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登壇契約書(セミナー・講演)

登壇契約書(セミナー・講演)は、セミナーや講演会、研修、イベントなどで講師・登壇者を招く際に、登壇内容、報酬、交通費、撮影・配信、著作権、キャンセル条件などを明確に定める契約書です。主催者と登壇者双方の権利義務を整理し、開催前後のトラブル防止に役立ちます。

契約書名
登壇契約書(セミナー・講演)
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
セミナー・講演に必要な登壇条件や報酬、撮影・配信、著作権、キャンセル条件まで包括的に定められる契約書です。
利用シーン
企業が外部講師を招いてセミナーや研修を開催する場合/イベント主催者が講演会やカンファレンスの登壇者と契約を締結する場合
メリット
登壇条件や権利関係、キャンセル時の取扱いを事前に明確化し、主催者と登壇者双方のトラブルを未然に防止できます。
ダウンロード数
4件
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登壇契約書(セミナー・講演)とは?

登壇契約書(セミナー・講演)とは、企業や団体、学校、自治体などの主催者が講師や専門家を招いて講演・セミナー・研修・イベントを実施する際に、登壇内容や報酬、著作権、撮影・配信、キャンセル条件などを明確に定める契約書です。近年では、リアル開催だけでなくオンラインセミナーやハイブリッド開催も増えており、録画配信やSNSでの二次利用など、契約で取り決めておくべき事項は年々増加しています。
口約束だけで依頼すると、

  • 講演資料を自由に公開してよいか分からない
  • イベント中止時のキャンセル料でもめる
  • 録画動画を後日販売してよいか判断できない
  • 講師のプロフィール写真を広告へ利用できるか不明である
  • 交通費や宿泊費の負担範囲が曖昧になる

といったトラブルが発生する可能性があります。そのため、登壇契約書によって双方の権利義務を明確にし、安心してイベントを開催できる環境を整えることが重要です。

登壇契約書が必要となるケース

登壇契約書は、報酬の有無にかかわらず、登壇者を招くあらゆる場面で活用できます。

企業セミナー

企業が外部講師を招いて社員研修や顧客向けセミナーを開催する場合に利用されます。講演内容だけでなく、資料の利用や録画の可否まで取り決めることで、後日のトラブルを防げます。

講演会・カンファレンス

業界イベントやカンファレンスでは、多数の登壇者が参加することがあります。講演時間や出演条件を統一するためにも契約書は有効です。

オンラインセミナー

ZoomやTeamsなどを利用したオンライン開催では、録画配信やアーカイブ公開、ライブ配信など特有の事項があるため、契約による明確化が欠かせません。

学校・自治体の講演

教育機関や自治体が専門家を招く講演でも、謝礼や交通費、著作権などについて契約しておくことで双方が安心できます。

展示会・イベント出演

企業イベントや展示会のトークショー、パネルディスカッションなどでも広く利用されています。

登壇契約書に記載すべき主な条項

一般的には、次のような条項を盛り込みます。

  • 契約の目的
  • 登壇業務の内容
  • 開催日時・場所
  • 講演時間
  • 講演資料の提出
  • 報酬
  • 交通費・宿泊費
  • イベント中止・延期
  • キャンセル料
  • 著作権・知的財産権
  • 撮影・録画・配信
  • 肖像・プロフィール利用
  • 秘密保持
  • 個人情報保護
  • 禁止事項
  • 契約解除
  • 反社会的勢力の排除
  • 損害賠償
  • 不可抗力
  • 協議事項
  • 合意管轄

