に重要となります。

  • SaaSサービスを法人向けに提供する場合
  • クラウドサービスを運営する場合
  • システム保守・運用サービスを受託する場合
  • サーバー・ネットワークを管理する場合
  • 業務システムをASP形式で提供する場合
  • マネージドサービスを提供する場合
  • データセンターサービスを提供する場合
  • ヘルプデスクやサポートサービスを提供する場合

特に企業向けサービスでは、SLAの有無が契約締結の判断材料となることも少なくありません。

SLAを作成するメリット

SLAを整備することで、サービス提供者・利用者双方に多くのメリットがあります。

  • サービス品質の基準が明確になる
  • 障害発生時の対応基準を共有できる
  • サポート範囲が分かりやすくなる
  • 不要なクレームを減らせる
  • サービスへの信頼性向上につながる
  • 営業資料としても活用できる
  • 契約トラブルを未然に防止できる

特に法人取引では、サービス内容だけでなく「どこまで保証するのか」が契約上重要視されるため、SLAは営業面でも大きな役割を果たします。

SLAに盛り込むべき主な条項

一般的なSLAには、次のような内容を記載します。

  • 目的
  • 適用範囲
  • サービス内容
  • サービス提供時間
  • 稼働率(可用性)
  • 計画メンテナンス
  • 障害レベルの定義
  • 初動対応時間
  • 復旧目標時間
  • サポート受付時間
  • バックアップ方針
  • セキュリティ対策
  • サービス品質の測定方法
  • サービスクレジット
  • 免責事項
  • 損害賠償
  • 準拠法・管轄裁判所

これらを明確にすることで、サービス品質に関する双方の認識を統一できます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. サービス内容

SLAでは、どのサービスを対象とするのかを最初に明確にします。

例えば、

  • クラウドサービス
  • Webシステム
  • スマートフォンアプリ
  • APIサービス
  • サーバー管理
  • 保守運用

など対象範囲を具体的に記載しておくことが重要です。対象が曖昧だと、「このサービスも保証対象なのか」というトラブルにつながる可能性があります。

2. サービス可用性(稼働率)

SLAの中でも最も重要なのが可用性です。

例えば、

  • 99.0%
  • 99.5%
  • 99.9%
  • 99.95%
  • 99.99%

など目標値を設定します。

また、

  • 計画停止を除外する
  • 通信障害を除外する
  • 利用者設備の障害は対象外とする

など、停止時間の計算方法も定める必要があります。

3. サポート体制

利用者が最も気にするポイントの一つがサポートです。

SLAでは、

  • 受付時間
  • 受付方法
  • 電話対応
  • メール対応
  • チャット対応
  • 休日対応

などを明確にします。サポート時間外の問い合わせについても、「翌営業日に対応する」などルールを決めておくと安心です。

4. 障害対応時間

障害が発生した場合の対応時間も重要です。

例えば、

  • 重大障害:1時間以内に初回回答
  • 高優先度:4時間以内
  • 通常障害:翌営業日

といった基準を設定します。初回回答時間と復旧時間は異なるため、それぞれ分けて定めることが望ましいでしょう。

5. メンテナンス

クラウドサービスでは定期メンテナンスが避けられません。

そのため、

  • 事前通知期間
  • メンテナンス時間帯
  • 緊急メンテナンス
  • 影響範囲

などを明記します。夜間や休日にメンテナンスを行う場合も、利用者への周知方法を決めておくことが重要です。

6. バックアップ

データ消失リスクに備えるため、

  • バックアップ頻度
  • 保存期間
  • 復元方法
  • 復元対象

を定めます。ただし、バックアップを実施していても「完全復元を保証するものではない」とする免責規定を設けるケースが一般的です。

7. サービスクレジット

サービス品質が目標を下回った場合に、利用料金を一部返還する制度を設けることがあります。

例えば、

  • 稼働率99.9%未満で5%返金
  • 99.0%未満で10%返金
  • 95%未満で20%返金

など段階的に設定されることがあります。ただし、中小規模サービスではサービスクレジットを設けず、品質目標のみ定めるケースも少なくありません。

8. 免責事項

SLAでは、提供者が責任を負わないケースを明確にします。

代表例として、

  • 天災
  • 停電
  • 通信事業者の障害
  • クラウド基盤障害
  • 第三者サービス障害
  • 利用者側設備の不具合
  • サイバー攻撃

などがあります。免責事項を適切に定めることで、想定外の損害賠償請求リスクを軽減できます。

SLAと関連書類との違い

SLAは品質保証を定める文書ですが、他の契約書とは役割が異なります。

書類 主な目的 主な内容
SLA(サービス品質保証書) サービス品質を定める 可用性・障害対応・サポート体制
サービス利用契約書 サービス利用条件を定める 料金・契約期間・利用条件
保守契約書 保守業務を定める 保守範囲・保守料金・訪問対応
運用契約書 システム運用を定める 運用業務・監視・バックアップ
データ処理契約書(DPA) 個人データ処理を定める 個人情報・安全管理措置

実務では、サービス利用契約書とSLAをセットで運用するケースが多く見られます。

SLAを作成する際の注意点

  • 実現できないサービスレベルを設定しない
  • 障害対応時間と復旧時間を区別して記載する
  • 稼働率の算出方法を明確にする
  • 免責事項を十分に整理する
  • サービスクレジットの条件を明確にする
  • サポート対象外の内容も明記する
  • サービス内容の変更時にはSLAも更新する
  • サービス利用契約書との内容を整合させる

SLAは営業資料としても利用されるため、品質目標と実際の運用体制が一致していることが重要です。

まとめ

SLA(サービス品質保証書)は、サービス提供者と利用者との間でサービス品質の基準を共有し、安定したサービス運営を実現するための重要な文書です。可用性、障害対応時間、サポート体制、メンテナンス、バックアップ、セキュリティ対策などを明確に定めることで、双方の期待値を一致させ、トラブルを未然に防止できます。特にSaaS、クラウドサービス、システム保守、ITアウトソーシングなど継続的なサービスを提供する事業者にとって、SLAは契約書を補完する実務上欠かせない資料です。サービス内容や運用体制の変更に応じて定期的に見直しを行い、利用契約との整合性を保ちながら運用することで、サービス品質の向上と顧客満足度の向上につながります。

本ページに掲載するSLA(サービス品質保証書)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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