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客室内撮影利用契約書

客室内撮影利用契約書は、ホテル・旅館の客室で写真や動画の撮影を行う際に、撮影範囲や機材利用、撮影物の利用条件、禁止事項、原状回復、損害賠償などを定める契約書です。商用撮影やSNS・Webサイト向けの撮影にも活用できます。

契約書名
客室内撮影利用契約書
バージョン / ファイル
1.00/ Word
作成日 / 更新日
特徴
ホテル・旅館の客室内撮影について、撮影条件から撮影物の利用、施設・備品の取扱いまでまとめて定められる。
利用シーン
企業や制作会社がホテル客室で商品・広告撮影を行う/宿泊客やクリエイターが客室でSNS・Webサイト向けの写真や動画を撮影する
メリット
撮影範囲や禁止事項、原状回復、撮影物の利用条件を事前に明確化し、施設側と撮影者側のトラブルを予防できる。
ダウンロード数
13件
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「客室内撮影利用契約書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

目次

客室内撮影利用契約書とは?

客室内撮影利用契約書とは、ホテル・旅館の客室を利用して写真や動画などの撮影を行う際に、施設運営者と撮影利用者との間で、撮影条件や利用範囲、禁止事項、設備・備品の取扱い、撮影物の利用方法、損害発生時の責任などを定める契約書です。ホテルや旅館の客室は本来、宿泊を目的として提供される空間ですが、実際には商品撮影、広告撮影、モデル撮影、インタビュー、SNS用コンテンツ、YouTube等の動画撮影などに利用されることがあります。通常の宿泊とは異なり、撮影ではカメラや照明、三脚などの機材を持ち込んだり、家具や備品を移動したり、複数のスタッフや出演者が客室へ出入りしたりする場合があります。また、撮影した写真や映像がインターネットや広告媒体などを通じて広く公開される可能性もあります。そのため、施設側としては通常の宿泊約款や館内利用規則だけではなく、撮影特有の条件を契約書で明確にしておくことが重要です。客室内撮影利用契約書を作成することで、主に次の事項を事前に整理できます。

  • 撮影日時や撮影目的
  • 撮影を認める客室・場所
  • 撮影参加人数
  • カメラ・照明等の機材の使用条件
  • 客室設備や備品の取扱い
  • 他の宿泊客や従業員のプライバシーへの配慮
  • 撮影した写真・動画の利用条件
  • ホテル・旅館の名称やロゴ等の使用
  • 禁止される撮影行為
  • 撮影終了後の原状回復
  • 施設を破損・汚損した場合の損害賠償

このように、客室内撮影利用契約書は、単に客室を貸し出すための書類ではなく、撮影によって生じる施設管理、プライバシー、権利関係、損害などのリスクを整理するための重要な契約書です。

客室内撮影利用契約書が必要となるケース

ホテル・旅館の客室で撮影を行う場合でも、撮影内容によって施設側が負うリスクは大きく異なります。特に商用利用や大規模な撮影では、事前に契約条件を明確にしておく必要性が高くなります。

1. 商品・広告の撮影を行う場合

アパレル、化粧品、旅行用品、家電、飲食物などの商品を客室内で撮影し、広告やECサイト、パンフレットなどに掲載するケースです。通常の宿泊利用と比較して、照明や三脚、撮影用背景などの機材が持ち込まれる可能性があります。家具を移動したり、長時間にわたり撮影したりすることもあるため、利用可能な機材や設備の取扱いを契約で定めておくことが重要です。

2. SNSや動画配信用の撮影を行う場合

Instagram、TikTok、YouTubeなどに掲載する写真や動画をホテル・旅館の客室内で撮影するケースもあります。個人的な記念撮影の範囲を超え、企業案件や広告収益を伴うコンテンツとして公開される場合には、商用撮影として扱う施設も考えられます。撮影目的や公開予定媒体を事前に確認し、施設名やロゴなどをどのように表示できるのかについても整理しておくと、公開後のトラブル防止につながります。

3. モデル・出演者を伴う撮影を行う場合

モデル、タレント、インフルエンサー、俳優などを客室内で撮影するケースです。撮影スタッフや出演者が多数出入りすると、騒音や共用部分の混雑などによって他の宿泊客へ影響する可能性があります。そのため、参加人数、撮影時間、使用場所、共用部分での撮影可否などをあらかじめ確認することが重要です。

4. 雑誌・Webメディア等の撮影を行う場合

旅行雑誌、Webメディア、観光情報サイト、企業オウンドメディアなどが、ホテル・旅館を紹介する目的で客室を撮影することがあります。施設側が撮影を許可したとしても、ホテル・旅館の名称やロゴ等について無制限の利用を認めたことになるとは限りません。撮影物の用途や掲載媒体を確認し、必要に応じて施設名称等の使用条件を別途定めることが重要です。

