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発信者番号利用に関する確認書

発信者番号利用に関する確認書は、電話代行事業者が委託者指定の電話番号を利用して発信業務を行う際に使用するひな形です。発信者番号の利用範囲、管理方法、禁止事項、番号表示、利用停止、事故発生時の対応などを明確にできます。

契約書名
発信者番号利用に関する確認書
バージョン / ファイル
1.00/ Word
作成日 / 更新日
特徴
電話代行業務における発信者番号の利用条件と管理責任を明確にできる。
利用シーン
電話代行会社が依頼企業の電話番号を使用して顧客へ発信する/コールセンターが委託元指定の番号を利用して折り返し対応や案内業務を行う
メリット
発信者番号の利用範囲や管理方法を事前に確認し、不正利用や誤表示などのトラブルを防止できる。
ダウンロード数
2件
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「発信者番号利用に関する確認書」の本ひな形の利用にあたっては、必ず「契約書ひな形ダウンロード利用規約」をご確認ください。無料ダウンロードされた時点で、規約に同意いただいたものとさせていただきます。

発信者番号利用に関する確認書とは?

発信者番号利用に関する確認書とは、電話代行会社やコールセンターなどが、委託者から指定された電話番号を利用して電話発信を行う際に、発信者番号の利用条件や管理方法、責任範囲などを明確にするための書面です。電話代行というと、企業にかかってきた電話を代わりに受ける受電業務をイメージしやすいですが、実際には顧客への折り返し連絡、予約確認、営業電話、問い合わせへの回答、各種案内など、電話代行事業者側から電話を発信する業務もあります。このような発信業務では、電話代行事業者自身の電話番号ではなく、委託元企業が指定する電話番号を発信者番号として利用するケースがあります。委託元の電話番号を利用することで、電話を受けた顧客から見れば、普段利用している企業の電話番号から連絡が来たように確認できるため、電話代行サービスであることを意識させずに業務を行いやすくなります。一方、第三者である電話代行事業者が企業の電話番号を利用する以上、利用できる業務や期間、発信対象、番号の管理方法などを事前に明確にしておくことが重要です。
発信者番号利用に関する確認書を作成することで、

  • どの電話番号を利用するのか
  • どの業務で番号を利用できるのか
  • 誰に対する発信に利用できるのか
  • 番号や認証情報をどのように管理するのか
  • 業務終了後に番号をどのように取り扱うのか
  • 不正利用や誤表示が発生した場合にどのように対応するのか

といった事項について、委託者と電話代行事業者の認識をそろえることができます。

発信者番号利用に関する確認書が必要となるケース

発信者番号利用に関する確認書は、電話代行事業者が委託者側の電話番号を利用して発信する場合に活用できます。特に、次のようなケースが考えられます。

  • 電話代行会社が委託企業の番号を利用して顧客へ折り返し電話を行う場合
  • コールセンターが企業から委託を受けて問い合わせ対応を行う場合
  • 予約受付代行会社が予約確認や日程変更の連絡を行う場合
  • カスタマーサポート代行会社が顧客へ案内電話を行う場合
  • 営業代行会社が委託企業の番号を利用して電話営業を行う場合
  • 電話受付後のフォロー連絡を外部スタッフが行う場合
  • 営業時間外に受け付けた問い合わせについて翌営業日に折り返す場合

電話代行業務の内容によっては、多数のスタッフが発信業務に関与することもあります。そのため、単に電話番号を伝えるだけではなく、利用目的や利用可能な業務を文書で定めておくことが、番号の目的外利用を防止するうえで重要です。

