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将来予測に関する確認書(FP)

将来予測に関する確認書(FP)は、ファイナンシャルプランナーがライフプランやキャッシュフロー表などの将来予測を提示する際に、試算の前提条件や結果が保証されるものではないこと、相談者自身が最終判断を行うことなどを確認するためのひな形です。

契約書名
将来予測に関する確認書(FP)
バージョン / ファイル
1.00/ Word
作成日 / 更新日
特徴
FPが提示する将来予測について、試算の前提条件、非保証、制度・経済環境の変化、相談者の自己判断を明確にできる。
利用シーン
FPがライフプラン・キャッシュフロー表を作成して将来の家計を試算する/住宅資金・教育資金・老後資金・資産形成などの長期シミュレーションを提示する
メリット
将来予測と実際の結果が異なる可能性を事前に共有し、FPと相談者の認識のずれや将来のトラブルを防ぎやすくなる。
ダウンロード数
4件
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将来予測に関する確認書(FP)とは?

将来予測に関する確認書(FP)とは、ファイナンシャルプランナー(FP)が相談者に対してライフプラン、キャッシュフロー、住宅資金、教育資金、老後資金、資産形成などに関する将来予測やシミュレーションを提示する際に、その予測の性質や前提条件、注意事項について確認するための書面です。FP相談では、現在の収入や支出、資産、負債、家族構成などの情報をもとに、10年後、20年後、30年後といった長期的な家計状況を予測することがあります。たとえば、次のような内容です。

  • 将来の収入と生活費の予測
  • 年間収支や貯蓄残高の推移
  • 住宅購入後の住宅ローン返済計画
  • 子どもの進学に伴う教育費の予測
  • 退職後に必要となる老後資金の試算
  • 公的年金の受給額を考慮した老後収支
  • 資産運用を行った場合の資産残高のシミュレーション
  • 保険料や保障額を考慮した家計分析

しかし、これらの数値は将来の結果を確定するものではありません。将来の収入、物価、金利、運用利回り、税制、社会保障制度などが変化すれば、実際の結果は当初の予測と大きく異なる可能性があります。そのため、FPが将来予測を提示するときには、単にシミュレーション結果を渡すだけではなく、どのような前提条件で計算されているのか、将来の結果を保証するものではないことなどを相談者と共有しておくことが重要です。将来予測に関する確認書は、このようなFPと相談者との認識を明確にし、将来的な認識のずれやトラブルを予防するために利用できます。

将来予測に関する確認書が必要となるケース

将来予測に関する確認書は、FPが将来の家計や資産状況について具体的な数値を提示する場合に活用できます。特に次のような相談では、将来予測が重要な判断材料となるため、予測の前提条件や注意事項を明確にしておくことが有効です。

  • ライフプラン表を作成する場合
  • キャッシュフロー表を作成する場合
  • 住宅購入可能額をシミュレーションする場合
  • 住宅ローンの返済計画を作成する場合
  • 子どもの教育資金を試算する場合
  • 老後に必要となる資金を試算する場合
  • 公的年金の受給額を踏まえて老後収支を予測する場合
  • 資産運用を含めた将来資産額をシミュレーションする場合
  • 保険の見直しを含めた家計改善を提案する場合
  • 退職、独立、転職などを踏まえた収支計画を作成する場合

将来予測はFP相談において非常に有用ですが、相談者がシミュレーション結果を確定的な数字として受け取ってしまうと、後になって認識のずれが生じる可能性があります。そのため、シミュレーションを提示する段階で、予測結果の位置付けについて書面で確認しておくことが重要になります。

将来予測に関する確認書を作成する目的

将来予測に関する確認書を作成する主な目的は、FPが提示する数値が一定の条件に基づく試算であることを相談者に明確に伝えることです。将来の家計状況を完全に予測することはできません。たとえば現在の年収を基準として30年間のキャッシュフローを計算しても、その期間中に転職、退職、昇給、独立などが発生すれば収入は変化します。支出についても同様です。結婚、出産、進学、住宅購入、介護などのライフイベントによって支出額は変化します。さらに、個人の生活状況とは別に、物価、金利、税制、社会保障制度などの外部環境も変化する可能性があります。
そのため、確認書によって、

