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電子カルテ利用規約

電子カルテシステムを提供する事業者が、医療機関やクリニック向けに利用条件を定めるための電子カルテ利用規約のひな形です。患者情報の管理、個人情報保護、禁止事項、免責事項、サービス停止、契約解除など、医療ITサービス運営に必要な条項を網羅しています。

契約書名
電子カルテ利用規約
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
患者情報保護や医療ITサービス運営に必要な条項を包括的に定めている。
利用シーン
電子カルテシステムをクリニックへ提供する/医療DXサービスの利用条件を整備する。
メリット
医療情報管理やシステム利用時の法的リスクを事前に整理できる。
ダウンロード数
7件
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「電子カルテ利用規約」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

電子カルテ利用規約とは?

電子カルテ利用規約とは、電子カルテシステムを提供する事業者と、病院・クリニック・医療法人などの利用者との間で、サービス利用条件を定めるための規約です。電子カルテは、患者の診療情報や個人情報を大量に扱うシステムであり、一般的なクラウドサービス以上に高い法的・セキュリティ上の管理が求められます。そのため、利用規約には単なるシステム利用条件だけでなく、患者情報の管理、個人情報保護、責任範囲、障害時対応、禁止事項などを明確に記載する必要があります。特に近年では、医療DXの推進によりクラウド型電子カルテの普及が進んでおり、以下のようなトラブル対策として利用規約の重要性が高まっています。

  • 患者情報漏えいリスク
  • 不正アクセスやサイバー攻撃
  • システム障害による診療停止
  • データ消失や誤入力
  • 利用者による不適切利用
  • レセプト連携エラー

電子カルテ利用規約は、医療ITサービスを安全かつ適法に運営するための重要な法的基盤といえます。

電子カルテ利用規約が必要となるケース

1.クラウド型電子カルテを提供する場合

SaaS型やクラウド型の電子カルテサービスを提供する場合、サービス提供条件や責任範囲を明確化する必要があります。
特にクラウド環境では、

  • サーバ障害
  • 通信障害
  • データバックアップ
  • 外部アクセス制御

などの問題が発生する可能性があるため、利用規約によるルール整備が不可欠です。

2.患者情報をクラウド保存する場合

電子カルテでは、氏名、住所、生年月日、診療履歴、検査結果など極めて機微性の高い個人情報を扱います。
そのため、利用規約では、

  • 個人情報保護法への対応
  • 患者情報の利用目的
  • 委託先管理
  • 第三者提供制限
  • セキュリティ対策

を明記する必要があります。

3.病院・クリニックへシステム提供する場合

医療機関向けに電子カルテを提供する場合、システム障害時の責任範囲を明確にしておくことが重要です。
例えば、

  • 診療遅延
  • レセプト送信エラー
  • 予約システム停止
  • 患者データ誤表示

などが発生すると、医療現場へ重大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、免責条項や責任制限条項が非常に重要になります。

4.医療DX関連サービスを提供する場合

近年では、電子カルテ単体ではなく、

  • オンライン診療
  • 予約システム
  • AI問診
  • 電子処方箋
  • 医療データ分析

など複数機能を統合した医療DXサービスが増えています。このようなサービスでは、連携サービスごとの責任分担を規約で整理しておく必要があります。

電子カルテ利用規約に盛り込むべき主な条項

電子カルテ利用規約には、一般的に以下の条項を盛り込みます。

  • 利用契約の成立
  • サービス内容
  • 利用料金
  • アカウント管理
  • 患者情報の管理
  • 個人情報保護
  • 禁止事項
  • 知的財産権
  • サービス停止
  • 免責事項
  • 損害賠償
  • 契約解除
  • 秘密保持
  • 反社会的勢力排除
  • 準拠法・管轄裁判所