5. インタビューや対談を撮影する場合

客室をインタビュー、対談、動画番組などの撮影場所として利用するケースもあります。撮影内容によっては音響機材や照明機材が持ち込まれ、長時間にわたり客室を使用することがあります。そのため、通常の宿泊利用とは区別して撮影条件を設定することが考えられます。

客室内撮影利用契約書に盛り込むべき主な条項

客室内撮影利用契約書では、一般的に次のような事項を定めます。

  • 撮影の目的
  • 撮影日時・撮影時間
  • 使用する客室・撮影可能場所
  • 撮影参加人数
  • 撮影機材の搬入・使用条件
  • 利用料金・追加料金
  • 施設・備品の取扱い
  • 第三者のプライバシーへの配慮
  • 撮影物の利用条件
  • 知的財産権等の取扱い
  • 禁止事項
  • 撮影中止の条件
  • 原状回復
  • 機材・貴重品等の管理
  • 損害賠償
  • 不可抗力
  • 契約解除
  • 準拠法・合意管轄

ホテル・旅館によって撮影を許可できる範囲や施設構造が異なるため、自施設の運用ルールに合わせて内容を調整することが重要です。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 撮影内容に関する条項

最初に明確にしておきたいのが、誰が、いつ、どこで、何を目的として撮影するのかという基本情報です。契約書では、撮影日、撮影時間、使用客室、撮影目的、撮影内容、撮影責任者、参加人数、使用機材、公開予定媒体などを記載します。例えば、施設側が商品撮影として許可したにもかかわらず、実際には大人数による動画撮影が行われれば、施設運営への影響が大きく変わります。そのため、申込時に撮影内容を具体化し、内容を変更するときには事前承諾を必要とする仕組みにしておくことがポイントです。

2. 利用場所に関する条項

客室の撮影を許可したからといって、ホテル・旅館の館内すべてで自由に撮影できる状態にする必要はありません。

特に、

  • 廊下
  • ロビー
  • エレベーター
  • レストラン
  • 大浴場
  • ラウンジ
  • バックヤード

などは、他の宿泊客や従業員が利用する場所です。客室外で撮影する場合には別途許可を必要とするなど、撮影可能範囲を明確にすることで、無断撮影を防ぎやすくなります。

3. 撮影機材の搬入に関する条項

本格的な撮影では、カメラだけでなく、三脚、照明、背景設備、音響機器などが使用される場合があります。大型機材は床や壁を傷つける可能性があるほか、電源設備への負荷、避難経路の妨害、転倒事故などにつながる可能性があります。そのため、大型機材や特殊機材については事前申告を求め、施設側が安全管理上問題があると判断した場合には使用を制限できるようにしておくことが重要です。

4. 客室設備・備品に関する条項

撮影では、構図を整えるためにテーブル、椅子、ベッド周辺の備品などを移動する場合があります。そこで契約書では、家具・備品の移動には施設側の承諾を必要とし、撮影終了後には元の状態へ戻すことを定めておきます。また、壁や床への固定についても注意が必要です。釘、ねじ、強力な粘着テープなどを使用すると、内装を損傷する可能性があります。禁止する固定方法や装飾方法をあらかじめ定めておくことで、施設の破損リスクを抑えられます。

5. プライバシーに関する条項

ホテル・旅館での撮影では、他の宿泊客が偶然映り込む可能性があります。特にロビー、廊下、エレベーターなどの共用部分で撮影する場合には注意が必要です。契約書では、他の宿泊客、来館者、従業員などを本人の承諾なく撮影しないことや、個人を識別できる情報を適切な承諾なく公開しないことを定めておくことが考えられます。撮影だけでなく、公開段階まで考えてルールを設けることがポイントです。

6. 撮影物の利用に関する条項

客室内撮影では、撮影を許可することと、撮影した写真や映像をどのような用途にも自由に利用することは分けて考える必要があります。

例えば、

  • 企業Webサイト
  • SNS
  • 動画配信サービス
  • テレビ番組
  • 雑誌
  • Web広告
  • 商品パッケージ
  • 販売促進用パンフレット

など、撮影物にはさまざまな利用方法があります。そのため、撮影目的や掲載予定媒体を申込段階で確認し、必要に応じて利用方法について事前協議を求める形にしておくと管理しやすくなります。

