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サウナ利用同意書(ホテル・旅館)

サウナ利用同意書は、ホテル・旅館のサウナを利用する宿泊者等に対し、健康状態の確認や安全な利用方法、禁止事項、事故発生時の対応などを事前に確認してもらうための同意書です。サウナ利用に伴う体調変化や事故の予防、施設側との認識共有に活用できます。

契約書名
サウナ利用同意書(ホテル・旅館)
バージョン / ファイル
1.00/ Word
作成日 / 更新日
特徴
サウナ利用時の健康確認から水風呂利用、禁止事項、緊急時対応まで安全管理に必要な事項をまとめて確認できる。
利用シーン
ホテルの宿泊者にサウナ利用前の安全事項を確認してもらう/旅館の貸切・共用サウナ利用者から事前に同意を取得する
メリット
サウナ利用に伴う健康上のリスクや利用ルールを事前に共有し、事故や利用者とのトラブル防止につなげられる。
ダウンロード数
6件
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サウナ利用同意書とは?

サウナ利用同意書とは、ホテル・旅館などがサウナ設備を提供する際に、利用者へ健康上の注意事項や安全な利用方法、禁止事項、事故発生時の対応などを事前に説明し、その内容について確認・同意を得るための書面です。サウナは、高温環境での発汗に加え、水風呂や冷水シャワーを組み合わせて利用されることもあり、通常の入浴とは異なる身体への負担が生じる可能性があります。そのため、ホテル・旅館側が設備を適切に管理するだけでなく、利用者自身にも体調を確認し、無理のない範囲で利用してもらうことが重要です。

サウナ利用同意書を用意しておくことで、

  • 利用前に健康状態を確認してもらう
  • 飲酒後や体調不良時の利用を防止する
  • サウナや水風呂の安全な利用方法を共有する
  • 禁止事項や施設ルールを明確にする
  • 体調不良や事故が発生した場合の対応について認識を共有する
  • 利用者と施設側の責任範囲を整理する

といった役割が期待できます。特に貸切サウナ、客室サウナ、プライベートサウナなど、利用者だけで設備を使用する時間が長くなる施設では、利用前の注意事項を明確に伝えるための書面として活用できます。

ホテル・旅館でサウナ利用同意書が必要となるケース

サウナ利用同意書は、すべてのホテル・旅館で法律上一律に作成が義務付けられている書類というものではありません。しかし、利用者の安全確保や施設とのトラブル防止という観点から、サウナ設備の運営方法に応じて導入を検討することができます。具体的には、次のようなケースで活用しやすい書面です。

  • 宿泊者向けの共用サウナを設置している場合
  • 貸切サウナやプライベートサウナを提供している場合
  • 客室内に専用サウナを設置している場合
  • 日帰り利用者にもサウナを開放している場合
  • 水風呂や冷水シャワーなどを併設している場合
  • サウナ利用について独自の安全ルールを設けている場合

とりわけ貸切型や客室内のサウナでは、従業員が常時利用状況を確認できるとは限りません。利用者自身に健康状態や利用方法を確認してもらう仕組みを設けることが、安全管理の一つとして考えられます。

サウナ利用同意書を作成する目的

サウナ利用同意書を作成する主な目的は、単純に施設側の責任を免除することではありません。重要なのは、利用者へサウナ利用に伴う注意事項を具体的に伝え、安全な利用について施設と利用者の認識を共有することです。

1. 利用者に健康状態を確認してもらう

サウナ利用時には、利用者自身による体調管理が重要です。発熱、強い疲労、めまい、吐き気、頭痛などの体調不良がある場合や、飲酒後、著しい睡眠不足、脱水状態などの場合には、サウナ利用を控えることが安全につながります。また、治療中の疾病がある場合や医薬品を服用している場合など、健康上の懸念がある利用者については、必要に応じて医師への相談を促す内容を設けることも考えられます。