発信者番号利用に関する確認書に盛り込むべき主な項目

発信者番号利用に関する確認書では、実際の電話代行業務に合わせて必要な事項を整理します。主な項目として、次のものが挙げられます。

  • 確認書の目的
  • 対象となる電話代行業務
  • 利用する発信者番号
  • 番号の名義人
  • 発信者番号の利用目的
  • 発信者番号を利用できる範囲
  • 発信方法
  • 番号及び認証情報の管理方法
  • 第三者による利用の制限
  • 禁止事項
  • 発信記録の取扱い
  • 発信者番号を変更する場合の手続き
  • 番号表示に関する確認事項
  • 法令等の遵守
  • 利用停止条件
  • 事故発生時の対応
  • 委託者と受託者の責任範囲
  • 業務終了時の取扱い

特に重要なのは、「どの番号を、誰が、何のために、いつまで利用できるのか」を具体的にすることです。

条項ごとの解説と実務ポイント

1. 対象業務

最初に明確にしておきたいのが、発信者番号を利用できる業務です。電話代行には、電話発信代行、顧客への折り返し、予約確認、営業電話、問い合わせ対応などさまざまな業務があります。例えば、顧客からの問い合わせに対する折り返し連絡のために番号利用を認めているにもかかわらず、営業電話にも同じ番号が利用されれば、委託者が想定していなかった利用となる可能性があります。
そのため、

  • 電話発信代行
  • 折り返し対応
  • 営業電話
  • 案内・連絡
  • その他個別に指定する業務

など、対象業務を具体的に確認できるようにしておくと管理しやすくなります。

2. 利用する発信者番号

確認書では、実際に利用する発信者番号を特定します。番号だけでなく、必要に応じて固定電話、携帯電話、IP電話などの番号種類や名義人についても確認しておくとよいでしょう。特に、委託者自身が契約している番号ではなく、グループ会社など第三者名義の番号を利用する場合には注意が必要です。電話代行事業者に番号を利用させるために必要な権限や承諾が確保されているかについて、委託者側で確認しておくことが重要になります。

3. 発信者番号の利用範囲

発信者番号については、利用できる範囲を明確にしておく必要があります。例えば、委託されたカスタマーサポート業務のために提供された番号を、電話代行会社自身の営業活動に使用することは、本来予定された利用方法とは異なります。確認書では、発信者番号を「委託された電話代行業務の遂行に必要な範囲」に限定し、委託者の承諾なく他の目的で利用しないことを定めておくことが考えられます。利用目的を限定することで、発信者番号の目的外利用を防ぎやすくなります。

4. 発信方法

発信者番号だけでなく、電話をかける際の対応方法についても確認しておくことが重要です。電話代行事業者が委託企業の業務を代行する場合、顧客から見ると委託企業自身から電話がかかってきたように認識される可能性があります。
そのため、

  • どの会社名を名乗るのか
  • どの部署名を使用するのか
  • どのように用件を説明するのか
  • 担当者個人の名前を使用できるのか
  • 電話代行であることをどのように扱うのか

などについて、必要に応じてトークスクリプトや業務マニュアルと合わせて定めておくとよいでしょう。

5. 発信者番号と認証情報の管理

電話代行サービスによっては、単純に電話番号を共有するだけではなく、クラウド電話システムなどを通じて発信業務を行うことがあります。
その場合、電話番号そのものに加えて、

  • システムのアカウント
  • ログイン情報
  • 認証情報
  • 発信設定
  • 管理画面に関する情報

などの適切な管理も必要になります。これらの情報が第三者に漏えいすると、委託者が把握していない場所から電話番号が利用されるリスクがあります。そのため、本業務を担当するスタッフ以外に情報を開示しないことや、不正利用が判明した場合の報告義務などを定めておくことが重要です。

6. 第三者や再委託先による利用

電話代行会社によっては、業務の一部を別の事業者や外部スタッフへ再委託する場合があります。発信者番号の利用を認めた相手がさらに第三者へ番号を利用させる場合、委託者が把握できる範囲が広がってしまいます。そのため、第三者による利用を原則として禁止し、再委託が必要な場合には事前承諾を求める方法が考えられます。再委託を認める場合でも、再委託先に対して同等の番号管理義務を負わせるなど、管理体制を整えておくことが重要です。

