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分割支払合意書

分割支払合意書は、未払い代金や受講料、売掛金、貸付金などの支払について、債務者と債権者が分割払いの条件を明確に定めるための合意書です。支払回数や期限の利益喪失、遅延損害金などを定めることで、将来的な支払トラブルを防止できます。

契約書名
分割支払合意書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
債務の分割払い条件と不履行時の対応を明確に定めている。
利用シーン
受講料やサービス料金の支払を分割に変更する場合/売掛金や貸付金の返済計画を合意する場合
メリット
支払スケジュールと滞納時の取り扱いを明文化し、債権回収リスクを軽減できる。
ダウンロード数
28件
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分割支払合意書とは?

分割支払合意書とは、本来一括で支払うべき金銭債務について、債権者と債務者が協議のうえ、複数回に分けて支払うことを合意した際に作成する文書です。事業者間取引における売掛金、業務委託報酬、貸付金の返済だけでなく、塾やスクールの受講料、医療費、各種サービス料金など幅広い場面で利用されています。特に、支払が困難になった債務者に対して、直ちに法的手続へ移行するのではなく、現実的な返済計画を定めることで債権回収を図る場合に重要な役割を果たします。
分割支払合意書を作成せず口頭だけで取り決めを行うと、

  • 支払回数の認識が異なる
  • 支払日を巡るトラブルが発生する
  • 未払い時の対応が不明確になる
  • 証拠が残らない

といった問題が生じる可能性があります。そのため、債権者と債務者双方の権利義務を明確にするためにも、分割支払合意書の作成が重要です。

分割支払合意書が必要となるケース

分割支払合意書は、さまざまな金銭債務の支払調整に利用されます。

売掛金の回収を行う場合

企業間取引では、取引先の資金繰り悪化などにより売掛金の支払が困難になることがあります。
そのような場合に、債務者からの申し出を受けて分割返済へ切り替える際、返済条件を明文化するために利用されます。

受講料やサービス料金の支払猶予を認める場合

学習塾、スクール、コンサルティング事業などでは、受講生や顧客から分割払いの希望が出ることがあります。
支払スケジュールを明確化し、将来の未払いトラブルを防止するために有効です。

貸付金の返済条件を変更する場合

個人間や事業者間の貸付金について、当初の返済計画を変更し、分割返済へ移行する際にも利用されます。

未払金の和解を行う場合

請求金額について争いがない場合であっても、一括弁済が困難なケースでは、分割支払合意書によって返済方法を定めることがあります。

分割支払合意書に記載すべき主な条項

分割支払合意書には、最低限次の内容を記載する必要があります。

  • 当事者の情報
  • 対象となる債務の内容
  • 債務総額
  • 分割回数
  • 各回の支払金額
  • 支払期日
  • 支払方法
  • 期限の利益喪失
  • 遅延損害金
  • 契約解除や期限前弁済
  • 反社会的勢力排除条項
  • 合意管轄条項

これらを明確に定めることで、将来の紛争リスクを大幅に軽減できます。

条項ごとの解説と実務ポイント

1.債務確認条項

最も重要な条項の一つが債務確認条項です。
ここでは、

  • 何の代金なのか
  • 発生原因は何か
  • 未払い金額はいくらか

を明確にします。債務者が債務の存在を認める内容を記載しておくことで、後日になって債務そのものを争われるリスクを低減できます。

2.分割支払条項

支払計画を具体的に定める条項です。
実務では、

  • 毎月末日払い
  • 毎月25日払い
  • ボーナス月のみ増額

など柔軟な設定が行われています。支払日や支払金額は曖昧な表現を避け、具体的な日付や金額を記載することが重要です。

3.支払方法条項

通常は銀行振込が利用されます。口座情報を明記するとともに、振込手数料の負担者を定めておく必要があります。特段の定めがなければトラブルになる可能性があるため、「振込手数料は債務者負担とする」と規定することが一般的です。