2. 危険な利用方法を防止する

サウナでは、長時間の滞在や過度な利用回数など、利用者自身の判断によって身体への負担が大きくなる場合があります。

そのため、

  • 無理な長時間利用をしない
  • 適切に水分補給する
  • 体調に異常を感じたら直ちに利用を中止する
  • サウナ室内で眠らない

など、安全利用の基本事項を同意書に記載しておくことが重要です。

3. 施設独自の利用ルールを共有する

サウナ設備によって、利用方法は異なります。例えば、サウナストーブへ水をかけるロウリュについても、設備や施設の運営方針によって利用条件が異なる可能性があります。施設が認めていない方法でサウナストーブに水やアロマオイル等をかける行為を禁止するなど、その施設の設備に合わせたルールを設定することが重要です。

サウナ利用同意書に盛り込むべき主な項目

ホテル・旅館向けのサウナ利用同意書では、施設の設備や利用形態に応じて、次のような項目を盛り込みます。

  • 同意書の目的
  • 利用者の健康状態の確認
  • サウナの安全な利用方法
  • 水風呂・冷水シャワー等の利用
  • 禁止事項
  • 利用制限・利用中止
  • 事故や体調不良発生時の対応
  • 貴重品・携行品の管理
  • 設備破損等に関する損害賠償
  • 施設の責任範囲
  • 宿泊約款や館内利用規則等の遵守
  • 利用者による最終的な確認・同意

これらを一つの書面として整理しておくことで、サウナを利用する際に何を確認しなければならないのかが明確になります。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 健康状態の確認条項

サウナ利用同意書の中でも重要なのが、利用者自身による健康状態の確認です。ホテル・旅館側が利用者一人ひとりの健康状態を完全に把握することは現実的ではありません。そのため、利用者自身に利用前の体調を確認してもらい、体調に不安がある場合には利用を控えてもらう仕組みが重要になります。

例えば、

  • 発熱や強い疲労がある
  • めまいや吐き気がある
  • 飲酒している
  • 脱水状態にある
  • 医師から入浴や高温環境での活動を制限されている

などを利用を控える条件として記載する方法があります。ただし、施設側が医学的な診断を行うような内容にするのではなく、利用者自身による体調確認を基本とした構成にすることがポイントです。

2. 安全な利用方法に関する条項

サウナ利用では、利用時間や利用回数を一律に設定するだけでは、すべての利用者に適切な基準になるとは限りません。体調や体力には個人差があるため、利用者自身が無理をせず、体調に応じて利用時間や休憩時間を調整することを明記しておくことが考えられます。また、水分補給についても記載し、利用中にめまい、動悸、息苦しさ、吐き気、頭痛などの異常を感じた場合には、直ちに利用を中止するよう定めておくと安全管理につながります。

3. 水風呂に関する条項

水風呂や冷水シャワーを併設しているホテル・旅館では、サウナだけでなく温度変化を伴う設備についても利用方法を整理しておくことが重要です。サウナ利用後に急激に身体を冷やす行為は身体への負担となる可能性があるため、利用者自身の体調に応じて利用してもらうことを明記します。また、水風呂への飛び込みなど、施設内で事故につながる可能性のある利用方法については禁止事項として明確にしておくことができます。

4. 禁止事項条項

禁止事項は、施設が利用者に守ってほしいルールを具体化する部分です。

例えば、

  • 飲酒後の利用
  • サウナ室内で眠る行為
  • サウナストーブ等に無断で触れる行為
  • 許可されていないロウリュ
  • 火気や可燃物等の持込み
  • 設備を故意に破損する行為
  • 他の利用者に危険や迷惑を与える行為
  • 従業員の安全上の指示に従わない行為

などが考えられます。実際に同意書を導入するときは、テンプレートをそのまま使用するのではなく、自施設のサウナ設備や運用ルールに合わせて禁止事項を調整することが大切です。

5. 利用制限・利用中止条項

利用者が明らかに体調不良である場合や、安全上問題のある行動をしている場合には、施設側がサウナ利用を中止できる仕組みを設けておくことが重要です。また、利用者側に問題がなくても、設備の故障や点検、清掃、災害、停電などによりサウナを利用できなくなる可能性があります。こうしたケースについて、施設が安全管理上または運営上必要と判断した場合に利用を制限・中止できることをあらかじめ定めておくと、現場で対応しやすくなります。