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 登壇業務条項

登壇契約で最も重要なのが業務内容です。
具体的には、

  • 講演テーマ
  • 講演時間
  • 質疑応答の有無
  • パネルディスカッション参加
  • 事前打合せ
  • 資料提出期限

などをできるだけ具体的に記載します。「登壇する」という一文だけでは、期待する業務範囲が異なりトラブルになることがあります。

2. 報酬条項

報酬については、

  • 金額
  • 税込・税別
  • 支払日
  • 支払方法
  • 源泉徴収の有無

まで記載しておくことが望まれます。フリーランス講師の場合は源泉徴収が発生するケースもあるため、事前確認が重要です。

3. 交通費・宿泊費条項

実務では非常にトラブルが多い項目です。
例えば、

  • 実費精算なのか
  • 定額支給なのか
  • グリーン車利用は可能か
  • 前泊が必要な場合の宿泊費

などを決めておくと安心です。

4. キャンセル条項

イベント業界では、

  • 会場都合
  • 主催者都合
  • 感染症
  • 災害
  • 講師の体調不良

など様々な理由で中止が発生します。
そのため、

  • 30日前まで無料
  • 14日前50%
  • 7日前100%

など段階的なキャンセル料を設定するケースが一般的です。

5. 著作権条項

講演資料やスライドには著作権があります。
契約では、

  • 講師が著作権を保有するのか
  • 主催者へ利用許諾するのか
  • 改変できるのか
  • 第三者へ提供できるのか

を明確にします。特に資料を研修教材として継続利用する場合は、利用範囲を具体的に定めることが重要です。

6. 録画・配信条項

現在では録画配信を前提とするイベントが増えています。
そのため、

  • ライブ配信
  • アーカイブ公開
  • YouTube掲載
  • 会員限定公開
  • 販売用動画への利用

など利用方法を細かく定めることが実務上重要です。

7. 肖像利用条項

講師の顔写真やプロフィールは、

  • イベントページ
  • SNS広告
  • チラシ
  • プレスリリース
  • 実績紹介

などで使用されます。利用媒体や利用期間まで決めておくと安心です。

8. 秘密保持条項

企業向け講演では、

  • 新製品情報
  • 営業情報
  • 未公開データ
  • 経営情報

などを講師が知る場合があります。秘密保持義務を設けることで情報漏えいリスクを軽減できます。

9. 契約解除条項

契約違反や重大な信用失墜行為があった場合には、催告なく解除できる旨を規定します。反社会的勢力排除条項も現在ではほぼ必須となっています。

登壇契約書を作成する際の注意点

  • 講演テーマと業務範囲を具体的に記載する
  • オンライン配信の有無を明確にする
  • 録画動画の利用範囲を定める
  • 講演資料の著作権帰属を明確にする
  • キャンセル料の基準を設定する
  • 交通費・宿泊費の負担方法を決める
  • 肖像やプロフィール写真の利用範囲を定める
  • スポンサーや協賛企業への利用可否も必要に応じて定める
  • 秘密保持や個人情報保護条項を整備する
  • 契約内容をイベント案内や募集要項と一致させる

登壇契約書と似ている契約書との違い

書類名 主な目的 登壇契約書との違い
登壇契約書(セミナー・講演) 講師の登壇条件を定める 講演・セミナーへの出演条件全体を規定する基本契約
業務委託契約書(講師業務) 継続的な講師業務を委託する 単発のイベントではなく継続業務を対象とすることが多い
イベント出演契約書 イベント出演全般を定める 講演だけでなく司会や演奏なども対象となる
動画出演同意書 映像利用への同意を得る 出演後の映像利用に特化した書類である
講演依頼書 講演を正式に依頼する 契約ではなく依頼内容を通知する文書である
成果物利用許諾契約書 講演資料等の利用を許諾する 資料やコンテンツの利用権に特化した契約である

まとめ

登壇契約書は、セミナーや講演会を円滑に開催するための重要な契約書です。報酬や交通費だけでなく、講演資料の著作権、録画・配信、肖像利用、キャンセル条件などを事前に取り決めることで、主催者と登壇者双方が安心してイベントを実施できます。近年はオンライン配信やアーカイブ公開が一般化しているため、従来以上に知的財産権や映像利用に関する条項の重要性が高まっています。イベントの内容や規模に応じて契約内容を適切に調整し、双方が納得したうえで契約を締結することが、円滑なイベント運営とトラブル防止につながります。

本ページに掲載する登壇契約書(セミナー・講演)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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