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保険代理店への情報提供同意書(FP)

保険代理店への情報提供同意書(FP)は、FPが相談者の保険契約、家計、資産・負債、ライフプランなどの情報を保険代理店へ提供する際に使用する同意書です。提供目的や情報の範囲、第三者提供、同意撤回などの取扱いを明確にできます。

契約書名
保険代理店への情報提供同意書(FP)
バージョン / ファイル
1.00/ Word
作成日 / 更新日
特徴
FPから保険代理店へ提供する相談者情報の範囲や利用目的、要配慮個人情報、再提供、同意撤回などを明確に定めています。
利用シーン
FPが相談者の保険見直しに必要な情報を保険代理店へ提供する/FPが相談者の家計やライフプランを踏まえて保険代理店と連携する
メリット
保険代理店への個人情報提供について事前に同意内容を明確化し、FP・相談者・保険代理店間の認識違いや情報管理上のトラブルを防ぎやすくなります。
ダウンロード数
8件
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保険代理店への情報提供同意書(FP)とは?

保険代理店への情報提供同意書(FP)とは、ファイナンシャルプランナー(FP)が相談者から取得した保険契約、家計、資産・負債、収入・支出、ライフプランなどの情報を保険代理店へ提供する際に、その目的や提供範囲について相談者本人の同意を確認するための書面です。FP相談では、相談者の現在の家計状況や将来設計を踏まえて、生命保険、医療保険、損害保険などについて検討することがあります。その過程で、FPだけではなく、実際に保険商品の説明や募集を行う保険代理店との連携が必要になるケースがあります。しかし、FPが相談者から聞き取った情報には、氏名や連絡先だけでなく、収入、預貯金、借入金、家族構成、既存の保険契約、場合によっては健康状態など、慎重な取扱いが求められる情報が含まれます。そのため、保険代理店へ情報を提供する場合には、単に口頭で了承を得るだけではなく、どのような目的で、どのような情報を、どの保険代理店へ提供するのかを整理した上で、書面等によって同意を確認しておくことが重要です。
保険代理店への情報提供同意書を作成しておけば、

  • 情報を提供する目的
  • 情報提供先となる保険代理店
  • 提供する個人情報の範囲
  • 要配慮個人情報の取扱い
  • 第三者への再提供
  • 情報提供への同意が任意であること
  • 同意を撤回する方法
  • FPと保険代理店の役割分担

などをあらかじめ明確にできます。FPと相談者の信頼関係を維持しながら保険代理店との連携を進めるためにも、情報提供同意書は重要な実務書類の一つといえます。今回のひな形では、プロジェクトで設定されている契約書制作方針に沿って、提供目的から個人情報管理、同意撤回まで体系的に整理しています。

保険代理店への情報提供同意書が必要となるケース

保険代理店への情報提供同意書は、FPが相談者から取得した情報を外部の保険代理店へ渡す可能性がある場合に活用できます。

1. 保険の見直しを保険代理店と連携して行う場合

相談者が現在加入している生命保険や医療保険について、保障内容や保険料を見直したいと希望するケースです。FPが家計全体やライフプランを分析し、その結果を踏まえて保険代理店が具体的な商品説明等を担当する場合、FPから保険代理店へ一定の情報を引き継ぐことがあります。この場合、既存の保険契約、家族構成、収入、支出、希望する保障内容など、どこまでの情報を提供するのかを明確にしておくことが重要です。

2. FPが相談者を保険代理店へ紹介する場合

独立系FPなどが、相談内容に応じて提携先の保険代理店を相談者に紹介するケースもあります。単に保険代理店の連絡先を相談者へ伝えるだけではなく、FP側から相談者の氏名、連絡先、相談内容などを代理店へ伝えるのであれば、情報提供について適切に整理しておく必要があります。

3. ライフプランを踏まえた保険相談を行う場合

住宅購入、教育資金、老後資金、相続などを含むライフプラン相談では、保険が資金計画の一部として検討されることがあります。FPが作成したライフプランの内容を保険代理店と共有することで、相談者が必要とする保障について検討しやすくなる一方、家計や資産に関する幅広い情報が共有される可能性があります。そのため、必要以上の情報が提供されないよう、提供目的と情報範囲を明確にすることが大切です。

