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取締役会議事録(役員賠償責任保険加入承認)

役員賠償責任保険(D&O保険)への加入を取締役会で承認する際に使用できる議事録のひな形です。保険加入の目的、補償内容の確認、代表取締役への手続委任などを記録し、適切なガバナンス体制の整備に役立ちます。

契約書名
取締役会議事録(役員賠償責任保険加入承認)
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
役員賠償責任保険の加入決議と手続委任を簡潔に記録できる。
利用シーン
取締役や監査役を対象としたD&O保険へ加入する場合/保険契約の更新や補償内容変更を取締役会で承認する場合
メリット
役員の責任リスクへの備えを取締役会決議として適切に記録できる。
ダウンロード数
4件
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取締役会議事録(役員賠償責任保険)とは?

取締役会議事録(役員賠償責任保険)とは、会社が役員賠償責任保険(D&O保険)へ加入することを取締役会で決議した事実を記録する文書です。役員賠償責任保険とは、取締役や監査役などの役員が職務遂行中に法的責任を問われた場合に、その損害賠償金や訴訟費用などを補償する保険です。近年は企業統治(コーポレートガバナンス)の重要性が高まり、上場企業だけでなく中小企業でも導入が進んでいます。会社法では、一定の場合に役員等を被保険者とする保険契約について取締役会の決議が必要とされており、適切な手続を行ったことを示すためにも議事録の作成が重要です。

役員賠償責任保険(D&O保険)が必要となるケース

役員賠償責任保険は、役員個人のリスクを軽減しながら適切な経営判断を促進するために利用されます。主な利用ケースは次のとおりです。

  • 新たに役員賠償責任保険へ加入する場合
  • 既存の保険契約を更新する場合
  • 補償内容や保険金額を変更する場合
  • 取締役会設置会社がガバナンス強化を図る場合
  • 社外取締役や監査役の就任に伴い保険加入を行う場合
  • IPO準備企業が内部統制体制を整備する場合

特に近年は株主代表訴訟やコンプライアンス違反に関するリスクが増加しており、役員個人の責任負担を軽減する仕組みとしてD&O保険の重要性が高まっています。

役員賠償責任保険加入に取締役会決議が必要な理由

役員賠償責任保険は会社が保険料を負担し、役員個人が補償を受ける仕組みです。

そのため、

  • 役員の利益保護につながること
  • 会社財産から保険料を支出すること
  • 利益相反の観点が存在すること

などから、会社法上は適切な機関決定が求められています。

取締役会議事録を残しておくことで、

  • 適法な手続を経て加入したことの証明
  • 株主や監査役への説明責任の履行
  • 将来の監査・調査への対応
  • コーポレートガバナンス体制の整備

が可能になります。

取締役会議事録(役員賠償責任保険)に記載すべき事項

役員賠償責任保険に関する議事録では、次の事項を明確に記録することが重要です。

1.保険加入の目的

なぜ保険へ加入するのかを記載します。

例えば、

  • 役員の職務執行に伴うリスクへの備え
  • 優秀な人材の役員就任促進
  • ガバナンス体制の強化

などが代表的な理由です。

2.保険契約の概要

契約内容の主要事項を記録します。

  • 保険会社名
  • 保険期間
  • 被保険者の範囲
  • 主な補償内容
  • 保険金額
  • 保険料負担者

すべてを詳細に記載する必要はありませんが、決議対象となる内容は把握できる程度に記載することが望ましいです。

3.決議内容

取締役会で承認された事項を明確に記載します。

例として、

  • 保険契約締結の承認
  • 更新契約締結の承認
  • 契約条件変更の承認
  • 代表取締役への手続委任

などがあります。

4.利益相反への配慮

役員自身が被保険者となることから、議事録には適切な審議を行ったことを残しておくことが重要です。

そのため、

  • 補償内容の確認を行ったこと
  • 会社法に適合することを確認したこと
  • 会社利益を害するものではないことを確認したこと

などを記録しておくと実務上有効です。

役員賠償責任保険で補償される主な内容

保険会社や商品によって異なりますが、一般的には以下のような損害が補償対象となります。

  • 株主代表訴訟への対応費用
  • 損害賠償金
  • 弁護士費用
  • 調査対応費用
  • 行政手続対応費用
  • 第三者からの損害賠償請求への対応費用

ただし、故意による不正行為や犯罪行為などは補償対象外となることが一般的です。

取締役会議事録作成時の注意点

1.保険内容を十分に確認する

保険会社によって補償範囲が大きく異なります。

加入前には、

  • 免責事項
  • 補償限度額
  • 対象となる役員範囲
  • 海外訴訟対応の有無

などを確認しておきましょう。

2.議事録へ決議内容を明確に残す

単に「保険加入を承認した」と記載するだけではなく、何を承認したのかが分かるように記録することが重要です。後日の監査や法務確認においても有効な資料となります。

3.会社法改正への対応を確認する

役員賠償責任保険に関する制度は会社法改正の影響を受けることがあります。最新の法令や実務運用に合わせて議事録の内容を見直すことが大切です。

4.保険更新時も議事録を作成する

新規加入時だけでなく、更新契約時にも取締役会決議が必要となる場合があります。毎年の更新手続についても適切な社内手続を確認しましょう。

取締役会議事録(役員賠償責任保険)と株主総会議事録の違い

項目 取締役会議事録(役員賠償責任保険) 株主総会議事録
決議機関 取締役会 株主総会
主な目的 保険加入・更新の承認 株主による重要事項決議
対象者 取締役・監査役等 株主
利用場面 D&O保険契約締結時 定款変更や役員選任時
作成主体 会社の取締役会 会社の株主総会
ガバナンス目的 役員リスク管理 株主意思決定の記録

まとめ

取締役会議事録(役員賠償責任保険)は、会社がD&O保険へ加入又は更新する際の意思決定を記録する重要な文書です。近年はコンプライアンスや株主対応の重要性が高まっており、役員が安心して経営判断を行うためにも役員賠償責任保険の活用が広がっています。議事録には保険加入の目的、契約概要、決議内容及び利益相反への配慮を適切に記載し、会社法に沿った手続を行うことが重要です。適切な議事録を整備することで、企業のガバナンス強化とリスク管理体制の向上につながります。

本ページに掲載する取締役会議事録(役員賠償責任保険加入承認)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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