7. 禁止事項

発信者番号の不適切な利用を防ぐため、禁止事項を具体的に定めます。
例えば、

  • 法令又は公序良俗に反する目的で利用すること
  • 犯罪行為に関連して利用すること
  • 発信先に虚偽の情報を伝えること
  • 許可されていない人物になりすますこと
  • 第三者の権利利益を侵害すること
  • 委託業務以外の目的で番号を利用すること

などを禁止事項として整理できます。
禁止事項を明文化することで、電話代行事業者側でもスタッフ教育や業務管理を行いやすくなります。

8. 発信記録の管理

電話代行業務では、いつ、誰に電話をかけ、どのような対応結果になったのかを管理することがあります。
発信記録には、

  • 発信日時
  • 発信先電話番号
  • 担当スタッフ
  • 対応結果
  • 折り返しの要否
  • 対応内容

などが含まれる場合があります。こうした情報には顧客情報等が含まれる可能性があるため、保存期間、閲覧できる担当者、委託者への報告方法などを事前に決めておくことが大切です。

9. 発信者番号の表示

発信者番号を指定していても、実際の番号表示については利用する電話設備や通信サービス、発信先の端末その他の環境によって影響を受ける場合があります。そのため、確認書では、すべての発信先において常に想定した表示になることを当然の前提とするのではなく、表示に問題が発生した場合の確認や対応方法を定めておくことが実務上重要です。また、特定の表示方法を契約上保証する必要がある場合には、通常の確認事項とは分けて、保証する内容や条件を具体的に書面化することが考えられます。

10. 発信者番号の利用停止

番号を安全に管理するためには、どのような場合に利用を停止できるのかについても決めておく必要があります。
例えば、

  • 番号の不正利用が疑われる場合
  • 第三者から権利侵害等の申告があった場合
  • 通信事業者から利用停止を求められた場合
  • 法令違反のおそれが生じた場合
  • セキュリティ上の問題が発生した場合

などが考えられます。緊急性が高い場合には、被害拡大を防止するため、先に利用を停止してから委託者へ報告する必要が生じることも想定されます。

11. 事故発生時の対応

発信者番号について、不正利用、誤発信、第三者による無断利用、認証情報の漏えいなどが発生する可能性もあります。このような事故が発生した際に対応が遅れると、被害が拡大するおそれがあります。
確認書では、事故又はそのおそれを発見した場合に速やかに相手方へ報告し、

  • 発信停止
  • 認証情報の変更
  • 原因調査
  • 影響範囲の確認
  • 再発防止策の検討

など必要な対応について協力することを定めておくと、トラブル発生時の対応を整理しやすくなります。

12. 業務終了時の取扱い

電話代行契約が終了しても、電話代行事業者側のシステムに番号設定や認証情報が残っていれば、技術的には引き続き利用できる状態となる可能性があります。
そのため、業務終了時には、

  • 発信者番号の利用を停止する
  • システム上の番号設定を解除する
  • 認証情報を削除又は返還する
  • 委託者から提供された情報を適切に処理する

といった対応を行うことが重要です。契約終了後の無断利用を防ぐためにも、終了時の処理について確認書に記載しておくとよいでしょう。

電話代行の業務委託契約書との違い

発信者番号利用に関する確認書は、電話代行業務そのものの契約条件をすべて定める契約書ではありません。
電話代行業務委託契約書では、一般的に、

  • 委託する業務内容
  • 業務実施方法
  • 委託料
  • 支払条件
  • 秘密保持
  • 個人情報の取扱い
  • 再委託
  • 損害賠償
  • 契約期間
  • 契約解除

など、電話代行サービス全体について定めます。これに対して、発信者番号利用に関する確認書は「委託者の電話番号を受託者が利用する」という特定の事項に焦点を当てた書面です。そのため、実務では電話代行業務委託契約書を基本契約として締結し、必要に応じて発信者番号利用に関する確認書を併用する方法が考えられます。