6. 事故発生時の対応条項

サウナ利用中に体調不良や負傷などが発生した場合、従業員による救護や救急要請が必要になることがあります。そのため、緊急時には施設が合理的に必要と判断する救護措置を行えることを記載しておく方法があります。また、生命・身体の保護のため緊急に必要となる場合には、法令に従い、医療機関や救急隊等へ必要な情報を提供する場合があることも整理しておくとよいでしょう。

7. 貴重品等の管理条項

サウナ利用中は、スマートフォン、腕時計、アクセサリー、現金などをサウナ室へ持ち込まない利用者も多いため、携行品の管理方法についても整理しておきます。ロッカーを設置している施設では、その利用方法を案内し、利用者自身にも適切な管理を求める内容とします。ただし、盗難や紛失について施設が一切責任を負わないとするだけではなく、施設側の責任については実際の管理状況や適用される法令を踏まえて定める必要があります。

8. 損害賠償条項

利用者が故意または過失によってサウナストーブ、扉、ベンチ、水風呂その他の設備を破損するケースも考えられます。そのため、利用者の故意または過失によって施設や第三者に損害が生じた場合には、その責任に応じて損害を賠償する旨を定めておくことができます。単に設備を壊した場合だけでなく、他の利用者に損害を与えた場合についても整理しておくと、責任関係が分かりやすくなります。

9. 施設の責任に関する条項

サウナ利用同意書では、施設側の責任範囲についても記載します。ただし、利用者から同意書への署名を取得したからといって、施設側の責任が当然にすべて免除されるわけではありません。施設側に責めに帰すべき事由がある場合には、民法、消費者契約法その他の適用法令に従って責任が判断されます。そのため、同意書では、利用者自身の体調管理やルール違反によって発生した損害について責任関係を整理しつつ、施設の故意・重大な過失など法令上免除できない責任まで一律に免除する内容にならないよう注意する必要があります。

サウナ利用同意書とサウナ利用規約の違い

サウナ利用同意書とサウナ利用規約は似ていますが、実務上の役割には違いがあります。サウナ利用規約は、施設がサウナを利用するすべての利用者に適用するルールとして、利用時間、禁止事項、設備の利用方法などを定めるものです。一方、サウナ利用同意書は、利用者本人が健康上の注意事項や安全ルールなどを確認し、それらを理解した上で利用することについて意思を確認するために使用します。例えば、共用サウナでは入口に利用規約を掲示し、貸切サウナや客室サウナについては予約時またはチェックイン時に利用同意書を取得する、といった運用も考えられます。重要なのは、両方を作成する場合に内容を矛盾させないことです。

宿泊約款・館内利用規則との関係

ホテル・旅館では、サウナ利用同意書だけで施設全体のルールを定めるのではなく、宿泊約款や館内利用規則などと組み合わせて運用するケースがあります。例えば、宿泊者の基本的な施設利用については宿泊約款や館内利用規則で定め、サウナ特有の安全事項についてサウナ利用同意書で確認するという形です。

その場合には、

  • 宿泊約款
  • 館内利用規則
  • サウナ利用規約
  • サウナ利用同意書

の内容に矛盾が生じていないか確認する必要があります。特に、禁止事項、設備破損時の損害賠償、施設の免責、利用中止条件などは複数の文書に記載される可能性があるため、表現を統一しておくことが重要です。

サウナ利用同意書を取得するタイミング

サウナ利用同意書は、実際にサウナを利用する前に内容を確認できるタイミングで取得することが基本です。

例えば、

  • 宿泊予約時にオンラインで確認してもらう
  • チェックイン時に署名してもらう
  • 貸切サウナの予約時に同意を取得する
  • サウナ受付時に確認してもらう
  • 電子契約・電子同意の仕組みを利用する

といった方法があります。重要なのは、単に署名欄を設けるだけではなく、利用者が内容を確認できる状態にすることです。特に注意事項が多い施設では、重要事項をサウナ入口にも掲示するなど、同意書と現場での案内を組み合わせることが安全管理につながります。

