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賃貸管理委託契約書

賃貸管理委託契約書は、不動産オーナーが管理会社へ賃貸物件の管理業務を委託する際に利用する契約書です。入居者対応、賃料管理、修繕手配、滞納対応、管理報酬などを明確に定め、賃貸経営におけるトラブル防止と責任範囲の明確化を図ります。

契約書名
賃貸管理委託契約書
バージョン / ファイル
1.00 / Word
作成日 / 更新日
特徴
賃貸不動産の管理業務範囲と管理会社の権限・責任を明確に定めている。
利用シーン
不動産オーナーが管理会社へ賃貸管理を委託する場合/アパートやマンションの運営業務を外部委託する場合
メリット
管理業務の範囲や責任分担を明文化し、賃貸管理に関するトラブルを予防できる。
ダウンロード数
5件
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賃貸管理委託契約書とは?

賃貸管理委託契約書とは、不動産オーナー(賃貸人・所有者)が、管理会社へ賃貸物件の管理業務を委託する際に締結する契約書です。賃貸経営では、入居者募集、賃料回収、クレーム対応、契約更新、退去手続、修繕手配など、多くの管理業務が発生します。オーナー自身がすべてを行うことは負担が大きいため、専門の管理会社へ委託するケースが一般的です。
しかし、管理業務の範囲や責任分担を明確にしておかなければ、

  • どこまで管理会社が対応するのか分からない
  • 修繕費の負担者でトラブルになる
  • 滞納対応の責任範囲が曖昧になる
  • 管理報酬の計算方法で争いになる
  • 緊急時の対応権限が不明確になる

といった問題が発生する可能性があります。そのため、賃貸管理委託契約書は、不動産オーナーと管理会社の権利義務を明確にするための重要な契約書として活用されています。

賃貸管理委託契約書が必要となるケース

管理会社へ建物管理を委託する場合

マンションやアパートの共用部分管理、巡回点検、清掃手配などを管理会社へ依頼する場合に必要です。

賃料回収を委託する場合

入居者からの賃料収納や送金業務を管理会社へ任せる際に利用されます。

入居者対応を委託する場合

設備故障、騒音問題、近隣トラブルなどの一次対応を管理会社へ任せる場合に締結します。

オーナーが遠方に住んでいる場合

現地対応が難しいオーナーが管理会社へ包括的に管理を依頼するケースで利用されます。

複数物件を保有している場合

管理業務を効率化するため、専門会社へ一括委託する際に活用されます。

賃貸管理委託契約書に記載すべき主な条項

一般的な賃貸管理委託契約書には次の条項を盛り込みます。

  • 契約の目的
  • 管理対象物件
  • 委託業務の範囲
  • 賃料収納業務
  • 滞納対応
  • 修繕対応
  • 管理報酬
  • 実費負担
  • 管理報告義務
  • 秘密保持
  • 個人情報保護
  • 契約期間
  • 中途解約
  • 契約解除
  • 損害賠償
  • 反社会的勢力排除
  • 合意管轄

条項ごとの解説と実務ポイント

1.管理対象物件条項

管理対象となる物件を特定する条項です。
物件名や所在地だけでなく、

  • 建物名称
  • 部屋番号
  • 戸数
  • 駐車場台数
  • 店舗区画数

なども記載しておくと管理範囲が明確になります。特に複数物件を一括管理する場合は別紙一覧を添付することが一般的です。

2.委託業務条項

管理会社が行う業務範囲を定める重要条項です。代表的な業務は次のとおりです。

  • 入居者対応
  • 賃料回収
  • 更新手続
  • 解約受付
  • 退去立会
  • 修繕手配
  • 巡回点検
  • 共用部分管理
  • 滞納督促