  • どのような情報を使って予測したのか
  • どのような前提条件を設定したのか
  • 前提条件が変われば結果も変わること
  • 将来の結果を保証するものではないこと
  • 最終的な意思決定は相談者自身が行うこと

を明確にしておくことがポイントです。

将来予測に関する確認書に盛り込むべき主な項目

FP向けの将来予測に関する確認書では、将来予測の対象だけでなく、予測に使用する情報、非保証、制度変更への対応などを整理しておく必要があります。主な項目としては、次のような内容が挙げられます。

  • 確認書の目的
  • 将来予測の定義
  • シミュレーションの対象範囲
  • 将来予測に使用する前提条件
  • 相談者による情報提供
  • 将来予測の非保証
  • 資産運用に関する予測
  • 住宅資金・住宅ローンに関する予測
  • 公的年金・社会保障に関する予測
  • 税金・社会保険料等に関する取扱い
  • 保険に関する予測
  • ライフイベント変更時の取扱い
  • 制度・経済環境変更時の取扱い
  • 相談者による最終的な意思決定
  • 作成資料の取扱い
  • 再試算・見直し

将来予測には複数の不確定要素が含まれるため、単純に「将来の結果を保証しません」と記載するだけではなく、何が変化すると結果が変わるのかを具体的に整理しておくことが重要です。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 将来予測の定義

最初に、確認書における「将来予測」が何を意味するのかを明確にします。FP業務では、ライフプラン、キャッシュフロー、住宅ローン、教育資金、老後資金などさまざまな試算が行われます。
そのため、将来予測の対象として、

  • 収入
  • 支出
  • 貯蓄
  • 資産残高
  • 住宅ローン
  • 教育費
  • 老後生活費
  • 公的年金
  • 資産運用
  • 税金・社会保険料

などを整理しておくと、確認書の適用範囲が分かりやすくなります。

2. 将来予測の前提条件

将来予測では、前提条件の設定が非常に重要です。
たとえば、現在30歳の相談者について65歳までのキャッシュフローを作成する場合、35年間の収入、生活費、教育費、住宅費などを一定の条件によって予測することになります。
しかし、これらの数値が実際にそのとおりになるとは限りません。
確認書では、

  • 現在及び将来の収入
  • 生活費
  • 就業期間
  • 退職時期
  • 住宅購入時期
  • 住宅ローン金利
  • 教育費
  • 資産運用の想定利回り
  • 物価上昇率
  • 公的年金

などが一定の仮定に基づいて設定されていることを明確にしておくことが大切です。

3. 相談者による情報提供

FPが作成する将来予測の精度は、相談者から提供される情報に大きく左右されます。収入や資産、借入額などが実際の状況と異なれば、それを基礎として作成されたキャッシュフローも実態とは異なるものになります。そのため、相談者には可能な範囲で正確かつ最新の情報を提供してもらうことが重要です。確認書では、相談者から提供された情報に誤りや不足があった場合、将来予測にも差異が生じる可能性があることを明記しておくと、シミュレーションの位置付けがより明確になります。

4. 将来予測の非保証

将来予測に関する確認書の中でも、特に重要なのが非保証に関する項目です。キャッシュフロー表などに具体的な金額が表示されていると、相談者がその金額を確定的な将来予測として受け取る可能性があります。
しかし実際には、

  • 景気
  • 雇用環境
  • 収入
  • 物価
  • 金利
  • 為替
  • 金融市場
  • 税制
  • 社会保障制度

など、多数の要素が将来の家計に影響します。したがって、予測結果は将来の家計状況や資産額などを保証するものではないことを明確にしておく必要があります。

5. 資産運用に関する将来予測

資産運用を含むシミュレーションでは、特に注意が必要です。たとえば「年率3%で運用する」といった条件を設定して将来資産額を計算することがありますが、これはあくまで計算上の仮定です。実際の金融商品には価格変動があり、想定した収益が得られない場合や元本割れが発生する場合もあります。そのため、想定利回りが将来の運用成果を保証するものではないことを確認しておくことが重要です。また、具体的な金融商品の購入や売却については、相談者自身が商品の内容やリスクを確認した上で判断するという点も整理しておく必要があります。