7. ホテル名・ロゴ等の利用に関する条項

ホテル・旅館の客室が写真や動画に映り込むことと、施設の名称やロゴなどを広告に使用することは別の問題です。施設名やロゴ等の使用については、施設側のブランド管理にも関係します。そのため、客室内での撮影を許可したことのみをもって、施設名称、商号、ロゴ、商標などについて包括的な使用許諾が与えられるわけではないことを契約書で整理しておくことが重要です。

8. 禁止事項に関する条項

撮影時の禁止事項は、できるだけ具体的に定めることがポイントです。

例えば、

  • 法令や公序良俗に反する撮影
  • 第三者の権利を侵害する撮影
  • 無断での火気・煙・危険物の使用
  • 大音量や強い振動を伴う撮影
  • 施設設備の無断加工
  • 許可人数を大幅に超える入室
  • 許可されていない区域での撮影

などが考えられます。撮影方法は多様化しているため、個別の禁止事項に加えて、施設運営や安全管理上不適切な行為について制限できる内容を設ける方法もあります。

9. 撮影中止に関する条項

撮影当日に契約内容と異なる撮影が行われたり、他の宿泊客への迷惑行為が発生したりした場合、施設側が何も対応できなければトラブルが拡大する可能性があります。そこで、契約違反や安全上の問題などが生じた場合には、施設側が撮影方法の変更、一時停止または中止を求められるようにしておくことが重要です。あわせて、撮影者側の責任によって中止となった場合の利用料金の取扱いも定めておくと、料金をめぐる紛争を防ぎやすくなります。

10. 原状回復に関する条項

撮影終了後は、家具や備品を元の位置へ戻し、客室を利用前の状態に戻すことを定めます。撮影によって壁、床、家具、寝具、備品などが破損・汚損した場合には、速やかに施設側へ報告することも重要です。また、通常の客室清掃では対応できない汚れが発生した場合などに備えて、撮影者側の責任によって特別清掃や修繕が必要となった場合の費用負担についても明確にしておきます。

11. 撮影機材や貴重品の管理に関する条項

高額なカメラ、レンズ、パソコンなどが客室へ持ち込まれることがあります。施設側と撮影者側の責任範囲を明確にするため、持込み機材や衣装、商品、貴重品などについては、原則として撮影者自身の責任で管理することを定めておくことが考えられます。ただし、施設側の責任を一律に排除できるとは限らないため、免責条項については適用される法令との整合性を確認する必要があります。

12. 損害賠償に関する条項

撮影中に客室の設備を破損したり、第三者とのトラブルによってホテル・旅館側に損害が発生したりする可能性があります。そのため、契約違反や撮影者側の責任によって施設に損害を与えた場合の賠償責任について定めます。特に商用撮影では高額な機材や多数のスタッフが関係することもあるため、責任の所在を事前に明確にしておくことが重要です。

13. 不可抗力に関する条項

ホテル・旅館では、地震、台風、洪水、火災、停電、感染症、交通機関の重大な障害などにより、予定していた撮影を実施できなくなる可能性があります。このような当事者の合理的な支配を超える事情が発生した場合について、撮影日時の変更や料金の取扱いを協議することを契約書に定めておくと、突発的な事態にも対応しやすくなります。

客室内撮影利用契約書を作成する際の注意点

通常の宿泊と商用撮影を区別する

宿泊客が旅行の記念として客室を撮影する場合と、企業が広告制作のために客室を使用する場合では、施設への負担やリスクが異なります。ホテル・旅館側は、どの程度の撮影を通常の宿泊利用として認め、どこから事前申請が必要な撮影として扱うのか、運用基準を決めておくとよいでしょう。

宿泊約款や利用規則との整合性を確認する

客室内撮影利用契約書だけでルールを完結させるのではなく、ホテル・旅館で既に使用している宿泊約款、館内利用規則、キャンセル規定などとの整合性を確認することが重要です。例えば、キャンセル料金について撮影契約書と宿泊約款で異なる内容が記載されていると、どちらが適用されるのかについて争いになる可能性があります。既存の規定との優先関係についても必要に応じて整理しましょう。

撮影目的と公開媒体を具体的に確認する

申込時に単に撮影と記載するだけでは、施設側が利用実態を判断できません。広告撮影、商品撮影、SNS投稿、動画配信、雑誌掲載など、撮影目的と公開予定媒体をできるだけ具体的に確認することが重要です。公開範囲が大きい撮影ほど、施設のブランドや第三者のプライバシーへの影響について慎重に検討する必要があります。