4. 既存の保険契約を整理する場合

複数の生命保険や医療保険などに加入している相談者について、現在の保障内容を整理し、保障の重複や不足を確認するケースです。保険証券等に記載された契約情報をFPから保険代理店へ提供するのであれば、保険会社名、保険種類、保険料、保険金額、保険期間、特約などの情報が共有されることがあります。

5. 保険契約の申込みにつなげる場合

FP相談の結果、相談者本人が保険商品の具体的な検討を希望し、保険代理店による商品説明や申込手続へ進むことがあります。このような場合にも、FP相談と保険募集を混同せず、それぞれの役割を明確にすることが重要です。

保険代理店への情報提供同意書に盛り込むべき主な項目

保険代理店への情報提供同意書では、少なくとも次のような事項を整理しておくとよいでしょう。

  • 情報提供の目的
  • 情報提供先となる保険代理店
  • 提供する個人情報の範囲
  • 要配慮個人情報等の取扱い
  • 情報を提供する方法
  • 提供された情報の利用目的
  • 保険募集との関係
  • 第三者への再提供
  • 情報の正確性
  • 同意の任意性
  • 同意撤回の方法
  • 個人情報の管理
  • 情報提供に関する記録
  • FPと保険代理店の責任範囲

単に「保険代理店への情報提供に同意します」とだけ記載するのではなく、相談者が何に同意しているのかを理解できる内容にすることがポイントです。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 情報提供の目的

最初に明確にしたいのが、FPが何のために保険代理店へ情報を提供するのかという点です。例えば、保険の見直し、保障内容の検討、相談者の希望に応じた保険商品の説明、申込手続に向けた連携などが考えられます。情報提供の目的が曖昧なままでは、相談者が想定していなかった用途に情報が利用されたとしてトラブルになる可能性があります。そのため、今回のひな形では、保険に関する希望やニーズの伝達、家計状況等を踏まえた保険商品の検討、既存契約の確認など、情報提供の目的を具体的に整理しています。

2. 情報提供先

誰に情報が提供されるのかも重要です。可能であれば、保険代理店名、所在地、担当者名、連絡先などを記載し、相談者自身が提供先を確認できるようにします。複数の代理店へ情報を提供する可能性がある場合には、提供先ごとに同意を取得する方法や、対象となる事業者を明確に示す方法などを検討するとよいでしょう。

3. 提供する情報の範囲

FP相談では幅広い情報を取得するため、保険代理店へ提供する情報を限定することが重要です。
例えば、

  • 氏名や連絡先などの基本情報
  • 職業や収入
  • 家族構成
  • 家計の収支
  • 預貯金や借入金
  • 現在加入している保険
  • 希望する保障内容
  • 住宅購入や教育、老後などのライフプラン

などが考えられます。保険相談に関係するからといって、FPが保有する相談者情報をすべて提供する必要があるわけではありません。実際の目的に照らして必要な情報を選定することが大切です。

4. 要配慮個人情報の取扱い

保険に関する相談では、健康状態や病歴などの情報が関係する場合があります。こうした情報については、通常の連絡先や家計情報とは分けて慎重に扱う必要があります。今回のひな形では、要配慮個人情報に該当する情報について、必要性があり、相談者から必要な同意を得た場合に限って提供する構成としています。また、相談者本人だけでなく、配偶者や家族に関する情報を扱う場合も注意が必要です。相談者が家族について話したからといって、あらゆる情報を自由に外部提供できるわけではないため、第三者に関する情報についても適切な取扱いが求められます。

5. 情報提供の方法

情報提供は紙だけでなく、電子メール、オンラインシステム、電話、オンライン面談などさまざまな方法で行われます。特に、保険証券や家計表などを電子データで共有する場合には、誤送信や不正アクセスへの対策が必要です。送信先の確認、アクセス権限の管理、パスワード等の設定など、提供する情報の性質に応じた安全管理を行うことが重要になります。

6. 利用目的の制限

FPから提供された情報について、保険代理店がどのような目的で利用できるのかも整理しておきます。例えば、保険相談のために提供した情報が、相談者の想定していない別の営業活動等に利用されれば、相談者との間で認識の違いが生じる可能性があります。そのため、同意書では、原則として定められた目的又は相談者が別途同意した目的の範囲で利用することを明確にしておくことが考えられます。