サウナ利用同意書を作成する際の注意点

施設ごとの設備に合わせて内容を変更する

サウナ設備は施設によって大きく異なります。ドライサウナ、ミストサウナ、貸切サウナ、客室サウナなどの違いに加え、水風呂、外気浴スペース、ロウリュ設備などの有無も異なります。そのため、一般的なテンプレートをそのまま使用するのではなく、自施設の設備と実際の運用方法に合わせて内容を調整する必要があります。

過度な免責表現を避ける

利用同意書を作成する際に注意したいのが、施設側の責任を全面的に免除するような表現です。利用者が同意していたとしても、施設側の責任をどこまで制限できるかは適用される法令や具体的な事情によって異なります。そのため、事故が発生しても施設は一切責任を負わない、といった包括的な表現に頼るのではなく、施設側が安全管理を行うことを前提として、利用者側にも健康管理や利用ルールの遵守を求める構成が適切です。

年齢制限がある場合は明記する

子どもや未成年者のサウナ利用について独自の年齢制限や保護者同伴ルールを設けている場合は、その条件を明記しておく必要があります。保護者の同意を必要とする場合には、通常のサウナ利用同意書とは別に、保護者署名欄を設ける方法も考えられます。

緊急時の現場対応も整備する

同意書を作成するだけで安全対策が完了するわけではありません。

利用者がサウナ内で体調を崩した場合に、

  • どのように従業員へ連絡するか
  • 緊急呼出設備がどこにあるか
  • 従業員がどのように対応するか
  • 必要に応じてどの段階で救急要請を行うか

など、実際の運用体制についても整備しておくことが重要です。同意書と施設の安全管理体制をセットで考えることが、サウナ事故の予防につながります。

定期的に内容を見直す

設備の入替えや運営方法の変更、新しいサービスの導入などがあった場合には、サウナ利用同意書についても見直す必要があります。例えば、新たにセルフロウリュを導入した場合や、貸切サウナの利用方法を変更した場合には、それまでの禁止事項や注意事項が実態と合わなくなる可能性があります。施設の運用変更に合わせて、宿泊約款や利用規則とともに定期的に確認することが重要です。

サウナ利用同意書を電子化するメリット

ホテル・旅館では、サウナ利用同意書を紙だけでなく電子データとして取得・管理する方法もあります。

電子化することで、

  • 宿泊予約時やチェックイン時に同意を取得しやすい
  • 紙の同意書を保管する手間を減らせる
  • いつ、誰が同意したのかを管理しやすくなる
  • 貸切サウナ等の予約フローに同意手続きを組み込みやすい
  • 過去の同意内容を確認しやすくなる

といったメリットがあります。特に貸切サウナや客室サウナを予約制で提供している施設では、予約手続きと利用同意を一連の流れとして管理すると、現場スタッフの確認作業を効率化できます。ただし、電子化する場合も、利用者が同意内容を十分確認できる画面構成にし、どの内容に同意したのかを後から確認できるよう適切に記録・管理することが重要です。

まとめ

サウナ利用同意書は、ホテル・旅館がサウナを提供する際に、利用者の健康状態、安全な利用方法、水風呂等の利用、禁止事項、事故発生時の対応などについて事前に確認・同意を得るための書面です。サウナ利用では利用者自身の体調管理が重要となるため、施設側の安全管理だけではなく、利用者にも無理のない利用や体調不良時の利用中止を求めることが事故防止につながります。また、同意書は施設側の責任を全面的に免除するためのものではありません。施設側の安全管理と利用者側の自己管理・ルール遵守について、それぞれの役割を明確にすることが重要です。実際に導入する際には、共用サウナ、貸切サウナ、客室サウナ、水風呂、ロウリュ設備など、自施設の設備や運営方法に合わせて内容を調整し、宿泊約款、館内利用規則、サウナ利用規約などとの整合性も確認しましょう。

本ページに掲載するサウナ利用同意書(ホテル・旅館)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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