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施工範囲確認書(ガラス修理)

施工範囲確認書(ガラス修理)は、ガラス修理・交換工事を行う際に、施工箇所や作業内容、対象外となる工事、追加作業の取扱いなどを事前に確認するための書類です。施工範囲を明確にし、工事後の認識違いやトラブル防止に役立ちます。

契約書名
施工範囲確認書(ガラス修理)
バージョン / ファイル
1.00/ Word
作成日 / 更新日
特徴
ガラス修理・交換における施工対象と対象外の範囲、追加作業の取扱いを明確にできる。
利用シーン
窓ガラス交換前に施工範囲を依頼者と確認する/店舗や住宅のガラス修理で対象外となるサッシや周辺部分を明確にする
メリット
施工範囲や追加工事に関する認識の相違を防ぎ、施工後のトラブルを予防できる。
ダウンロード数
6件
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施工範囲確認書(ガラス修理)とは?

施工範囲確認書(ガラス修理)とは、窓ガラスやドアガラス、店舗ガラスなどの修理・交換工事を行う際に、施工事業者と依頼者の間で「どこまでを工事の対象とするのか」を事前に確認するための書類です。ガラス修理では、単純にガラスだけを交換する場合もあれば、既存ガラスの撤去、シーリング施工、ビート・パッキン交換、サッシ調整、撤去材の処分など、複数の作業が発生する場合があります。また、作業を開始してからサッシの腐食や変形、周辺部材の劣化などが判明し、追加工事が必要になることもあります。

そのため、施工前に、

  • 施工する場所・箇所
  • ガラス修理・交換などの具体的な作業内容
  • 既存ガラスの撤去を含むか
  • シーリングやパッキン交換を含むか
  • サッシの修理・調整を含むか
  • 撤去材の処分を含むか
  • どの部分が施工対象外となるか
  • 追加工事が発生した場合にどう対応するか

などを明確にしておくことが重要です。施工範囲確認書を作成しておけば、依頼者が想定していた工事と施工事業者が受注した工事との間に違いが生じることを防ぎやすくなります。

施工範囲確認書が必要となるケース

施工範囲確認書は、特に施工対象と施工対象外の境界が分かりにくいガラス工事で活用できます。

ガラス交換のみを行う場合

割れた窓ガラスを交換する場合でも、依頼者が「サッシの調整や清掃まで含まれている」と考えている一方、施工事業者は「ガラス交換だけを受注した」と認識している可能性があります。施工範囲確認書で「新規ガラスの取付け」「サッシ調整」「シーリング施工」などを個別に確認しておけば、作業内容を具体的に共有できます。

既存サッシを利用して施工する場合

ガラス交換では、既存のサッシや建具をそのまま利用することがあります。この場合、ガラスは新品になっても、サッシには経年劣化や傷、腐食、変形などが残る可能性があります。既存部分まで新品になるわけではないため、施工対象となるガラスと既存部分を区別しておくことが重要です。

店舗やオフィスのガラス工事を行う場合

店舗、ショーケース、オフィスの間仕切りなどでは、ガラスの周辺に建具、内装材、金物、設備などが存在する場合があります。施工対象をガラス部分に限定するのか、周辺部材の調整や交換まで含めるのかを事前に確認しておくことで、工事完了後の認識違いを防ぎやすくなります。

施工後に追加作業が発生する可能性がある場合

ガラスを取り外して初めて、サッシ内部の腐食や部材の破損などが確認されるケースもあります。このような場合に備えて、追加作業が必要となった際の説明、承諾、追加費用の取扱いを施工範囲確認書に定めておくことが重要です。

施工範囲確認書に記載する主な項目

ガラス修理の施工範囲確認書では、次のような事項を整理しておくと実務で利用しやすくなります。

  • 施工場所・建物名
  • 窓、ドア、引戸、FIX窓などの施工箇所
  • 施工対象数量
  • ガラス修理・交換・新規取付け・撤去などの施工内容
  • 既存ガラス撤去の有無
  • シーリング施工の有無
  • ビート・パッキン交換の有無
  • サッシ調整・部品交換の有無
  • 養生作業の有無
  • 撤去材処分の有無
  • 施工対象外となる作業
  • 既存部分の取扱い
  • 追加工事が必要となった場合の対応
  • 施工範囲を変更する場合の手続
  • 施工完了時の確認方法

特に重要なのは、施工対象だけではなく「施工対象外」も明確にすることです。何を行うかだけを記載すると、それ以外の作業について認識の相違が生じる可能性があります。施工対象と対象外をセットで確認することで、施工範囲をより明確にできます。