7. 保険募集との関係

FP業務と保険募集の関係は、実務上特に注意したいポイントです。FPによる家計相談やライフプランニングと、具体的な保険商品の説明、推奨、募集、契約手続は必ずしも同じ業務ではありません。そのため、FPが保険募集に必要な資格や権限を有していない場合には、業務範囲を適切に区分する必要があります。情報提供同意書についても、「情報提供に同意した=特定の保険商品への加入に同意した」という構成にしないことが大切です。相談者が保険商品へ加入するかどうかは、商品内容、保険料、保障内容、免責事項、解約条件などについて必要な説明を受けた上で、別途判断することになります。

8. 第三者への再提供

FPから情報を受け取った保険代理店が、さらに別の事業者へ情報を提供する可能性についても考えておく必要があります。例えば、相談者が保険契約の申込みを希望した場合には、契約手続等に必要な範囲で保険会社などへ情報が渡ることがあります。情報がどこまで流通する可能性があるのかを相談者が把握できるよう、再提供に関する取扱いも明確にしておくことが重要です。

9. 情報の正確性

FPや保険代理店は、基本的には相談者から提供された情報を前提として相談や手続を進めます。例えば、現在加入している保険の内容や収入、家族構成などが古いままであれば、適切な検討が難しくなることがあります。そのため、相談者には可能な範囲で正確かつ最新の情報を提供してもらい、重要な変更が生じた場合には更新してもらう仕組みを設けておくと実務上便利です。

10. 同意の任意性

情報提供への同意は、相談者自身の意思によって行われることを明確にします。一方で、保険代理店への情報提供を拒否した場合、FPと代理店が連携できず、希望するサービスの一部を受けられなくなる可能性があります。このような場合には、単に「同意しなければサービスを利用できない」とするのではなく、情報提供が必要となる理由や、同意しない場合に利用できなくなるサービスの範囲をできるだけ分かりやすく説明することが重要です。

11. 同意の撤回

一度情報提供に同意した後、相談者が考えを変えることもあります。そこで、将来の情報提供について同意を撤回できる旨を定めておくことが考えられます。ただし、撤回前にすでに適法に提供された情報まで当然に提供前の状態へ戻るわけではありません。そのため、撤回の効力が将来に向かって生じることも明確にしておくと、双方の認識を合わせやすくなります。

12. 個人情報の管理

FPは相談業務を通じて、家計や資産など非常に重要な情報を取り扱います。同意書だけを整備すれば十分というわけではなく、実際の情報管理体制も重要です。紙資料の保管、パソコンやクラウドサービスへのアクセス管理、メール送信時の確認、不要となったデータの削除など、日常業務における情報管理と同意書の内容を一致させる必要があります。

13. 情報提供に関する記録

どの情報を、いつ、どの保険代理店へ提供したのかを確認できるようにしておくことも有効です。相談者から後日問い合わせを受けた場合にも、情報提供の経緯を確認しやすくなります。同意書、提供日時、提供先、提供内容などについて、法令や事業者の情報管理ルールに応じて適切に記録・保存する運用を検討しましょう。

14. FPと保険代理店の責任範囲

FPが保険代理店へ情報を提供したとしても、保険代理店が行うすべての行為についてFPが当然に責任を負うわけではありません。一方、FP自身による誤送信や不適切な情報提供などについてまで一律に免責することも適切ではありません。そのため、FPによる情報提供と、保険代理店による商品説明・提案・募集等の責任関係を整理し、それぞれが自己の業務について責任を負う構成にすることが重要です。

保険代理店への情報提供同意書と個人情報保護の関係

FPが相談者の個人情報を保険代理店へ提供する場合には、個人情報保護に関するルールとの整合性を確認する必要があります。特に重要なのは、同意書を取得すること自体を目的化しないことです。
実際の運用では、

  • なぜ情報提供が必要なのか
  • 誰に提供するのか
  • 何を提供するのか
  • 提供先では何に利用するのか
  • どのような方法で安全に提供するのか

を整理した上で、その内容と同意書を一致させる必要があります。また、健康状態等の要配慮個人情報を取り扱う場合には、通常の個人情報以上に慎重な確認が必要です。情報提供同意書と、自社のプライバシーポリシー、個人情報取扱規程、保険代理店との契約等の内容に矛盾がないかも確認しておきましょう。