6. 住宅ローンに関する将来予測

住宅購入相談では、住宅ローンの返済額や借入可能額をシミュレーションするケースがあります。この場合も、FPが提示した数値と実際の借入条件が一致するとは限りません。実際の融資条件は、金融機関による審査や商品内容などによって決まります。また、変動金利型住宅ローンでは、将来の金利変動によって返済額や総返済額が変化する可能性があります。
そのため、

  • FPによる試算は融資承認を保証しないこと
  • 実際の借入条件は金融機関等が決定すること
  • 金利変動によって返済額が変わる可能性があること

などを確認事項として盛り込むことが有効です。

7. 年金・社会保障に関する将来予測

老後資金相談では、公的年金の受給見込額を使用して将来の収支を計算することがあります。ただし、公的年金をはじめとする社会保障制度は、将来的に制度が変更される可能性があります。また、実際の受給額は加入期間や報酬などによって異なります。そのため、FPによる年金額の試算については一定の条件に基づく概算として位置付け、必要に応じて日本年金機構などの関係機関が提供する情報で確認することが重要です。

8. 税金に関する将来予測

キャッシュフロー表では、所得税、住民税、社会保険料などを考慮することがあります。これらについても、将来の制度変更によって金額が変化する可能性があります。また、個別具体的な税務判断が必要となる場合には、FP業務だけで完結させず、必要に応じて税理士などの専門家への確認を検討することが重要です。

9. 保険に関する予測

FP相談では、生命保険や医療保険などの保障内容を家計シミュレーションへ反映する場合があります。この場合、保険料、保障額、解約返戻金などについて一定の数値を使用することがありますが、実際の契約内容については保険会社が発行する正式な資料や保険契約、約款などを確認する必要があります。確認書では、FPが作成した試算と保険会社による正式な契約内容との位置付けを明確にしておくことがポイントです。

10. ライフイベント変更時の見直し

ライフプランは、一度作成すれば永久に使用できるものではありません。相談者の生活状況は時間の経過とともに変化します。
たとえば、

  • 結婚した
  • 子どもが生まれた
  • 転職した
  • 独立・起業した
  • 住宅を購入した
  • 予定していた進学先が変わった
  • 退職時期を変更した
  • 親の介護が必要になった

といった変化が生じれば、以前作成した将来予測が現在の状況に合わなくなる可能性があります。そのため、大きなライフイベントが発生した場合には、キャッシュフロー表などを再度見直すことが重要です。

11. 相談者による最終判断

FPが提示する将来予測は、相談者が意思決定を行うための参考情報として位置付けることが重要です。住宅を購入するか、保険を見直すか、資産形成を始めるか、退職時期を変更するかといった重要な判断は、将来の生活そのものに影響します。したがって、FPから提供されたシミュレーションだけで自動的に意思決定が行われるものではなく、相談者が必要な情報を確認した上で最終的に判断することを確認書で明確にしておきます。

将来予測に関する確認書とキャッシュフロー表の関係

FP業務では、将来予測に関する確認書とキャッシュフロー表を組み合わせて使用することが考えられます。キャッシュフロー表は、将来の収入、支出、貯蓄残高などを年単位で可視化する資料です。具体的な数字によって将来の家計状況を把握できるため、相談者にとって分かりやすい反面、その数値が確定的な将来の結果であると誤解されないよう注意する必要があります。
そこで、キャッシュフロー表を提示する際に将来予測に関する確認書を利用し、

  • 計算に使用した前提条件
  • 想定利回り
  • 物価上昇率
  • 収入の想定
  • 住宅費や教育費の想定
  • 年金等の取扱い
  • 将来の結果を保証しないこと

などについて認識を共有しておく方法が考えられます。

将来予測に関する確認書とFP相談契約書の違い

将来予測に関する確認書は、FP相談そのものについて契約条件を定める契約書とは役割が異なります。FP相談契約書では、一般的に相談業務の内容、報酬、契約期間、解約、個人情報の取扱いなど、FPと相談者との契約関係全体について定めます。一方、将来予測に関する確認書は、FP相談の中で提示されるシミュレーションや予測について、その性質や注意事項を確認することを中心とした書面です。
したがって、業務内容によっては、