業務内容が曖昧だと、「管理会社が対応すると思っていた」というトラブルが起きやすくなります。そのため、委託業務はできるだけ具体的に記載することが重要です。

3.賃料収納条項

賃料の回収方法を定める条項です。主な方式は次の2種類です。

  • 管理会社が代理受領する方式
  • オーナー口座へ直接入金する方式

代理受領方式の場合は、

  • 送金日
  • 控除項目
  • 管理報酬の精算方法

を明確にしておく必要があります。

4.滞納対応条項

賃料未払いが発生した場合の対応を定めます。
一般的には、

  • 電話督促
  • 文書督促
  • 訪問督促
  • 保証会社との連携

などを管理会社が実施します。
一方で、

  • 訴訟提起
  • 強制執行
  • 弁護士委任

などはオーナーの承認を必要とするケースが一般的です。

5.修繕対応条項

修繕に関する責任と権限を定めます。
実務上特に重要なのは、

  • 修繕費負担者
  • 管理会社の発注権限
  • 緊急修繕時の対応

です。例えば、「5万円以下の修繕は事前承認不要」などのルールを定めるケースもあります。

6.管理報酬条項

管理会社へ支払う報酬を定めます。代表的な報酬形態は以下のとおりです。

報酬方式 内容
定額方式 毎月一定額を支払う
賃料連動方式 賃料収入の一定割合を支払う
複合方式 定額+成功報酬

管理業務の範囲に応じて設定することが重要です。

7.秘密保持条項

管理会社は入居者情報やオーナー情報を大量に取り扱います。
そのため、

  • 個人情報
  • 契約情報
  • 賃料情報
  • 建物情報

などを第三者へ漏えいしない義務を定めます。

8.個人情報保護条項

個人情報保護法への対応として重要な条項です。
管理会社は、

  • 入居申込書
  • 本人確認書類
  • 連絡先情報
  • 保証会社情報

などを適切に管理しなければなりません。

9.契約期間・更新条項

賃貸管理契約は1年更新が一般的です。
更新方法についても、

  • 自動更新
  • 合意更新
  • 期間満了終了

のいずれかを定めておきます。

10.解除条項

管理会社の重大な契約違反や信用不安が発生した場合に契約を終了させるための条項です。
例えば、

  • 管理費の横領
  • 報告義務違反
  • 重大な法令違反
  • 破産手続開始

などを解除事由として規定します。

賃貸管理委託契約とサブリース契約の違い

混同されやすい契約としてサブリース契約があります。

項目 賃貸管理委託契約 サブリース契約
契約形態 管理委託 転貸借
賃貸人 オーナー サブリース会社
空室リスク オーナー負担 原則サブリース会社負担
家賃保証 通常なし ある場合が多い
契約目的 管理代行 一括借上げ

両者は法的性質が大きく異なるため、契約内容を十分確認する必要があります。

賃貸管理委託契約書を作成する際の注意点

管理業務の範囲を明確にする

最も多いトラブルは業務範囲に関するものです。何を管理会社が行い、何をオーナーが行うのかを明確に記載しましょう。

修繕権限を定める

緊急修繕時に承認待ちとなると被害が拡大する場合があります。事前承認不要額を設定しておくことが有効です。

管理報酬の計算方法を明確にする

消費税、振込手数料、更新料などの取扱いも契約書に記載しておくべきです。

個人情報保護への対応を行う

管理会社は個人情報を扱うため、情報管理体制や漏えい時の対応を明確にしておく必要があります。

賃貸住宅管理業法との整合性を確認する

管理戸数や業務内容によっては賃貸住宅管理業法の規制対象となる場合があります。管理会社の登録状況も確認しておくことが重要です。

まとめ

賃貸管理委託契約書は、不動産オーナーと管理会社との間で管理業務の内容や責任範囲を明確にするための重要な契約書です。賃料管理、入居者対応、修繕手配、滞納対応など、賃貸経営に必要な業務を適切に委託することで、オーナーの負担軽減と安定した物件運営を実現できます。一方で、管理業務の範囲や修繕権限、報酬体系が曖昧なまま契約すると、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。契約締結時には業務内容を具体的に定め、実際の運営体制に即した契約書を整備することが重要です。

本ページに掲載する賃貸管理委託契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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