保険代理店への情報提供同意書を作成する際の注意点

提供情報を広げすぎない

「FPが保有する一切の情報を提供できる」といった広範な内容にすると、相談者にとって何が提供されるのか分かりにくくなります。保険相談に必要となる情報を整理し、できるだけ具体的に示すことが重要です。

情報提供先を明確にする

「提携事業者」などの抽象的な記載だけではなく、可能な場合には保険代理店名などを具体的に記載すると、相談者が同意内容を把握しやすくなります。

保険への加入同意と混同しない

情報提供への同意と、保険商品の契約への同意は別のものです。情報提供同意書に署名したことだけをもって、相談者が特定の保険商品を購入する意思を示したものとして扱わないよう注意しましょう。

FPの業務範囲を確認する

FP資格を有していることと、保険募集に必要な権限を有していることは同一ではありません。実際の業務内容に応じて、FPがどこまで対応し、どの段階から保険代理店や保険募集人が対応するのかを整理しておく必要があります。

既存のプライバシーポリシーとの整合性を確認する

情報提供同意書だけではなく、FP事業者が公開しているプライバシーポリシー等との整合性も重要です。例えば、プライバシーポリシーでは第三者提供を行わないとしているにもかかわらず、実務では保険代理店へ提供しているなど、文書間に矛盾が生じないよう確認しましょう。

同意取得後の運用まで設計する

書面に署名をもらった後の運用も重要です。誰が同意書を管理するのか、どの情報を提供したのか、同意が撤回された場合にどのように共有を停止するのかなど、社内の手続をあらかじめ決めておくとトラブル防止につながります。

電子契約で情報提供同意書を取得する場合

保険代理店への情報提供同意書は、紙だけでなく電子的な方法で取得する運用も考えられます。特にオンラインFP相談では、相談者とFPが直接対面しないことも多いため、電子契約サービス等を利用して同意内容を確認・保存できるようにしておくと管理しやすくなります。
電子化する場合には、単に署名欄をデジタル化するだけではなく、

  • 誰が同意したのか確認できること
  • どの内容について同意したのか確認できること
  • 同意した日時を確認できること
  • 同意時点の文書を後から確認できること
  • 同意撤回の申出を適切に管理できること

なども意識するとよいでしょう。特に、保険代理店や提供情報の範囲を変更した場合には、従来の同意だけで対応できるかを確認し、必要に応じて改めて同意を取得する運用が重要です。

保険代理店への情報提供同意書を運用する際の実務ポイント

情報提供同意書は、作成して署名を受ければ終わりという書類ではありません。実際に情報提供を行う担当者が同意内容を確認できる仕組みにしておく必要があります。例えば、相談者が「既存の保険契約情報については提供してよいが、資産額については提供したくない」と希望する場合には、その意向を実際の情報提供にも反映できる運用が必要です。また、複数の保険代理店と提携しているFP事業者では、どの相談者がどの代理店への提供に同意しているのかを管理することも重要になります。同意書と実際の情報提供が一致していることが、適切な運用の基本です。

まとめ

保険代理店への情報提供同意書(FP)は、FPが相談者から取得した個人情報を保険代理店へ提供する際に、提供目的、提供先、提供情報の範囲、利用方法などを明確にするための重要な書類です。
FP相談では、家計、資産・負債、既存の保険契約、家族構成、ライフプランなど、非常に幅広い情報を取り扱います。保険相談の内容によっては健康状態等に関する情報が関係することもあるため、情報提供の範囲を明確にし、適切な同意を取得することが重要です。また、FPから保険代理店への情報提供と、保険代理店による具体的な保険商品の説明・募集・契約手続は区別して考える必要があります。情報提供への同意が、そのまま特定の保険商品への加入意思を意味するわけではありません。同意書を作成する際には、提供目的、提供先、提供情報、要配慮個人情報、再提供、同意の任意性、同意撤回、個人情報管理などを具体的に定め、実際の業務フローやプライバシーポリシー等と整合させることがポイントです。適切な情報提供同意書を整備することで、相談者が自分の情報の取扱いを理解した上でFPサービスを利用しやすくなり、FP側にとっても保険代理店との情報共有に関する認識のずれやトラブルを予防しやすくなります。

本ページに掲載する保険代理店への情報提供同意書(FP)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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