共用部分の撮影ルールを明確にする

客室内撮影の許可を受けた利用者が、そのまま廊下やロビーなどでも撮影を始めてしまうケースを防ぐため、撮影許可の対象範囲を明確にします。特に他の宿泊客が映り込む可能性が高い場所については、客室とは別に許可制とすることが考えられます。

施設名やロゴの利用条件を整理する

商用撮影では、撮影された客室だけでなく、ホテル・旅館の名称やロゴが広告等に掲載される可能性があります。施設名を商品の推薦や広告への協賛と誤認されるような方法で使用されると、施設側のブランドイメージに影響することがあります。撮影許可と名称・ロゴ等の利用許可を区別し、必要に応じて個別の承諾を求める運用が重要です。

個人利用と事業者利用で契約内容を調整する

撮影者が一般消費者である場合と、制作会社や広告会社などの事業者である場合では、適用される法令や契約上のリスクが異なる場合があります。特に免責、損害賠償、キャンセル料などの規定については、一方的に施設側に有利な内容とするのではなく、実際の利用者や取引内容に応じて適切な内容を設定することが重要です。

大規模撮影は別途詳細な条件を設定する

数名程度の撮影と、数十名のスタッフが参加する広告・映像制作では、必要となる管理体制が大きく異なります。

大規模な撮影の場合には、

  • スタッフ・出演者名簿
  • 機材一覧
  • 搬入・搬出時間
  • 電源使用条件
  • 駐車スペース
  • 控室
  • 共用部分の使用範囲
  • 警備・安全管理
  • 撮影スケジュール

などについて、別紙や撮影計画書を用いて具体的に管理する方法も有効です。

客室内撮影利用契約書とロケ撮影利用契約書の違い

客室内撮影利用契約書は、主としてホテル・旅館の客室を撮影場所として利用するケースを想定した契約書です。一方、ロケ撮影利用契約書は、客室だけでなくロビー、外観、庭園、レストラン、宴会場、廊下、駐車場など、施設の複数箇所を映画、テレビ、CM、ドラマ等の撮影場所として使用するケースにも対応するものです。客室内のみの比較的小規模な撮影であれば客室内撮影利用契約書を使用し、施設全体を使用する撮影や大人数・大型機材を伴う撮影については、より詳細な条件を盛り込んだロケ撮影利用契約書を使用するなど、撮影規模に応じて使い分けることが考えられます。

客室内撮影利用契約書を電子契約で締結するメリット

客室内撮影は、撮影会社やクリエイターがホテル・旅館から離れた地域に所在しているケースも多く、契約締結のためだけに来館することは効率的ではありません。電子契約を利用すれば、契約書をオンラインで送付し、双方が内容を確認したうえで契約締結まで進めることができます。また、撮影日時、撮影場所、撮影目的、利用媒体などを契約書として記録しておけば、後から撮影条件を確認する際にも役立ちます。撮影案件を継続的に受け入れているホテル・旅館では、契約書のひな形と電子契約を組み合わせることで、案件ごとの契約手続きを標準化しやすくなります。

まとめ

客室内撮影利用契約書は、ホテル・旅館の客室を写真・動画等の撮影場所として提供する際に、施設側と撮影利用者側のルールを明確にするための契約書です。特に、商用撮影やSNS・Webサイト向けの撮影では、通常の宿泊とは異なり、撮影機材の搬入、家具・備品の移動、スタッフの出入り、第三者の映り込み、撮影物の公開、施設名称やロゴの利用など、さまざまな問題が発生する可能性があります。

そのため、

  • 撮影日時・目的・場所を具体的にする
  • 使用できる機材や施設の範囲を決める
  • 他の宿泊客や従業員のプライバシーに配慮する
  • 撮影物の利用目的や公開媒体を確認する
  • 施設名・ロゴ等の利用条件を整理する
  • 設備・備品の破損や汚損に備えて原状回復を定める
  • 禁止事項や撮影中止の条件を明確にする
  • 損害が発生した場合の責任関係を整理する

といった点を契約書に盛り込むことが重要です。撮影条件を口頭だけで決めるのではなく、客室内撮影利用契約書として記録しておくことで、ホテル・旅館側と撮影者側の認識のずれを減らし、撮影当日や撮影物公開後のトラブル防止につながります。なお、実際に契約書を使用する際は、施設の規模、撮影内容、商用利用の有無、宿泊約款、館内利用規則などによって必要な条項が異なります。本ひな形および解説は一般的な参考情報であり、個別案件について法的な有効性や適合性を保証するものではありません。実際の運用にあたっては、自施設の条件に合わせて内容を調整し、必要に応じて弁護士等の専門家へ確認することを推奨します。

本ページに掲載する客室内撮影利用契約書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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