発信者番号利用に関する確認書を作成する際の注意点

利用する番号を具体的に記載する

「委託者の電話番号を使用する」とだけ記載するのではなく、可能な範囲で実際に利用する番号を特定しておくことが重要です。複数の電話番号を使い分ける場合には、それぞれの番号について利用目的や対象業務を整理しておくと、管理しやすくなります。

利用目的を広く設定しすぎない

「業務に必要な場合」など抽象的な表現だけでは、どこまで利用できるのかについて認識の違いが生じる可能性があります。折り返し対応、予約確認、営業電話など、実際に想定される業務を記載し、利用できる範囲を明確にしておくことがポイントです。

トークスクリプト等との整合性を確認する

発信者番号の利用条件だけを整備しても、電話時の名乗り方や案内内容が不明確ではトラブルにつながる可能性があります。確認書と合わせて、トークスクリプト、業務マニュアル、エスカレーションルールなどを整備すると、より実務的な運用が可能になります。

個人情報の取扱いも確認する

電話発信業務では、顧客の氏名、電話番号、問い合わせ内容、予約情報などを取り扱う場合があります。発信者番号利用に関する確認書だけでは、こうした情報の取扱いをすべてカバーできるとは限りません。電話代行業務委託契約書や個人情報に関する条項などと合わせて、情報の利用目的、保存方法、アクセス権限、返還・削除などについて整理することが重要です。

実際に利用する電話システムに合わせる

発信者番号の利用方法は、電話代行会社によって異なります。固定電話設備を利用するケースもあれば、クラウドPBXなどのシステムを利用するケースもあります。そのため、確認書をそのまま使用するのではなく、実際の電話システム、番号設定方法、権限管理方法、再委託の有無などに合わせて内容を調整する必要があります。

発信者番号利用に関する確認書を電子契約するメリット

発信者番号利用に関する確認書は、電話代行業務の開始時だけでなく、利用番号の追加や変更、業務範囲の変更などに伴って作成することがあります。電子契約を利用すれば、委託者と電話代行事業者が離れた場所にいても、オンライン上で確認書の締結や保管を行いやすくなります。また、業務委託契約書などの関連文書とあわせて管理することで、どの時点でどの発信者番号の利用について合意していたのかを確認しやすくなります。特に複数の企業から電話代行業務を受託する事業者では、委託企業ごとに利用番号や利用条件が異なるため、確認書を整理して管理することが重要です。

まとめ

発信者番号利用に関する確認書は、電話代行会社やコールセンターなどが委託者指定の電話番号を利用して発信業務を行う際に、その利用条件を明確にするための書面です。発信者番号は企業の顧客対応に直接関係する情報であり、不適切な利用や管理が行われれば、顧客からの問い合わせや信用上の問題につながる可能性があります。
そのため、

  • 利用する発信者番号
  • 利用目的と対象業務
  • 発信方法
  • 番号や認証情報の管理
  • 第三者利用や再委託の条件
  • 禁止事項
  • 発信記録の管理
  • 利用停止条件
  • 事故発生時の対応
  • 業務終了後の利用停止

などをあらかじめ確認しておくことが重要です。また、発信者番号利用に関する確認書だけですべての電話代行業務の契約条件を定めるのではなく、電話代行業務委託契約書、秘密保持に関する条項、個人情報の取扱いに関する取り決め、業務マニュアルなどと組み合わせて運用することが実務上有効です。実際に使用する際は、電話代行サービスの内容、利用する通信システム、発信対象、番号の契約状況などに応じて内容を調整し、必要に応じて弁護士その他の専門家へ確認することを推奨します。

本ページに掲載する発信者番号利用に関する確認書のひな形および解説は、一般的な参考情報として提供するものであり、特定の取引・案件への法的助言を目的とするものではありません。実際の契約締結に際しては、専門家(弁護士等)への確認を強く推奨いたします。

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