4.期限の利益喪失条項

分割支払合意書において特に重要な条項です。
期限の利益とは、本来すぐに支払うべき債務について、将来の期日まで支払を猶予される利益を意味します。
例えば100万円の債務を10回払いにした場合、本来なら債務者は毎月10万円ずつ支払えば足ります。
しかし期限の利益喪失条項を設けることで、

  • 支払を滞納した場合
  • 差押えを受けた場合
  • 破産した場合

などには残額全額を一括請求できるようになります。債権回収を確保するうえで非常に重要な規定です。

5.遅延損害金条項

支払が遅れた場合に発生する損害金について定める条項です。
遅延損害金を定めておくことで、

  • 支払遅延の抑止
  • 損害の補填
  • 交渉の明確化

につながります。一般的には年3%から14.6%程度の範囲で定められることが多く、契約内容や当事者属性に応じて調整されます。

6.期限前弁済条項

債務者が資金を確保できた場合に、予定より早く返済できることを定める条項です。債権者側にとっても早期回収につながるため、多くの契約で認められています。

7.反社会的勢力排除条項

近年の契約実務では必須といえる条項です。暴力団や反社会的勢力との関係を排除し、安全な取引環境を確保するために定めます。違反が判明した場合には契約解除が可能となる内容が一般的です。

8.合意管轄条項

紛争が発生した場合にどこの裁判所で解決するかを定める条項です。
例えば、

  • 東京地方裁判所
  • 大阪地方裁判所
  • 債権者所在地の裁判所

などを指定します。管轄を事前に定めておくことで訴訟手続の負担を軽減できます。

分割支払合意書を作成するメリット

債権回収の可能性が高まる

一括請求だけでは回収が困難な場合でも、現実的な返済計画を設定することで回収可能性を高められます。

法的証拠になる

署名または電子契約により締結された合意書は、万一裁判になった場合の重要な証拠となります。

支払条件が明確になる

返済額や支払日が明文化されるため、認識の相違を防ぐことができます。

トラブル防止につながる

未払い発生時の対応を事前に定めることで、後日の紛争リスクを低減できます。

分割支払合意書を作成する際の注意点

  • 債務総額を正確に記載する
  • 支払スケジュールを具体的に定める
  • 期限の利益喪失条項を必ず設ける
  • 遅延損害金の定めを明確にする
  • 支払不能時の対応を想定しておく
  • 電子契約または書面で証拠化する
  • 必要に応じて連帯保証人や担保を検討する

特に高額な債務については、分割支払合意書だけでなく保証契約や担保設定もあわせて検討することが望ましいでしょう。

電子契約による分割支払合意書の締結

近年は紙の契約書だけでなく、電子契約サービスを利用して分割支払合意書を締結するケースが増えています。
電子契約を利用することで、

  • 郵送コストを削減できる
  • 印紙税が不要になる場合がある
  • 契約締結までの時間を短縮できる
  • 契約書を安全に保管できる

などのメリットがあります。
遠方の取引先や個人顧客との契約でもスムーズに締結できるため、実務上の利便性は非常に高いといえます。

まとめ

分割支払合意書は、未払い金や受講料、売掛金、貸付金などの支払条件を明確化し、債権者と債務者双方の権利義務を整理するための重要な文書です。特に、支払回数、支払期日、期限の利益喪失、遅延損害金などを適切に定めることで、将来的な未払いトラブルや紛争を未然に防ぐことができます。また、電子契約を活用することで、契約締結の効率化や管理コストの削減も実現できます。分割払いに関する取り決めを行う際は、口頭合意だけで済ませず、適切な分割支払合意書を作成しておくことが重要です。

本ページに掲載する分割支払合意書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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株式会社pekoが運営する電子契約サービス「mysign(マイサイン)」の運営チームメンバー。法令遵守と信頼性の高い契約運用をテーマに、電子署名や契約実務に関する情報を発信しています。

 
 
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