  • FP相談契約書で基本的な契約関係を定める
  • キャッシュフロー表作成申込書で具体的な依頼内容を確認する
  • 将来予測に関する確認書でシミュレーションの前提と注意事項を確認する

といった形で書類を使い分けることが考えられます。

将来予測に関する確認書を作成する際の注意点

将来の結果を断定する表現を避ける

将来予測では、「必ずこの金額になる」「この方法なら老後資金は不足しない」といった断定的な表現は避け、一定の前提条件に基づく試算であることが分かるようにすることが重要です。

シミュレーションの前提条件を明確にする

同じ家計でも、物価上昇率や運用利回り、住宅ローン金利などの設定によって結果は変わります。そのため、可能な範囲で前提条件を明確にし、相談者がどの条件で計算された数字なのか把握できるようにしておくことが大切です。

確認書だけに頼らない

確認書を作成しているからといって、FP側の説明が不要になるわけではありません。特に重要な前提条件やリスクについては、相談者が理解できるよう説明し、その上で確認書を利用することが望まれます。

専門分野との境界を意識する

FP相談では、税務、法律、社会保険、金融商品など複数の専門領域が関係することがあります。個別具体的な内容について専門的判断が必要となる場合には、必要に応じて税理士、弁護士その他の専門家や関係機関への確認を案内することが重要です。

定期的な見直しを前提にする

長期的なライフプランほど、当初の前提条件と実際の生活状況との差が大きくなる可能性があります。結婚、出産、転職、住宅購入などの大きな変化があった場合だけでなく、一定期間ごとにキャッシュフローやライフプランを確認し、必要に応じて再試算することが考えられます。

将来予測に関する確認書を電子契約で取り交わすメリット

将来予測に関する確認書は、紙だけでなく電子的に確認・保存する運用も考えられます。FP相談ではオンライン面談を利用するケースもあり、相談者とFPが離れた場所にいることもあります。
電子的な運用を取り入れることで、

  • オンライン相談でも確認手続きを進めやすい
  • 確認書の印刷や郵送の負担を軽減できる
  • 相談者ごとの確認書を管理しやすくなる
  • 確認日や確認済みの書類を整理しやすくなる
  • キャッシュフロー表などの関連資料と合わせて管理しやすくなる

といったメリットが考えられます。特に複数の相談者を継続的にサポートするFP事務所では、相談契約書、申込書、各種確認書などの管理方法を統一しておくことで、業務を整理しやすくなります。

まとめ

将来予測に関する確認書(FP)は、ファイナンシャルプランナーがライフプラン、キャッシュフロー、住宅資金、教育資金、老後資金、資産形成などについて将来のシミュレーションを提示するときに、その前提条件や注意事項を相談者と共有するための書面です。将来予測は、相談者が今後の生活や資金計画を考える上で有用な資料ですが、将来の結果を保証するものではありません。収入や支出だけでなく、物価、金利、金融市場、税制、社会保障制度、家族構成などが変われば、実際の結果も変化します。
そのため、確認書では、

  • 将来予測が一定の前提条件に基づくこと
  • 相談者から提供された情報をもとに試算すること
  • 将来の結果を保証するものではないこと
  • 資産運用には価格変動等のリスクがあること
  • 住宅ローンの実際の条件は金融機関等によって決定されること
  • 税制や社会保障制度が将来変更される可能性があること
  • ライフイベントの変化に応じて再試算が必要になる場合があること
  • 重要な意思決定は相談者自身が行うこと

などを整理しておくことが重要です。また、確認書を作成するだけではなく、FPがシミュレーションの前提条件や限界を適切に説明し、相談者が内容を理解した上で利用できる状態にすることも大切です。将来予測に関する確認書をFP相談契約書やキャッシュフロー表作成申込書などと適切に組み合わせることで、FPと相談者双方の認識を整理し、より分かりやすい相談サービスの運営につなげることができます。

本ページに掲載する将来予測に関する確認書(FP)のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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