特に電子カルテは医療情報を扱うため、個人情報保護関連条項が極めて重要です。

条項ごとの解説と実務ポイント

1.患者情報管理条項

電子カルテ利用規約で最も重要なのが患者情報管理条項です。
電子カルテには、

  • 診療記録
  • 投薬履歴
  • 画像データ
  • 検査結果
  • 保険情報

など、重要な医療情報が保存されます。
そのため、

  • 誰が管理責任を負うのか
  • どこまで委託可能か
  • どの範囲で当社がアクセスするのか

を明確化しておく必要があります。また、厚生労働省ガイドラインとの整合性も重要です。

2.個人情報保護条項

個人情報保護法への対応は必須です。特に医療情報は「要配慮個人情報」に該当するため、通常の個人情報以上に厳格な管理が必要になります。
規約では、

  • 利用目的
  • 安全管理措置
  • 第三者提供制限
  • 委託先管理
  • 漏えい時対応

を明確に定めることが重要です。

3.アカウント管理条項

電子カルテは複数スタッフが利用するケースが多いため、ID・パスワード管理ルールが重要です。
例えば、

  • アカウント共有禁止
  • パスワード管理義務
  • 不正利用時の責任
  • 退職者アカウント停止

などを定めます。医療機関内部の管理不備による情報漏えいを防止する役割があります。

4.禁止事項条項

禁止事項条項では、利用者による不適切利用を防止します。
具体例としては、

  • 不正アクセス
  • 第三者情報の不正取得
  • ウイルス送信
  • データ改ざん
  • 法令違反行為

などがあります。特にサイバー攻撃対策の観点からも重要な条項です。

5.サービス停止条項

電子カルテは24時間安定稼働が求められる一方、保守や障害対応も必要です。
そのため、

  • 定期メンテナンス
  • サーバ障害
  • 災害
  • 通信障害
  • セキュリティ緊急対応

などによる停止可能性を事前に規定しておく必要があります。

6.免責条項

電子カルテ事業者にとって、免責条項は極めて重要です。
例えば、

  • システム停止による損害
  • 通信障害
  • 利用者側の誤操作
  • 第三者攻撃
  • 医療判断ミス

などについて、どこまで責任を負うのかを整理する必要があります。特に「医療行為自体には責任を負わない」旨は明確にしておく必要があります。

7.知的財産権条項

電子カルテシステムのプログラム、画面デザイン、データベースなどの権利はサービス提供者に帰属します。
そのため、

  • 無断複製禁止
  • リバースエンジニアリング禁止
  • 再配布禁止
  • 改変禁止

などを定める必要があります。

電子カルテ利用規約を作成する際の注意点

1.厚生労働省ガイドラインを確認する

電子カルテは、厚生労働省の各種ガイドラインとの整合性が重要です。
特に、

  • 医療情報システムの安全管理ガイドライン
  • オンライン診療ガイドライン
  • 個人情報保護関連指針

などを確認する必要があります。

2.個人情報保護法への対応を行う

医療情報は高い機密性を有するため、通常のSaaSサービスより厳格な対応が必要です。委託契約やプライバシーポリシーとの整合性も重要です。

3.責任範囲を明確にする

電子カルテ障害が診療へ影響するケースもあるため、

  • 責任上限
  • 免責範囲
  • 利用者責任
  • バックアップ責任

を明確に定めておく必要があります。

4.医療機関ごとの運用差異に注意する

病院、歯科医院、調剤薬局、訪問診療などでは運用が大きく異なります。そのため、実際には業態に応じたカスタマイズが必要になる場合があります。

5.セキュリティ対策を具体化する

電子カルテはサイバー攻撃の対象になりやすいため、

  • アクセス制限
  • 二要素認証
  • ログ管理
  • 暗号化
  • バックアップ

などを社内規程やセキュリティポリシーと連動させることが重要です。

電子カルテ利用規約と関連して必要になる契約・規程

電子カルテサービスを運営する場合、利用規約だけでなく、以下の文書整備も重要になります。

  • プライバシーポリシー
  • 個人情報取扱規程
  • 秘密保持契約書
  • 業務委託契約書
  • クラウドサービス契約書
  • セキュリティポリシー
  • データ処理契約

これらを一体的に整備することで、医療IT事業の法務リスクを大きく軽減できます。

まとめ

電子カルテ利用規約は、単なるシステム利用条件ではなく、医療情報管理・個人情報保護・セキュリティ対策・責任分担を整理するための極めて重要な法的文書です。特に医療DXが進む現在では、クラウド型電子カルテやオンライン診療システムの普及に伴い、適切な利用規約整備の重要性が急速に高まっています。また、電子カルテは患者の重要情報を扱うため、一般的なITサービス以上に慎重な法務・セキュリティ対応が求められます。そのため、実際に電子カルテ利用規約を導入する際には、医療法、個人情報保護法、厚生労働省ガイドラインなどを踏まえ、必要に応じて弁護士等の専門家へ相談しながら整備を進めることが重要です。

本ページに掲載する電子カルテ利用規約のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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