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店舗買取契約書

店舗買取契約書は、店舗営業権や設備、在庫、什器備品などを第三者へ譲渡する際に利用する契約書です。店舗売却時の譲渡対象、代金、引渡日、賃貸借契約、従業員対応、表明保証などを整理し、売主・買主双方のトラブル防止に役立ちます。

契約書名
店舗買取契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
店舗営業権や設備・在庫など店舗譲渡時に必要な事項を包括的に整理している。
利用シーン
飲食店や美容室などの店舗を第三者へ売却する/店舗閉鎖に伴い営業権や設備を譲渡する
メリット
店舗売買時の譲渡範囲や責任分担を明確化し、トラブルを防止できる。
ダウンロード数
8件
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店舗買取契約書とは?

店舗買取契約書とは、店舗を運営している事業者が、営業権や設備、在庫、什器備品などを第三者へ譲渡する際に締結する契約書です。飲食店、美容室、アパレルショップ、サロン、コンビニ、整体院など、さまざまな業種で利用されます。
店舗の売買では、単純に「店舗を売る・買う」というだけでは済まず、

  • どの資産を譲渡するのか
  • 在庫は含まれるのか
  • 従業員は引き継ぐのか
  • 賃貸借契約はどうするのか
  • 営業許可はどう扱うのか
  • 未払い債務は誰が負担するのか

など、多くの実務的論点が発生します。
そのため、口約束だけで進めてしまうと、

  • 設備が含まれていなかった
  • 在庫の数量が違った
  • 家主の承諾が得られなかった
  • 営業許可が引き継げなかった
  • 従業員トラブルが発生した

といった問題へ発展する可能性があります。店舗買取契約書は、このようなリスクを未然に防止し、売主・買主双方の権利義務を明確化するための重要な契約書です。

店舗買取契約書が必要となるケース

1. 飲食店の売却

飲食店を第三者へ譲渡する場合、厨房設備、テーブル、椅子、冷蔵庫、レジ、在庫食材など多くの資産が対象となります。

また、

  • 食品衛生法上の営業許可
  • 酒類提供許可
  • 賃貸借契約
  • 常連顧客対応

など、店舗特有の問題があるため、契約書による整理が不可欠です。

2. 美容室・サロンの事業譲渡

美容室やネイルサロンなどでは、

  • 内装設備
  • 施術機器
  • 予約顧客
  • 会員情報
  • SNSアカウント

なども重要な譲渡対象となる場合があります。特に顧客情報については個人情報保護法との関係があるため、適切な契約整理が必要です。

3. 小売店・物販店舗の売却

アパレルショップや雑貨店などでは、在庫商品の取扱いが大きな論点になります。

例えば、

  • 売れ残り在庫
  • 不良在庫
  • 季節商品
  • 返品予定商品

などをどのように評価するのかを契約で定めておかなければ、後日トラブルになる可能性があります。

4. フランチャイズ店舗の譲渡

フランチャイズ店舗では、本部承諾が必要になるケースがあります。

無断譲渡を行うと、

  • 契約違反
  • ブランド使用停止
  • 違約金請求

などのリスクが発生するため、契約前の確認が重要です。

店舗買取契約書に記載すべき主な条項

1. 譲渡対象条項

最も重要なのが「何を譲渡するのか」を明確にする条項です。一般的には以下を整理します。

  • 営業権
  • 店舗設備
  • 什器備品
  • 在庫商品
  • 店舗造作
  • 電話番号
  • ホームページ
  • SNSアカウント
  • 顧客情報
  • 賃貸借契約上の地位