施工範囲確認書の条項ごとの解説

1. 目的

目的条項では、施工箇所、作業内容、施工対象外となる範囲を明確にし、施工後の認識の相違を防止するための書類であることを定めます。ガラス工事では「ガラス交換」という言葉だけでは、撤去、清掃、シーリング、サッシ調整、廃材処分などが含まれるのか判断できない場合があります。そのため、確認書の目的を明確にしたうえで、具体的な施工範囲を後続の条項で整理します。

2. 施工場所・施工対象

施工対象を特定するため、施工場所、建物・施設名、施工箇所、数量、施工内容などを記載します。

施工箇所については、

  • ドア
  • 引戸
  • FIX窓
  • 店舗・間仕切り

などから該当するものを選択できる形式にすると便利です。複数箇所を施工する場合は、施工図や写真、見積書などと組み合わせ、「どのガラスが対象なのか」を特定できる状態にしておくことが重要です。

3. 具体的な施工範囲

施工範囲は、ガラス交換だけでなく付随作業まで具体的に確認します。

例えば、

  • 既存ガラスの撤去
  • 新規ガラスの取付け
  • ガラス周辺の清掃
  • シーリング施工
  • ビート・パッキン交換
  • サッシ調整
  • サッシ部品交換
  • 養生
  • 撤去材の処分

などについて、「含む・含まない」を確認できるようにしておく方法があります。チェック式にしておけば、案件ごとに施工内容が異なるガラス修理でも使いやすくなります。

4. 施工対象外となる作業

施工対象外の範囲は、トラブル防止の観点から重要な項目です。例えばガラス交換を依頼された場合、サッシ本体の交換、壁や床の補修、塗装、内装工事、設備工事などは通常のガラス交換とは別の作業となることがあります。そこで、見積書や施工資料に含まれていない作業について、どこまでが対象外となるのかを明確にします。施工対象外の作業が必要になった場合には、追加工事として別途協議する仕組みにしておくと整理しやすくなります。

5. 既存部分の取扱い

ガラス修理では、既存サッシ、枠、建具、パッキン、金物などを残したまま施工するケースがあります。既存部分には経年劣化が存在する可能性があり、ガラスを交換したからといって、窓全体が新品と同じ状態になるわけではありません。そのため、施工対象外となる既存部分について新品と同等の性能や外観まで当然に保証するものではないことを確認しておくことが重要です。また、施工後に既存部分の劣化や不具合が判明した場合の取扱いも定めておくと、責任範囲を整理しやすくなります。

6. 追加作業

現地調査を行っていても、ガラスを撤去するまで確認できない部分があります。例えば、サッシ内部の腐食、部品の破損、下地の劣化、既存シーリング内部の不具合などです。こうした事情によって追加作業が必要になった場合は、施工事業者が依頼者に内容を説明し、必要に応じて追加費用や工期への影響を提示したうえで承諾を得る流れを定めます。口頭だけで追加工事を進めると、「追加料金について聞いていない」といったトラブルにつながる可能性があります。追加工事承諾書や変更見積書などを併用する方法も有効です。

7. 施工範囲の変更

工事前または施工途中に、依頼者から「この窓も交換してほしい」「サッシ部品も交換してほしい」といった変更依頼が行われる場合があります。施工範囲が変われば、材料費、施工代金、工期、施工日なども変わる可能性があります。そのため、施工範囲を変更する場合は甲乙で内容を確認し、必要に応じて見積書や注文内容も変更することが重要です。また、オーダーサイズで製作するガラスなど、すでに発注・加工された材料について変更や取消しが行われた場合の費用負担についても、あらかじめ確認しておくと実務上のトラブル防止につながります。

8. 施工範囲外の不具合

施工完了後に不具合が発生した場合、それが今回の施工によるものなのか、既存部分の劣化によるものなのかが問題になることがあります。例えば、ガラス交換後にサッシの開閉不良が発生したとしても、施工前から存在していたサッシの変形や部品の摩耗が原因である可能性があります。施工範囲外の部分についてまで施工事業者が当然に補修義務を負うと解釈されないよう、施工対象との関係を整理しておくことが大切です。

9. 仕上がりの確認

部分的なガラス交換では、既存部分と新設部分の間に外観上の差が生じる場合があります。特に、既存ガラスと同じ製品が廃番になっている場合や、長期間使用されたガラスと新品を並べる場合には、色調、透明度、光沢、質感などが完全には一致しないことがあります。施工前にこうした可能性を説明し、必要に応じて代替品の仕様を確認しておくことが重要です。

