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契約書の条項・条文例 公開日:2026年5月14日 更新日:2026年5月14日

インシデント対応義務 契約書の条項・条文例

インシデント対応義務条項とは、情報漏えいや不正アクセスなどのインシデントが発生した場合に、当事者が行うべき通知・調査・復旧対応などを定めるための条文です。

インシデント対応義務に関する条項・条文例を、標準・厳格・柔軟の3パターンで確認できます。契約内容に応じてそのまま使えるよう、インシデント対応義務の書き方のポイントや注意点もあわせて解説しています。

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インシデント対応義務のパターン別の条項・条文例(コピー可)

本ページに掲載されている「インシデント対応義務」の条文・条項例文をコピーまたは利用した場合、当サイトの利用規約に同意したものとみなされます。ご利用にあたっては、必ず「契約書の条文・条項例文サービスの利用規約」をご確認ください。

標準(一般的)

第○条(インシデント対応義務)

1.甲および乙は、本契約に関連して情報漏えい、不正アクセス、システム障害その他のセキュリティインシデントが発生した場合、速やかに相手方へ通知するものとする。

2.前項の場合、当事者は、被害拡大の防止、原因調査および復旧対応を適切に実施するものとする。

3.甲および乙は、相手方から合理的に求められた範囲で、インシデント対応に必要な情報提供および協力を行うものとする。

4.当事者は、インシデントの再発防止に努めるものとする。

厳格(リスク重視)

第○条(インシデント対応義務)

1.甲および乙は、本契約に関連して情報漏えい、不正アクセス、マルウェア感染その他のセキュリティインシデントを認識した場合、直ちに相手方へ通知しなければならない。

2.当事者は、自己の費用と責任において、被害拡大防止措置、原因究明、影響範囲の特定および復旧対応を速やかに実施するものとする。

3.甲および乙は、相手方から求めがあった場合、インシデントの発生原因、対応状況および再発防止策について書面または電磁的方法により報告するものとする。

4.当事者は、相手方の承諾なく、インシデントに関する情報を第三者へ公表してはならない。ただし、法令または行政機関の要請に基づく場合を除く。

5.当事者は、再発防止のために必要な是正措置を講じるものとする。

柔軟(関係重視)

第○条(インシデント対応義務)

1.甲および乙は、本契約に関連してセキュリティインシデントが発生した場合、相互に協力して適切な対応を行うものとする。

2.当事者は、インシデントを把握した場合、合理的な範囲で速やかに相手方へ共有するものとする。

3.甲および乙は、被害拡大の防止および早期復旧に向け、必要な情報共有および協議を行うものとする。

4.再発防止策については、甲乙協議の上、合理的な範囲で実施するものとする。

インシデント対応義務条項の役割

インシデント対応義務条項は、情報漏えいや不正アクセスなどのセキュリティ事故が発生した場合に、当事者がどのような対応を行うかを明確にするための条文です。対応内容や通知義務を事前に定めておくことで、事故発生時の混乱や責任範囲の不明確化を防ぐ役割があります。

特に、システム開発契約、クラウドサービス契約、業務委託契約など、情報システムやデータを取り扱う契約で重要となります。初動対応や情報共有のルールを明確にしておくことで、被害拡大や信用低下のリスク軽減につながります。

インシデント対応義務条項の書き方のポイント

  • インシデントの範囲を定義する
    情報漏えい、不正アクセス、マルウェア感染、システム停止など、どの事象を対象とするかを明確にしておくと、運用上の混乱を防ぎやすくなります。
  • 通知タイミングを明確にする
    「速やかに」「直ちに」などの表現だけでなく、必要に応じて具体的な時間基準を定めることで、初動対応を迅速化できます。
  • 対応内容を具体化する
    被害拡大防止、原因調査、復旧対応、再発防止策など、求める対応内容を整理して定めると実務上運用しやすくなります。
  • 情報共有義務を定める
    事故の原因や影響範囲、対応状況などを相互に共有する義務を定めることで、対応の透明性を確保できます。
  • 公表ルールを決める
    インシデント発生時の対外公表について、事前協議や承諾を必要とするかを決めておくと、信用毀損リスクを抑えやすくなります。

インシデント対応義務条項の注意点

  • 対応義務が過度に広くならないようにする
    対応範囲を曖昧にすると、一方当事者に過大な負担が生じる場合があります。合理的範囲や責任分担を明確にすることが重要です。
  • 通知義務違反の扱いを検討する
    通知遅延が重大な損害につながる場合もあるため、契約解除や損害賠償との関係を整理しておく必要があります。
  • 他のセキュリティ条項との整合性を確認する
    秘密保持条項や個人情報保護条項、セキュリティ遵守条項などと内容が矛盾しないよう注意が必要です。
  • 法令対応を考慮する
    個人情報保護法など、法令上の報告義務や通知義務が発生するケースもあるため、契約内容が法令対応を妨げないようにしておく必要があります。
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株式会社peko(mysign運営)|mysign(マイサイン) 運営チーム

株式会社pekoが運営する電子契約サービス「mysign(マイサイン)」の運営チームメンバー。法令遵守と信頼性の高い契約運用をテーマに、電子署名や契約実務に関する情報を発信しています。

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