ここが曖昧だと、「これは譲渡対象だと思っていた」「それは含まれていない」という争いになりやすいため、別紙一覧表を作成することが望ましいです。

2. 譲渡価格条項

譲渡価格では、

  • 総額
  • 消費税の扱い
  • 支払期限
  • 分割払いの有無
  • 振込手数料負担

などを定めます。
また、在庫を別精算にするケースも多く、

  • 設備代
  • 営業権代
  • 在庫代

を分けて記載する場合もあります。

3. 引渡条項

店舗引渡日を明確にすることも重要です。

特に、

  • 鍵の引渡し
  • 設備引渡し
  • 営業終了日
  • 営業開始日

などを明確にしておかないと、営業空白期間や責任範囲でトラブルになります。

4. 在庫条項

店舗売買では在庫トラブルが非常に多く発生します。

そのため、

  • 棚卸実施日
  • 評価方法
  • 不良在庫の扱い
  • 返品予定商品の扱い
  • 消費期限切れ商品の扱い

を契約で明確にしておく必要があります。

5. 従業員条項

従業員を引き継ぐ場合には、

  • 雇用承継
  • 給与条件
  • 退職金
  • 未払残業代

などの整理が必要です。特に未払賃金問題は、後日大きな紛争へ発展することがあります。

6. 賃貸借契約条項

店舗物件が賃貸の場合、家主承諾が必要になるケースが一般的です。

そのため、

  • 承継条件
  • 承諾取得責任
  • 承諾不可時の対応

を定める必要があります。

7. 表明保証条項

表明保証とは、「重大な問題は存在しない」と当事者が保証する条項です。

例えば売主側には、

  • 設備に重大欠陥がない
  • 法令違反がない
  • 反社会的勢力と関係がない
  • 第三者権利侵害がない

などを保証させます。

店舗買取契約で注意すべきポイント

1. 営業許可は自動承継されない

飲食店営業許可などは、店舗売買をしても自動的には承継されません。そのため、買主側で新たに取得が必要になるケースがあります。

これを知らずに契約すると、

  • 営業開始できない
  • 営業停止になる
  • 保健所対応が必要になる

などの問題が発生します。

2. 家主承諾を必ず確認する

賃貸物件では、家主承諾なしに店舗譲渡できないケースが多くあります。

特に、

  • 名義変更禁止
  • 無断譲渡禁止
  • 業種変更制限

などの条項がある場合には注意が必要です。

3. 簿外債務に注意する

店舗売買では、

  • 未払家賃
  • 未払税金
  • 未払残業代
  • リース契約
  • 設備ローン

などが後から判明するケースがあります。そのため、買主側はデューデリジェンスを実施することが望ましいです。

4. 顧客情報の扱いに注意する

会員情報や予約情報などを引き継ぐ場合には、個人情報保護法への対応が必要です。無断移転すると法的問題になる可能性があります。

店舗買取契約書を作成するメリット

1. トラブル防止につながる

契約内容を書面化することで、

  • 言った言わない問題
  • 責任範囲の争い
  • 追加請求トラブル

を防止できます。

2. 譲渡範囲を明確化できる

設備や在庫などの譲渡範囲を整理できるため、後日の認識違いを減らせます。

3. 法的リスクを軽減できる

表明保証、損害賠償、解除条項などを整備することで、重大な損害リスクを軽減できます。

4. 実務引継ぎがスムーズになる

引渡日や運営開始日などを整理することで、営業移行を円滑に進められます。

店舗買取契約書作成時の実務ポイント

  • 譲渡対象一覧を別紙で作成する
  • 設備写真を保存しておく
  • 棚卸を実施する
  • 家主承諾を事前確認する
  • 営業許可の再取得可否を確認する
  • 未払債務の有無を調査する
  • 従業員対応を整理する
  • 個人情報の承継可否を確認する

まとめ

店舗買取契約書は、店舗売却や事業譲渡において極めて重要な契約書です。

店舗売買では、

  • 営業権
  • 設備
  • 在庫
  • 賃貸借契約
  • 従業員
  • 営業許可

など、多くの要素が複雑に関係します。契約内容を曖昧にしたまま進めると、後日重大なトラブルへ発展する可能性があります。

そのため、店舗買取契約書では、

  • 譲渡対象
  • 代金
  • 責任範囲
  • 許認可
  • 損害賠償
  • 解除条件

を明確に整理することが重要です。特に飲食店や美容室など許認可が関係する業種では、専門家へ確認しながら慎重に契約を進めることを推奨します。

本ページに掲載する店舗買取契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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