10. 施工完了の確認

施工完了後は、依頼者が実際の施工箇所を確認できるようにします。

施工範囲確認書、見積書、施工前後の写真などと照合しながら、

  • 指定されたガラスが交換されているか
  • 依頼した施工範囲が完了しているか
  • 明らかな施工不良がないか

などを確認するとよいでしょう。法人案件や複数箇所の工事では、施工完了確認書を別途作成する方法もあります。

施工範囲確認書と見積書の違い

見積書と施工範囲確認書は役割が異なります。見積書は、一般的に工事内容とその金額を提示するための書類です。一方、施工範囲確認書は、実際に施工する部分と施工しない部分を具体的に確認することに重点があります。例えば見積書に「窓ガラス交換工事 一式」とだけ記載されている場合、サッシ調整やパッキン交換、廃材処分などが含まれているか分かりにくいことがあります。

施工範囲確認書を併用して、

  • 見積書=工事内容と金額
  • 施工範囲確認書=施工対象と対象外の具体化

という形で整理すると、双方の認識をより明確にできます。

施工範囲確認書と追加工事承諾書の違い

施工範囲確認書は、基本的に施工開始前の施工範囲を確認するための書類です。

これに対して追加工事承諾書は、当初予定していなかった作業が必要となった場合に、その追加工事の内容や費用について確認するために利用できます。

例えばガラス撤去後にサッシ内部の著しい腐食が判明し、部品交換が必要になった場合には、当初の施工範囲確認書に加えて追加工事承諾書を作成すると、変更内容を記録できます。

施工範囲確認書を作成する際の注意点

施工場所を具体的に記載する

「窓ガラス1枚」のような記載だけでは、複数の窓がある建物では対象箇所を特定できない可能性があります。部屋名、階数、方角、窓番号などを記載したり、施工箇所の写真や図面を添付したりして、対象を具体的に特定できるようにしておくことが重要です。

対象外の作業を明確にする

施工内容だけではなく、施工しない部分についても確認します。特にサッシ、建具、壁、内装、塗装など、ガラスと隣接する部分については、施工対象に含まれるかどうかを明確にしておくと安心です。

見積書などの関連書類と内容を統一する

施工範囲確認書と見積書、注文書、施工図などの内容が異なっていると、どの書類が正しいのか分からなくなる可能性があります。ガラスの種類、施工箇所、数量、付随作業などについて、関連書類との整合性を確認することが重要です。

追加工事は施工前に確認する

追加工事が必要になった場合は、可能な限り施工を行う前に依頼者へ説明し、追加費用や工期への影響を確認します。特に費用が発生する追加工事については、口頭だけでなく書面や電子契約など、後から確認できる方法で承諾を残しておくと実務上有効です。

既存部分の状態を施工前に記録する

既存サッシや建具に傷、腐食、変形などがある場合、施工前に写真を撮影しておく方法があります。施工前後の状態を記録しておけば、後から不具合が指摘された場合に、施工前から存在していたものか確認しやすくなります。

案件に応じて内容を調整する

住宅の窓ガラス交換と、店舗の大型ガラス施工、オフィスのガラス間仕切り工事では、必要となる確認事項が異なります。そのため、施工範囲確認書はすべての案件で同じ内容をそのまま使用するのではなく、工事の規模、施工場所、使用するガラス、既存建物の状態などに応じて調整することが重要です。

電子契約で施工範囲を確認するメリット

施工範囲確認書は紙で作成することもできますが、電子契約を利用して確認・保存する方法もあります。

電子化することで、

  • 施工前に遠隔で内容を確認できる
  • 確認書の紛失を防ぎやすい
  • いつ確認した書類なのか管理しやすい
  • 見積書や追加工事関係の書類とまとめて管理しやすい
  • 施工事業者と依頼者の双方が内容を確認しやすい

といったメリットがあります。特にガラス修理では、現地調査、見積り、施工内容の確定、追加工事、施工完了と複数の段階で書類が発生することがあります。各段階の確認内容を記録しておくことで、案件管理もしやすくなります。

まとめ

施工範囲確認書(ガラス修理)は、ガラス修理・交換工事について、施工対象となる場所や作業内容と、施工対象外となる範囲を明確にするための書類です。ガラス工事では、ガラスそのものだけでなく、サッシ、パッキン、シーリング、建具などの周辺部分が関係します。そのため、「ガラス交換一式」のような表現だけでは、施工事業者と依頼者の認識が一致しない場合があります。施工場所、施工内容、既存ガラス撤去、サッシ調整、部品交換、撤去材処分などについて具体的に確認するとともに、既存部分の取扱いや追加工事が発生した場合の対応まで定めておくことが重要です。また、見積書、施工図、写真、追加工事承諾書、施工完了確認書などと組み合わせて利用することで、施工前から完了までの確認内容を整理できます。施工範囲を明確にすることは、依頼者にとっては「どこまで工事してもらえるのか」を把握することにつながり、施工事業者にとっては受注した工事の責任範囲を整理することにつながります。

本ページに掲載する施工範囲確認書(ガラス修理)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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